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奇跡みたいなアンコールだった:King Gnu


あたりめです。

King Gnu『THE GREATEST UNKNOWN』京セラドーム公演に行ってきました。
今 脳直で殴り書きをしている。




ツアーの初日だったのでセトリや演出に関係する感想は控えるとして、もう、もうね、ヤッッッッッバかった。感想としていちばんダメなやつなのは分かってるんだけど、あまりにもヤッッッッッバすぎた。あのひとたち何なの?何者?『バンドマン』という概念はあれ(あれ)を含んでいいのか???あそこまでいいの???いけるんかバンドマン?????




脳みそが正常に機能していないとどうなってしまうのかよく分かりますね。いらんことばっかり書いてしまうな。



ヌーを好きになってから、というよりヌーと出会った瞬間から、『演奏レベルとトラック数の次元が違う』というのは分かっていたことなのだけど、会う度会う度その事実がMAX値の新鮮味をもって身体すべてに突き刺さってくるの、マジでなんなんだ。
はじめましてをしたときの衝撃を一生繰り返している。エンドレス初恋。




ヌーのライブに行ったことのある人なら分かってもらえると思うのだけど、彼らは著しくMCがゆるい。いや、なんか違うな。あれだ、ライブを構成する要素としてMCを含んでいない感じ。

挨拶したり水分取ったり、あくまでもタスクをこなすために必要なので設けました、みたいな。『フロアとの積極的なコミュニケーションタイム』という概念はおそらくない。
だからといって無言というわけではなく ぽつぽつと話はしてくれるのだけど、今日なんて理が「ダウンを買ったら暖かかった」とか言い始めてそれはそれはもうたいへんだった。もはやただの報告と化していた。



このゆるさも彼ららしさだし、そのままのヌーを見ている感じなので MC含めて私はもちろん大好きなのだけど、つくられている音楽を辿った先に必ず存在する "人" をライブの構成要素として本人たちがそこまで意識していないこと、すごいと思っている。



彼らがライブをする側としてその構成要素に含んでいるのはあくまで『音楽』のみなのだ。ヌーのライブは音楽で始まって音楽で終わる。音楽のみで勝負する。仮にMCが無かったとしても余裕で成立する世界になっている。
King Gnuの音楽に詰め込まれた圧倒的な演奏技術と音の重厚感は、それだけで5万人の腹をはちきれるほど満腹にさせる力を持っているのだ。こんなにも贅沢な音の空間は他にないんじゃないだろうか。




ただ、恐ろしく贅沢な音の空間すぎて、途中何度も膝から崩れ落ちそうになってしまった。もうやめてくれェ〜〜〜勘弁して〜〜〜〜〜降参降参〜〜〜〜〜!!!!!と何度も必死に訴えたが、最後までその声が届くことはなかった。完全に 歯医者で「痛かったら手を上げてください」を言われたときのそれだった。手を上げたにも関わらずちっとも止まらないキュイ〜〜ン。King Gnuのライブは歯医者。(違うよ)



そうやって贅沢な音を味わい イケイケで過ごしていたのに、本編が終わる頃には 知らないうちに自分がドキュメンタリーの世界に入り込んでいたかのような錯覚に陥ってしまい、一気に涙腺がゆるくなった。今回も今回とて、オスリンにあっぱれ。



あと今日の公演、アンコールが凄まじかった。大袈裟でもなんでもなく、なんなのこれ、奇跡じゃんってちょっと思ってしまった。それくらい最高だった。


本編のときも、スタジアムより声が出てるんじゃないか?とフロアが良い感じであることをメンバーが伝えてくれていたのだけど、アンコールでフロアが放った声、これまでに聞いたことのない灼熱の声だった。マジで凄すぎた。

メンバーもめちゃくちゃ驚いたような嬉しそうなかおをしていて、それまで一言も話していなかった常田さんが曲中「全部置いてけよ!!!嫌なことも、理不尽なことも、全部!!!ここに置いてけよ!!!!!」と腹から叫び声をあげたとき、なんかもう自分のぜんぶが弾け飛んで涙腺がおわった。





ヌーに対しては すごく勝手に、孤高の存在というか、自分とは異なる遠い世界の人というか、そういう目線でみているところが私はわりとつよくあった。だけど今日のアンコールのあの空間、もうめっっっちゃ近かった。めちゃくちゃそこにいた。信じられないくらい心の距離が近かったのだ。私のなかで、間違いなくヌーといちばん近い距離で対話をした瞬間だったと思う。ドーム中がひとつになっていた。なんだかものすごいものを目撃してしまった気がする。



いつもなら冷静になった状態で何日かかけて丁寧にレポを残すけれど、たまにはこんな日があってもいいかも、と脳直で書き殴った。正真正銘、できたてほやほやの記録だ。

嬉しいことに、明日も彼らの音楽を聴ける。しゃ〜〜、早く風呂って寝よう。明日も奇跡に出会うんだ。




サポートの通知を目撃したときは涙と鼻水を渋滞させながら喜んでおります、読んでいただき本当にありがとうございます。感想はこの上ない励みに、サポートは新たな音楽を浴びにゆくきっかけになります。