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到底かたちにならないもの:j-hope IN THE BOX


"スペする相手全員ハウらせる女"、あたりめです。


先日、スペースをした。内容は『j-hope IN THE BOX』についてだった。

仲良くさせてもらっているホビペンのおちこから、「映画の感想を集めてそれをスペで読んで語り合いたい。きっと一人ひとり、想うことがたくさんあるんじゃないかと思って」という旨の話が出たのが ことの始まりだった。

感想のマロを募集してもらったところ、予想を上回りすぎる数のメッセージが届いた。どれも本当に、なんだかどうしようもないほどにあたたかい言葉ばかりがつまっていた。こんな素敵な空間にお邪魔させていただき、ありがとうございました。すごくすごく幸せでした。



私の使っていたイヤホンとスペースの相性がすこぶる悪かったせいで、スペースする相手を全員ハウリングさせるという最低珍現象を起こしてしまったのだけど、本当にたくさんの人が聞いてくださっていた。アーカイブも、おそらく何度も聞いてくださっている人が居るんだろうなと思う再生数になっている。

ただ、調べたところ このアーカイブは30日経つと消えるらしい。己のトンデモ音声が消えることはある意味ありがたいのだが、この時間に存在していた温度や質感が風化していくのはすこし寂しいなぁと思ってしまった。

なので、今回は2023/7/1に行ったj-hope IN THE BOXのスペースを元に、個人的な感想や想いを中心とした文章を書いてみることにしました。文章全体としての流れはあまりなく、箇条書きみたいなものに近いです。

※あくまでも私個人の感想であり 残しておきたい記憶のひとつを綴ったものです。おちこの元に届いたマロの詳細な内容についてはなるべく触れないようにしています。



【2023.8.1追記】

スペースは30日経っても消えないことが判明しました。仕様変更により去年からずっと残るようになったようです。ばかなの???恥ずかしすぎない???こんな張り切ってnoteまで書いちゃって?????
↓にアーカイブのツイートを貼っておきます…何卒…




その姿を見たとき、かおを見たときに、『あなたに出会えて本当に良かった』という言葉が浮かび、伝えたくなり、口がひらくような、そんな存在。人生のなかで一体どれくらい出会うんだろうか。ん〜〜、出会っていることは確かなのだろうし、こんなことを言い始めるとすべての出会いがそうじゃんとなってしまうが、実際にそれをまじまじと意識するというか…永く繋がりがあることを願うというか…


うまく表現出来ないけれど、そういう存在との出会いはきっと多くないと私は思っている。思っているし、ましてやそれを実際口に出して伝えるなんて、したことないかもしれない。


というか まって、この言葉 面と向かって言われたらヤバイかもしれない。ちょっと想像してみたら未知のエネルギーが沸き立つ感じがした。『あなたに出会えて本当に良かった』、相当ヤバイ。これはいくらでも人に伝えるべき。自分がされたり言われたりして良い感じになることはどんどん人に実行していくべきなのだ。これまでにホソクさん、バンタンのもとへ届いたこの言葉を集めて夜空に浮かべたら、確実に天の川になるだろうな。彼らを照らすことがすこしでも出来ていたら、そんなに光栄なことはないなぁ。

きらきら



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ハイライトの詰め合わせのような映像のなかで、「ここがベスト」を挙げるのはとても難しいし到底決めきれないが、大好きなシーンがある。

リスニングパーティー終了後、ホソクさんが関係者一人ひとりとハグを交わすあの場面である。

彼のことをよく知らない人から「j-hopeさんってどんな人ですか」と聞かれたとき、私はきっと、このシーンを見せる。『j-hopeさん、ホソクさんは、こんな人です』の根っこが、間違いなくそこにあると私は思うのだ。

もちろんホソクさんに限らずメンバー全員、こういう部分をすごく丁寧に大切にしてきたから今の姿があるのだろうけれど、どうしたって彼は群を抜いていると思う。心があたたかく、そして泣きそうになると同時に、背筋がしゃんとするような、そんなシーンだった。


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ホビペンさんからすると、ホソクさんがそこに映っているだけでもうずっっっと泣きポイントが続いていたと思うのだけど、私が特に泣きそうになったシーンには、ほぼジミンが居た。あまりにもあたたかいジミンの言葉や行動に、ホソクさんにとってのその存在の大きさに、関係性に、本当に何度も泣きそうになった。というか泣いた。


Jコールと会った後 来た道を戻りながら、ヒョン、と話しかけたジミン。すぐには言葉を発さず、そっとホソクさんの手を握り一言、『誇らしいよ』と こぼした。


私はもうマジでここがダメだった。「ヒョン、」のあとの、ここがもう全然余裕でダメすぎたのである。きっとジミンのなかで、いろんな想いやこれまでの記憶がメチャクチャ巡っていたんじゃないだろうか。私たちファンには到底知りえない、彼らのなかだけにあるものが。あの "間" があっての『誇らしいよ』には、言葉として抱えられる量をはるかに超える感情が詰まっていたように感じた。



別れ際に伝えていた『眠れなければ僕の部屋に来て』、これも相当ヤバかった。全てが良い。あまりにも良すぎた。何が良いって、選択肢が全部ホソクさんにあったことだと思う。何ひとつ強要することなく、ただ選択肢だけをそっと置いていったジミン。圧倒的 "海" である。凪の海。なんかもう大丈夫じゃん、よく分かんないけどもう全部大丈夫になっちゃった感じが間違いなくそこにはあった。"全部大丈夫になる" 存在ってヤバすぎるな〜〜〜。



ジミンがシカゴへ向かうために乗った飛行機にはきっと、世界中のホビペンさん、アミの想いも一緒に乗っかっていたに違いない。パッツパツだったろうな。ホビペンさんのなかでは、ロラパルーザ以降「ジミンにお中元・お歳暮を送りたい」という会話が定期で登場するようになったらしい。ジミンさん受取りよろしくお願いします。


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ユンギさんのドキュメンタリーも、そのときがきたあとに見たらきっとかなり違うものになって映るのだろうなと思う。ホソクさんのものとは異なり、なんというか "エピソードゼロ" 的な要素が強いので、ドキュメンタリーと公演映像をあわせて見るのがベストかもしれない。


約2年の空白、どうしたって惜しい。私が観に行った映画館では、あちこちから鼻をすする音が聞こえていた。恋しい、寂しい、悔しい、虚しい、愛しい。きっといろんな感情がもつれた涙だったはずだし、帰ってくるまでの間、これを何度繰り返すことになるかなんて分からないよなぁ。

分からなくていいし、繰り返していいのだと思う。何というか、そうやって考えながら生きることが、今の自分に出来ることのひとつだとも思っている。


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"ドキュメンタリー" を見たにも関わらず、『全部知ってる』現象がホビペンさん全員に発生していたあたりもホソクさんらしいなと思った。これはユンギペンの私ですら起こった現象だったし、本当にあらゆる場面でシャッターを切り、それを余すことなくすべてインスタで見せてくれていたのだということに 胸がいっぱいになった。j-hopeさん、あまりにもアミと生きすぎている。

ユンギさ〜〜〜ん、聞いてますか?聞こえてる?

我々宙ぶらりんのまま放置されてる写真しこたまあるんだけど???あれのせいで腹下した人間がここにいるんだけど?????(知らないよ)
結局ナニのナニなんでしょうかあれは???????


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これはおちこが何度も言っていたことだけど、到底140字になんて収まらない、なんて表現したらいいのか分からない、というような想いを抱えていたホビペンさんがたくさん居たことが マロに綴られた文章の長さから伝わってきて、どうしようもなく泣けた。


到底かたちにならないものが集まることで生まれたかたちは、とんでもなかった。


これ、もしかしなくても「かたちになんないから…」って一人ひとりのなかに浮遊したままになっている想いがそこら中にあるのでは?メチャクチャもったいないな???今すぐにでもかき集めて直送お急ぎ便でホソクさんの元へ届けなきゃならない。かたちにならないものが秘めているパワーはものすごいことが分かってしまったから。


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「BTSはよく知られているけれど、じゃあ "j-hope" はどうなのか。どんな人間で、どんなバイブスを持っていて、どんな音楽をしているのか。そういうところをたくさんの方に知ってもらえたら」、ホソクさんのソロ活の真ん中にあったものは、おそらくこれだったはず。ヨントンやペンミなどは行わず、ラジオ収録やリリパの開催、ロラパル出演など 業界の方や新規ファン獲得に向けた活動が目立ち、どちらかといえばファンに向けたアイドルっぽい活動は控えめだったように思う。


こうやって、終わってから全体を引きで見たとき、ホソクさんの目的がとても明確に表れていたんだな〜ということがよく分かったのだけど、アルバム自体について、もっと早く知っておきたかったことが1つあった。


リリパでホソクさんが発言していた、「名刺を差し出すような気持ちです」の意味である。


もちろん自身の内側を表現した作品だからそう伝えたというのもあるのだろうけど、『ヒップホップにおけるアルバム』は本当に名刺代わりになるのだということを、私はおすすめしてもらったポッドキャストを通して初めて知った。


Jack In The Boxではかなり直接的にサンプリングが用いられていたことが分かったし、それによって これまでどんな音楽を聴いてきたのかのルーツであったり、リスペクトしているアーティストなんかが、ヒップホップリスナーからすれば一発で分かるようになっていたのだとすごくすごく勉強になった。ヒップホップってしゅげ〜〜〜。


活動云々の前に、アルバム自体がもうメチャクチャしっかりホソクさんの目的を表してたんだなぁ。


***


ホソクさんが「僕にも勇気と信頼と希望が必要」とつぶやいたとき、いつかのガガの言葉が頭にふと浮かんだ。

『自分の弱さをさらけ出し、自分の恥とか、悲しいとか怒っているということを自分で受け入れること。それには強さが必要だ』『衝突するのではなく、受容すること』
(昔のインタビューか何かだったはず…)

つまりアーティストにとって "さらけ出したアルバム" は、信頼、そして愛のアルバムであるということに繋がるのだ。

これはホソクさんに限った話ではないし、ガガだけが発信していることでもない。他のメンバーはもちろん、かなりの数のアーティストが音楽を通してこういう話をしてきていると思う。



「それがあればひとつ成長できるかも、次のステップへ」と考え込みながら真剣な表情で話すホソクさんに思わず、もうできてるんだよ、と伝えたくなった。そのアルバムをつくっている時点で君にはさらけ出す勇気も信頼もあって、それは紛れもなく希望だし、愛なんだと。


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私はアーティストj-hopeさんの音楽がとても好きなので、映画館に観に行ったのも「ロラパルを爆音で聴きたい、ライブビューイングしたい」の気持ちが大きかった。実際終わったとき、いちばんの感想は『ホソクさんの音楽、メッチャ起爆剤〜〜〜』だった。


メンバーがそばに居ない状況に対して、『エネルギーとシナジーを自分ひとりで生まなければならない』と言っていたけれど、なんというか、もうホソクさんの楽曲自体がその役割を担っているなぁと感じたのだ。

ホソクさんの楽曲は詰まっている要素がとても多いように思う。音のおもちゃ箱みたいなイメージ。1つの曲に含まれる音の一つひとつ、色も大きさも形もバラバラで。個人的にはもはやカオスがデフォルトと言ってもいい気がしている。


そういうものがぎゅっとなったホソクさんの音楽は、現場でメチャクチャ輝く。フェスなんて これ以上ない場だったんじゃないだろうか。


ステージに立つホソクさんと、フロアに立つオーディエンス。そこに投げられた "j-hopeの音楽” が、歓声という衝撃で一気に弾けたような、そんな風に私は感じたのである。弾けてしまえばもうこちらのもの、とでも言うように、どんどん高まっていったあの熱量と歓声は、シナジー以外の何物でもないじゃないですか。もう本当にロラパルのシーンで何度鳥肌が立ったか分からない。

ホソクさんの音楽は、シナジーを生む起爆剤そのものだった。







そして1年後にこんなことをしてしまうのだから。
策士エンターテイナーさんよ………

サポートの通知を目撃したときは涙と鼻水を渋滞させながら喜んでおります、読んでいただき本当にありがとうございます。感想はこの上ない励みに、サポートは新たな音楽を浴びにゆくきっかけになります。