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プログラミングは何の役に立つのか?

こんにちは、CoderDojo神山チャンピオンの本橋です。

先日、アンケートフォームに保護者の方からこんなご質問をいただきました。

幼児期にきちんと身体を動かす外遊び等とのバランスを考えながらプログラミングに取り組めたら、と考えています。素朴な質問です。プログラミングとは将来子供にとって何の役に立つものでしょうか?初心者すぎる質問で申し訳ありませんが、また教えて下さい。

「将来何の役に立つのか」というのは子供に何をさせるにおいても気になる部分かと思います。プログラミングが仕事になってしまっている僕の回答は多分あんまり参考にならないと思い、妻に訪ねてみたところこんな話になりました。

「サイン・コサイン・タンジェントとか私の人生には何の役にも立ってないけど、それがプログラミングの世界で役に立つと言うなら勉強が楽しくなるんじゃない?」

これはまさに的確な回答です!

自分でゲームをプログラミングしようと思うと、おそらく三角関数だけでなくあらゆる数学や物理の知識が応用できることに気がつくかと思います。例えばキャラクターの移動速度を足し算ではなく掛け算にしてみると、ものすごい速さで動き回るキャラクターを見ることができるはずです。その他にも、プログラムからモーターを動かしたければ電気の知識も要求されますし、プログラムで文章を作りたければ国語が役に立ちます。

『プログラミング』と大きな捉え方をしたとき、それは『作文』や『描画』と同じジャンルにある一つの表現手段だと言えます。表現したい『なにか』さえあれば、プログラミングの手法を組み合わせてそれを表現すればいいのです。

ゲームもそうですが、色や模様やキャラクター、そのアニメーション、音楽、物語、あるいはそのすべての組み合わせをプログラム上で表現することができます。プログラミングで遊ぶということは、こういった幅広い知識を発揮できる場で遊ぶことになります。ハンマーを握るとなんでも叩いてみたくなるといいますが、学校の授業で学んだ知識を家に帰ってすぐに振りかざせる遊び場として絶対に壊れることがないコンピューターの世界はとても魅力的ではないでしょうか。

プログラミングに限らず読書でもスポーツでも、自分から楽しんで身に着けた経験はあらゆる場面で役に立ちます。僕はマンガが好きな子供でしたが、家の外ではサッカー、野球、卓球、空手といろいろなスポーツでも遊んでました。ぜひ、身体を動かす遊びもトコトン楽しませてあげてください!

ではまた、次回のコーダー道場でお会いしましょう。

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