見出し画像

眺めのいい部屋

賃貸物件を見に行ってきました。

「月末あたりから本腰入れて物件探すかなー」と思ってたんですけど、昨日、会社の先輩から、

「部屋を安く紹介できるっていうイラン人がいるんですけど、話聞きに行ってみませんか?」

という話が舞い込んできたので、「いくいくー!」っつってさっそく話を聞きに行きました。

会社の別フロアに行くと人懐っこいイラン人がおり、猛烈な勢いで話はじめたので、英語に弱い馬鹿がバレないように「ふむふむ」なんて訳知り顔で聞いていたら、突然携帯電話を渡され、出てみたらコンドミニアムのオーナーでした。

セブの賃貸住宅と言えばコンドミニアムが一般的なようで、まぁ、簡単に言うと家具付きのマンションです。最初からエアコンも冷蔵庫もテレビも付いてる。

でっかいマンションの各々の部屋に各々のオーナーがいて、私のような異邦人が部屋を探す時はエージェントを通すのが一般的なのですが、その分家賃が高くなってしまうので、オーナーと直接やり取りできるのはとても幸運。

オーナーとカタコトの英語で話をして、「んじゃま、明日の夜集合で」みたいなことになり、翌日、仕事の後テクテクとお目当てのマンションに行ってきました。

マンションの受付にはセキュリティがおり、私がロビーでキョロキョロしていたら「何者だ!? 怪しいやつめ!」みたいな感じでとっつかまりました。ナイスセキュリティ!

「ここの部屋のオーナーに物件を見せてもらう約束をしてるんです」

「オーナーの名前は?それさえ聞けば確認できる」

……。

オーナーの名前、知らねー……。

仕方ないのでオーナーに電話をし、「ちょっとセキュリティーに説明して!」とお願いしたら、セキュリティが「ふむふむ」と訳知り顔で話を聞き、「よし通れ!しかし、お前のIDはこちらで預かる!」と、ようやっと通してくれました。こええよ。ナイスセキュリティだよ。

なんかドッと疲れつつもようやっとエレベーターに乗り込み、目的のフロアへ。

部屋の前に到着し、ゴンゴンとノックしても反応がありません。改めてちょっと強めに、何度も叩きますが、ノック&ノーレスポンス。

「あれ?」と思い、オーナーにテキストメッセージを送ります。

「×××号室だよね?いま部屋の前にいるんだけど」

「そうだよ。入って来ていいよ」

ドアノブを握りガチャガチャと動かしますが、まったく開く気配がありません。

「え?○○○(物件名)だよね?」

「違うよ。△△△(物件名)だよ!」

イラン人……あと、セキュリティーよ……。

私はそそくさとロビーに舞い戻ると自分のIDを回収し、Googleマップで目的の物件を探し、夜の街を歩きだしました。


つづく

※アイキャッチの写真は今回の部屋とはまったく関係ありません

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?