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それでもやはり、私はモテていたい

モテたいっすねー。日本にいた時もモテたかったですけど、海を渡っても変わらずモテていたい。

とはいえ私は、別に女性からモテモテになりたいとか、そういうのを求めてる訳じゃないんですね。いや、女性からもモテたいし、メイウェザーみたいなのも「楽しそうでいいなー」と思いますけど、実際あんな状況になったら緊張してしまう。ていうか、泡吹いて倒れてしまう。小市民なので。

大好きなんだよなー、この動画。この世の下品がすべて詰まってる感じがして。

閑話休題。

モテたいんですよ、私は。私の中で「モテる」のプライオリティはかなり高い。

突然ですが、皆さんE.YAZAWAのことはご存知でしょうか? プレモル飲んでるおじさんであり、TBS系ドラマ「アリよさらば」の主演俳優であり、日本が生んだ稀代のロックスター。

そんなYAZAWAですが、私が好きなYAZAWAの発言にこんなものがあります。

「おれはいいけど、YAZAWAが何て言うかな?」

コンサートで地方を回っていたYAZAWA、スタッフのミスでホテルのスウィートルームではなくしょぼいツインルームをあてがわれそうになった時に出た言葉だとされています。

これはつまり「矢沢としては問題ないけど、YAZAWAがこんなしょぼい部屋に泊まっていると知ったら、ファンはどう思うかね?」という話であります。

矢沢がYAZAWAを常にオブザーブし、イマジナリーフレンドというか、イマジナリースターのYAZAWAを保ち続ける。

私とYAZAWAの間に共通項はほぼほぼ無いのですが(プレモル好きは共通しています)、この部分に関しては強い共感を覚えます。

私は誰よりも、自分にモテたい。

特に人生の目標とかそういうものはない私ですけど、自分自身が「こいつええやん」って思えるような人間で在り続ける、ということだけは心がけています。

個々の趣味嗜好や価値観、美醜の判断基準などもありますので、人からモテモテになるのは難しいですけど、自分にモテモテになるのは、割と、イケる。自分を裏切らない行動さえ取り続ければ自分にはモテる。

「自分にモテる」ということは、ざっくり言うと「自分を裏切らない」ということです。

先ほど『私の中で「モテる」のプライオリティはかなり高い』と書きましたが、正確に言うと、生きる上で私の中でもっともプライオリティが高いのは「美意識」です。私は自分の美意識に従って生き、私は自分の美意識を裏切らない。

その顔、その毛深さでよう言いますわ、って言われるかもしれないですし、自分でも少し思いますが、これはたぶん揺るがない。

「美意識に従う」ということは、自分の価値観で「ダサっ!」って思うようなことはしない。それに関してはかなり意識的です。

じゃあ「ダサっ!」って思うことは何か。簡単なことです。

「レストランで店員に横暴な口をきかない」
とか、「自分と価値観が一致しなくても他者を否定するようなことはしない」とか、「出張の際のビジネスホテルをQuoカード付きのプランにしない」とか、「女性のお酒に目薬を入れない」(おじさん方、最近の若者はこれがどういう意味なのか分からないそうですよ)とか、「若い女の子にキモいリプをしない」とか、「部下の女性を『クン付け』で呼ばない」とか、「若い男性を腐して、自分の人生経験の豊富さをアピールしつつ女子大生を口説かない」とか、そういったごくごく基本的なことです。やってる連中! 気をつけろよな!

んで、私が「こいつええやん」って思う人物像が結果として他者に受け入れられたら……つまりモテたら、それは素晴らしいことですね。それでモテなくても仕方がない。基本的に私は、他者の思考や嗜好を変えられないし、変える気もない。人のことはあんま気にしない。

でも、気にしないって言っても、人間は関係性によって存在する社会的な生き物なので、そりゃ認められたら嬉しいものです。セブに渡って4か月弱、最近は現地スタッフが心を開いてきてくれている実感があり、それが本当に嬉しい。

笑顔で接してくれたり、時に嬉しい言葉を投げかけてくれる彼ら、彼女らを見ていると「自分の考え方が100正しいとは思わないけど、そこまで間違ってもいないんだろうなー」と思う。あと「彼らに気持ち良く仕事をしてもらうために、本当に頑張んなきゃなー」って思います。

私は自分にモテたいし、結果として身の回りの世界にモテたい。セブに来てもそれは変わらない。

んで、いまはセブで頑張って仕事して、良い同僚にも恵まれ、よく寝て、よく食って(パイナップルを)、よく笑って、時にはひとりぼっちでボサッとして、清々しく過ごしています。

私は右も左も分からぬまま、大して英語も使えないままやってきたセブで、歯を食いしばりながら徐々にアジャストしてきている自分を誇りに思います。また自分にモテた。この調子でこの地でも、私は自分にモテ続けたい。だけど正直、もっと女の子にモテてもいいんじゃないかと思ってます。

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