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高校球児に座って欲しい元吹奏楽部員

高校野球、好きですか?

私は結構好きです。球場に通い詰める程ではありませんが、今日も春の選抜高等学校野球大会をテレビで観ています。きっかけは高校の吹奏楽部で野球応援に行っていたこと。楽しかった!!野球の知識は皆無なので間違ったことを言うかもしれませんが、今日は高校野球について書こうと思います。

球児のドタバタ

最近私はふとあることに気がついたんですよ。それが…

いや高校球児切り替えはやすぎん?!

ということ。笑

高校球児忙しいなと思ったんです。高校野球は1日に3、4試合。試合が始まったらどんどん進んでいく。そしてスリーアウトの瞬間に攻守が入れ替わる。ワンチャン逆転サヨナラあるぞ!!とものすごく盛り上がってもスリーアウトで終わる。そして整列しなければならない。試合が終われば居場所をまっさらにして、砂を集めて、廊下を歩く。必死にプレーしたことのあちこちをつままれて色々言われる。こたえる。

座る間もない!!と気がついたんですよ。なんなら試合開始からバスに乗るまで1回も座らない人居そう。驚愕しました。

吹部のドタバタ

吹奏楽部員も忙しいんじゃないの?と言われれば確かに多少はそうです。楽器を持って球場に乗り込み速やかに譜面台を組み立て、楽譜が吹っ飛んでも吹き続ける。守備の間に水を飲んで日焼け止めを塗って応援側と打ち合わせをするけれど、やはりスリーアウトの瞬間に攻守が入れ替わるので、秒でまた攻撃になることもある。

あとは野球のルールを知らない子(私ですね)も多いので、え、9回裏やらないの??とかなんで5回で終わってんの?コールド?3限の公欠は??とかで混乱します。はじめてタイブレークを経験したときには状況が分からなさすぎてテンパって泣いていました笑

因みにコールドとは点差が凄く開いたり天気が悪かったりした時に審判の判断で試合を切り上げること。タイブレークは延長戦をはやく終わらせるシステムです。詳しくは調べてみてね。

野球部と吹部の違い

でも、私たちはお客さんだから、プワぁーーーというあのサイレンをきいて「あぁ終わったんだなぁ」なんて思えるんです。もちろんその後校歌吹いたり歌ったり片付けしたりとかはあるけれど。でも、一人ひとりに悲しいとか嬉しいとか悔しいとか楽しかったとかを咀嚼する時間があるんです。

高校野球じゃなくて吹奏楽コンクールだったとしても同じことで、私たちがプワぁーーー、じゃないけど結果を聞くのは、コンサートホールの椅子の上。その後取材があるとしてもその場でというのはレアです。全国大会とかじゃ分からないけれど。少なくとも私は後日座り心地の良いフカフカの椅子に腰掛けてお茶とお菓子を頂きながら、和やかに記者さんとお話ししました。

それに対して、球児たちは座れないんです。多くの人に期待され、中継されているから、両手が荷物で塞がっているのに帽子を外して挨拶するんです。なんて忙しいんだ…!!!

それでも高校野球が楽しい

こんな文章を書いている間にも、1試合終わりました。今は高まりがスっと抜けてからっぽな気持ちだけれど、直前まで入っていたお茶の温もりが分かるようなからっぽ。あたたかな気持ちです。高校野球の醍醐味はもしかしたらこの忙しさの中にあるのかな??とも思います。全然知らなかったけれど、野球にもリズムがあって、流れがあって、高まる頂点があって…超exciting!!私たちにこんな素晴らしいものをみせてくれてありがとう、高校球児。

ただ、どうにか高校球児に座っていただけないものか。もしかしたら彼らの気持ち整理タイムは校歌の時なのかなぁ??どうなんだろう。座ってほしい笑 でも記者さんたちも忙しいのだと思う。今進んでいる試合を観ながら何を聞くか考えて選手とか監督を捕まえて…。

暇なのはテレビの前の私だけのようです。笑

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