冷めた恋心（写真と短文）
逆立ちになると世界が割れていて、私の気持ちも半分こになっていた。
物語の出口を知っていたら、どんなに楽で、どんなに切ないことか。
無尽蔵の穴へ流れ込むは、気まぐれを起こしたときの激しい波だけ。
暑くて暑くて仕方が無かった日に戻れるとは思えぬ冷めた感情について、私は涙を浮かべたいと切願する。
失望したのは青さと、風下で住まう欲望に。
浮ついて大声を出したい日もあった。
堕ちない、落ちない、オチないモノクロメメント。
色を失った景色の切れ端を繋ぎ合わせて、尊い余罪に処す。
求めるは青信号。延びる影は赤信号。
この空を君に届けたい。ねえ、笑う？要らない？この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？