『騙し絵の牙』塩田武士著

受験期の楽しみといえば、当時の彼女とイチャつくか、寝る前にYouTubeで見る「水曜どうでしょう」だった。そのときはじめて、数多くいる俳優の1人だと思っていた大泉洋さんの魅力に触れた。なんてことはない話だ。多くの人が「どうでしょう」で彼の虜になったことだろう。

本著は大泉洋さんに「あてがき」された作品。あまり小説を読んでこなかった私にとって、物語の推進力となる主役が好きな俳優だったらスイスイ読めるだろうという推測から手に取った。塩田武士さんの本を読むのは初めてだ。

大泉洋さんの作品をすべて見てきたわけではないし、ファンだったら僕よりも多くの主人公の機微に触れることができるのだろう。それでも「あ!大泉洋だ!!」と思える描写がたくさんあった。田中真紀子や鈴木宗男のモノマネが出てきたときは、「対決列島」のお宿紹介が脳内再生された。

お話自体は結構などんでん返しなわけですが、それを「あてがき」で書くということは「こいつならやってもおかしくないな」と思える俳優でなくてはならないわけで…。と同時に、「大泉さんのはまり役だね」と思える内容でなくてはならない。その点では終始違和感なく大泉洋さんの演技で脳内再生され、映画のような感覚で楽しめました。

大泉さんの「掴みどころのなさ」とでも言うんでしょうか(にわかなので下手なこといえない)、二面性、緩急…。最後までかみしめながら読むことができて楽しかったです。大泉さんの大ファンに是非読んでもらって「ここの描写がめっちゃ大泉洋!!!」みたいな書評もぜひ読んでみたい。終わり!

次回は…何にしようかしら。今読んでる本は

・『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹著

・『アテネのタイモン』シェイクスピア著 松岡和子訳

・『潮騒』三島由紀夫

・『地頭力を鍛える』細谷功著

・『遅読家のための読書術』印南敦史著

です。早く読み終えたものからかいてくぞ~


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半蔵 門太郎

どくもん(もんたろーの読書録)

駆け出しペーペーライター志望・半蔵門太郎の読書録。本のチョイスは気まぐれです。推薦図書、バンバンお待ちしております。
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