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【今日のバッハのカンタータは?】2024/3/17(日) ユディカ(Judica)

WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年3月17日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンクの追加をしている以外は,ほぼ直訳です。

四旬節第5主日またはユディカ(Judica)

2024年3月17日 - 今日は四旬節(Lent)の第5日曜日(そして最後の日曜日)。ユディカ(Judica)とも呼ばれる。おわかりの通り、ライプツィヒではまだ「閉ざされた時」("Tempus Clausum") の期間(ミサでは音楽禁止)なので、今日の日のために作曲されたカンタータはない。というわけで,作曲された理由や初演日が不明なカンタータ2曲のプレイリストを今回もご用意しました。

どちらも晩年のカンタータで、ライプツィヒでの最初の3年間というカンタータ創作に最も精力的に取り組んだ時期からかなり時間が経っている。1724年から始まり1725年にカンタータ・サイクルは,おそらくはバッハにとって重要な仕事仲間であり歌詞を作っていたAndreas Stübelが1725年の1月31日に他界したため,未完結で終わった。1734年に作曲された「わが全ての行いで」《In allen meinen Taten》BWV 97は,そのカンタータ・サイクルを完結させるために後年に書かれた12曲のカンタータのひとつだ。賛美歌の作者はパウル・フレミング(1609-1640)。

1742年のカンタータ「われはその御名を言い表わさん」《Bekennen will ich seinen Namen》BWV 200は,アリアだけが残っている。この曲は1924年になって発見され、1935年に出版された。このアリアの演奏者には、素晴らしいカウンターテナー、アンドレアス・ショル(Andreas Scholl)を選んだ。

Music for today

  • In allen meinen Taten, BWV 97
    (first performance ? 1734, Leipzig period)

  • Bekennen will ich seinen Namen, BWV 200
    (first performance ? 1742, Leipzig period)

追加情報

オランダ・バッハ協会のウェブサイトに、BWV97についての詳しい情報と演奏が掲載されています:
https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-97

Playlist

WBC24-5th Sunday of Lent or Judica

このプレイリストは以下のストリームサービスのどれかからどうぞ。

Image of the day

ハーテンシュタイン市庁舎前にあるパウル・フレミング(Paul Fleming, 1609-1640)の像。フレミングが書いた賛美歌に基づき「わが全ての行いで」《In allen meinen Taten》BWV 97が作曲された。。

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