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20代のための社内政治を乗り切る仕事術

こんにちは、きたかわです。
今日は仕事に頑張る20代の皆さんに、仕事を進める上で必要になるであろう社内政治について、書きたいと思います。

社内政治って、あんまりいいイメージ、ないですよね。
社内政治があってそちらに力を割きすぎて何も進まない! だから会社辞めました、転職しました、という方は少なくはないはず。

でも、私は必要な力だと思うので書きます。
必要だと思う理由は次の通りです。

1. 人が組織を作る限り、政治はなくならない。 
 だから避けない。
2. 1人で物事を進めるよりレバレッジが効かせられる。
 だから積極的に利用したほうが多分お得。
3. 負け戦や、不要な衝突を避けることができる。
 だから然るべき人に調整をしてもらう。自分から関係性の薄い人であったり上の人にぶつかりにいかない。

確かに私も過去に社内政治を理由の一つにして、会社を辞めたことがありました。でもその時は正面突破しか方法を知らなかったし、自分がその組織の中で10年以上若年者であること、唯一の女性であること、から立場がなかったということを正しく理解していなかったからです。「この組織にいても、自分の言いたいことは何も伝わらないし、言いたいことが言えるようになるまで、何年かかっちゃうの?」と思っていました。今だったら、もう少しうまく立ち回りができると思います。

最近は都市部でベンチャーも増え、平均年齢が若い会社も増えてきました。新卒だから、女性だから、という理由でマイノリティになるかといえばそうではありません。お伝えしたいのは自分と立場や属性、バックグラウンドが異なる人に対して説明をして、理解をしてもらうのは、まして決裁者に近づけば近づくほど、骨が折れるということ。正攻法でいけば時間や労力はそれなりにかかるでしょう。

それを社内政治をうまく使って乗り切りましょう、ということです。

社内政治を使うとは

私がこれから言う社内政治というのは、社内の人たちのパワーバランスをよーーく見て、その力を貸してもらいましょう、ということです。大きな会社になればなるほど、社内政治というのは出世や権力を手にするためのものと捉えられるかもしれませんが、私はできるだけ中立的な立場に立ちながら仕事を進めるために社内政治、もとい、社内のパワーバランスを利用していくということをお伝えしたいと思います。

具体的にやること


1. 場面場面によって「ダメ押しの一言」を言ってもらう人を変えましょう。
 ステークホルダーによって、誰の言葉を聞くのかが変わります。効いていく言葉も違います。案件やプロジェクト、ディスカッションしているトピックによって、意思決定となる言葉を発してもらう人を変えましょう。本当の現場の場面では、例えば会議の場でxxさんはどうですか、などよいタイミングで指名して聞いてみるのもよいかもしれません。

2. 人づてにお願いしましょう。
 顔が広い人であればいいのですが、それも限界があるでしょう。全く知らない人に何かをお願いしたり、あるいは職位が上の人にお願いをしなければならないのは、気が引けます。それは断られる可能性が高いからです。または、YESかNOの返事や、聞かれることや準備のしようが、知らない人であればあるほど分からないからです。そんなときは自分で準備するよりは、お願いしたい人と仲が良かったりよくコミュニケーションをとっている人を仲介してみましょう。普段の会話のなかで「そういえば・・・」といったほうがお願いされる側の構え具合が違います。こちら側ではちょっとしたお願いごとだとしても、コミュニケーションを間違えると、おおごとに捉えられてしまうことがあります。いやいや違います、と訂正するのも一つの工数が増える原因になるので、そうしたことは自分の中の身近な人やお願いしやすい人を頼りにすることで避けていってみましょう。
もし、自分の上長が権力がある人であればその人から言ってもらうのもありですが、受取手側が自分の上長より下の人である場合にはできるだけ使わないほうがいいと私は思っています。権力を使うのは、簡単です。上から下に言う、それは従うのはある種当然のことです。でも、全部権力で従えていると、自分や自分が所属する部署が避けられるようになっていきます。命令ばかりする、今度は何を言われるんだろう、面倒だなあ、と思われてしまいます。それを避けるために、できるだけ受取手が構えないように、自分のコミュニケーションすべき人を選ぶ必要があると考えています。

3. 同情を買う。助けてもいいと思われる人になる。
 
最後の最後に感情論が出てきたか・・・と思うかもしれませんが、これがなんだかんだ一番有効なんじゃないかと思っています。こいつまじで困っているんだなと思ってもらったり、え、こいつ助けてやらないの? とか思ってもらって動いてもらえたらとてもラッキーなんだと思います。20代は幸か不幸か、若い、とか仕事ができる人でも仕事ほんとにできんの? とか、そんなイメージがついてまわります。最終的には人と人が仕事をしています。お願いする人がちゃんとしている人か、自分に面倒なことが押し付けられていないか、というのはお願いする人とお願いする人の言葉からしか判断ができません。お願いを引き受けるに足る人だと思ってらったり、この人だったら助けてあげてもいい、助けてあげなきゃいけないな、と思ってもらったら勝ちなんだと思います。


最後に

 最後は結局人柄、というどうしようもない結論を書いてしまったのですが、社内政治を乗り切るには総じて、ご自身がどの職種、ポジションであっても、コーディネーターであるということを自覚して仕事を進めていくのがよいのだと思います。様々な部署や役職、職種によって、会社ごとにあらかたの枠割は決められているし、普段の仕事からおおよそやっていること、その人・その組織ができることは分かっているとはいえ、これから自分が、またはご自身が所属している組織が違う組織にお願いしようとしていることを受け入れてくれるかどうかは全く、分かりません。できる/できないは、会社の中にいれば誰しもが分かるはずなんです。その人やその組織の仕事を見ていれば。社内政治が必要なのは、「できる/できない」ではなくて「やる/やらない」または「やりたい/やりたくない」を調整するときなんです。量の差はあれど、会社に入っていれば、その人には目の前のその人の仕事があります。能力の高い人から見たら単純な作業、それって“仕事”って言えるの? と思いたくなることかもしれないですが、それを仕事としている人もいます。大きな組織になればなるほど、他の人がやっている仕事の量や内容は把握しがたくなります。そんな中でいかに人を巻き込んでいくか、自分の工数や心理的負担を減らすかー。その手段の一つが社内政治を利用することだと思っています。

タイトルにもありますが、20代と限定したの会社で20代といえば大体の会社はいわゆる若手と言われる人たちで、大体下に見られがちです。自分の知らない人に、まして自分の仕事で忙しいと思っている人にお願いごとをしなければならない、というのは超面倒なことで、やりたくないな、と思うのは当たり前だと思います。面倒なことをやるのは一時的なストレスになったり、モチベーションが下がったりといったことにも繋がります。20代のみなさんは、やりたいことはたくさんあるだろうし、なりたい姿もきっとあるのだと思います。それに近づくためにたくさん経験を積んで、スキルを磨いていくことに時間を費やすのがやりたいことをやるための近道なんだと思います。そのためにできるだけ力をかけないでいいことにはかけないでいいように、と思ってこの記事を書きました。
幸い、自分の周りには自分のキャリア形成にまじめに取り組んでいく人が多いです。また、起業や複業といった新しい働き方、キャリアに挑戦する人もいます。そんな人が途中でモチベーションを下げたり、諦めるということがありませんように。これを読んでくださっている20代、または仕事に真摯に向き合うみなさん、一緒に仕事ライフを楽しみましょう:)



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