まだロンドンにいる、なんで?

もう二度とBritish Airwaysには乗らない。ヒースロー空港も使わない。…イギリスにも二度と来るもんか!!!

12月5日朝4時に家を出発して、6:45ブリュッセル発ヒースロー行きの飛行機を目指しました。私はお気楽な鍵盤人間なので飛行機で荷物トラブルになることはありませんが、夫はどでかいチェロと旅するので、だいたいカウンターと毎回やり合ってます。イッサーリス様でも毎度やり合うのですから(イッサーリスのTwitterほんとおもろい)、夫がやり合うことになるのも仕方ありません。鍵盤はいいぞ!

さて6:45ブリュッセル発の飛行機は、7:45に出発しました。まぁ早朝ラッシュの飛行機なんてそんなもんでしょう。ヒースローに着いて、空港内のレストランでグラノーラヨーグルトに1000円も払って、あーイギリスだわと思いながら、トランジットでグラスゴー空港に向かいました。グラスゴー行きの飛行機はほとんど定刻だったと思います。

朝11時、いよいよグラスゴーに着きました。おぉここが地の果てスコットランド。てかイギリスって年中曇ってるのでは?超快晴でした。途中でしれっとタイムゾーンが変わってるので家を出てからここまで8時間。意外と長旅になりました。
さぁグラスゴーに着いて飛行機から降りる準備をしていましたが、一向に案内がありません。結構待った末に「残念ながらこの機体は国際線ターミナルに到着しました。外に待機しているバスに乗って到着フロアに向かってください。乗り換えがある方も一度預け荷物を全部受け取ってください」と言われました。はちゃめちゃなブリティッシュアクセントだったので正しくないかもですが、たぶんこんなようなことを言っていました。イギリスはいろいろシステムが複雑な国ですが、少なくともヒースロー⇄グラスゴーは国内線です。管制塔間違えたんかな〜とか呑気に思いながら飛行機を降り、荷物を受け取り、外に出ました。

今回グラスゴーに来たのは、夫がグラスゴーのオーケストラとコンチェルトを演奏するためでした。11時に着いて12:45から指揮者合わせがあったので、指揮者さん自ら空港に迎えに来てくれることになっていました。ところがどっこい、指揮者さんから電話があり「なんか車で空港に入れない」。この時点でいくら能天気な私でもさすがになんかあったか?と思い始め、「テロ予告かな?」とか夫と話していました。

車には乗れないのでバスを探そうということでターミナルを出たら、たくさんの空港スタッフ、たくさんのカメラマンが外にいて、止まらずにあっちに向かってくださいー!バスもあっちー!と大声で案内していました。あっち、と指差された方向は駐車場でした。中に入ったら、というか中でもないです、吹きっさらしの駐車場なので、もうびっくりしました。1000人以上の人が寒さに凍えながら(外は1度)、待っていました。なんやなんや!と思って最新ニュースを調べたら、朝6時前にグラスゴー空港出発フロアで不審物が見つかり、出発フロアは閉鎖、爆弾処理ロボットが中で作業中、ということでした。……え、爆弾…?!?!💣

結局それはそのあとあまり大事にならず、しばらくしたらグラスゴー空港は再開したみたいですが、ヒースローから乗るときも、飛行機から降りるときも、BAからそんなアナウンスはひとこともなかったし、まぁ言われたところでパニックになるだけなので言われなくてよかった説もありますが、いや爆弾て、爆弾処理ロボットがお仕事中の空港に着陸すんなや。
心の底から日本に帰ったらお祓いに行こうと思いました。いや爆弾って。笑

グラスゴーに数日滞在したのち、グラスゴー発ガトヴィク空港行きでロンドンにたどり着きました。ロンドン滞在はとても楽しかったです。モロッコ人がWCでイングランドに勝って大暴れして、地下鉄止まるわバス止まるわ散々でしたけど、街はブリュッセルと違って綺麗だしいい滞在でした。

1週間のイギリス旅を終えて、日曜の夜20:45、ヒースロー発ブリュッセル行きでブリュッセルに帰る、ことになっていました。そう、なっていました
その日のロンドンは今年いちばんの大寒波で雪、夫もこの寒波にやられて高熱を出して朝から寝込んでいたくらいには寒かったのですが、雪も相まってイギリスじゅうすべてのBA便が大混乱になっていました。空港も大混雑でした。免税店でお買い物したかったので、フライト4時間前の17時前にはヒースローに着いていたのですが、バッグラゲッジゲートが開くのは離陸1時間半前です、という案内がありました。えええん免税回れないじゃーーーん🥲

時間になってCとDゲートが使えると表示があったので並びに行ったらもう、なんていうんですが、春休みシーズンのTDSのトイマニでももうちょっと空いてますって感じの混みかたでした。もう文字通りカオス。で並ぼうとしたら、チェックインがまだのひとはEかFゲートに並んでくださいと言われました。※夫はチェロ付きなのでたいていの場合オンラインチェックインができない

移動した先のEとFも大混雑。ソアリン初日かな???
フライト時間が迫ってますって係員に言いましたが、並んでくださいの一点張りでした。
でも大混雑のくせにゲートには数人のスタッフしかいなくて、1ライン進むのに30分以上かかる始末。最終的に「20:50までに出発の人いますか」というアナウンスがあって、手をあげて前に入れてもらってようやくチェックインできることになりました。もう空港ついて3時間…

疲労困憊でなんとかたどり着いたチェックインカウンター、パスポートをスキャンしたら、BA職員に「この便はオーバーブッキングなのであなたたちの席はありません。振替便もありません。今日泊まること?知らん」と言われました🤪🤪🤪
niceだ…とってもniceな出来事だ…

いや、まぁオーバーブッキングは100歩譲っていいですけど、振替便もないとはどういう了見じゃ???と私がキレる前、高熱で意識朦朧としていた夫が先にキレました。後にも先にもこんなにキレた夫は見たことがほぼない。このBA職員もまさかこのおとなしそうな日本人2人組が早口英語(しかも夫はブリティッシュアクセント 笑)かつ大声で反論してくると思ってなかったんでしょうね。こちらの反論にびっくりした、というかたぶん焦ったBA職員はただちに態度を変えて、とても一生懸命に席を探し始め、10分ほど待った末に「席あった、乗れます」と言ってきました。いや、席あった、とは何事ぞ?しかしあいにくもうそれは出発20分前の出来事。とりあえず大急ぎで預け荷物(でかいトランク×2+チェロ)をやってるうちに「ごめん…やっぱり乗せれないぽいわ…」とふたたびの死刑宣告を頂戴しました。搭乗ゲートがたまたまとっっっても遠いから、今から走っても人間も荷物ももう間に合わない、とのことでした。
でも私の預け荷物のうち1つはそのやりとりをしてる間にすでにカウンターからブリュッセル便に乗せるために出発していました。なんで!爆笑!!
別のゲートに行って振替便と荷物を返してもらう申請をして、と言われて、日曜夜21時、ロンドン滞在延長が決まりました…

ブリュッセルのおうちのあたたかい部屋と布団に思いを馳せながら、振替便申請カウンターに向かいました。が、ここも大混雑。同じような境遇の人がたくさんいて、もう阿鼻叫喚でした。振替便については待ってる間にオンラインで申請できましたが、翌日分は売り切れで、一番早くて火曜日の昼便…😇多分カウンターでやりあえば翌日の振替をもらえたと思いますがもうその体力も残されていませんでした。ということでロンドン滞在2泊延長になりました。望んでねぇぇぇ!
さてなんとか振替便をゲットしたはいいものの、今日寝る場所がありません。ロンドン滞在中に泊めてもらってた友達の家に帰っても良かったですが夫の体調はすこぶる悪いですし、追加のホテル代を自分たちで払うのだけは絶対に許せなくて、そこからさらにその阿鼻叫喚カウンターで2時間待ちました。その間に定時だからって帰ったBAスタッフの顔は一生忘れん。最終的に23時過ぎにようやくホテルを確保、ごはんを買い込んで結構長い距離タクシーに乗って(高かった、BAが払え→追記:返金されました)、24時、ようやくホテルのベッドに倒れ込みました。長かった…長い一日だった……

私たちが乗りたかった20:45発の便は結局遅れに遅れ、なんと23時ごろに出発したので(走らんでも乗れたやん🤪)、ブリュッセル着は現地時間25時過ぎ。そんな時間に電車もトラムもないですし、タクシーもあるのやら?だし、逆にそんな時間に帰ることにならなくてよかった…ことにします。
月曜と火曜にあったリハと4つのレッスンは全キャンセルになってしまって、心折れてます。
オーバーブッキングは航空会社の権利です。わかってます。わかってるけど、でももうBAには乗らん。二度と乗らん。絶対に乗らん。

ちなみに大急ぎでブリュッセル便に乗せるべく持って行かれた私の預け荷物のうちの1つは結局ヒースローに取り残されてます、なんやそれ。
ブリュッセル帰れててもロスバゲしてます。爆笑

4月のオランダ旅行ではThalysキャンセルからの1時間半遅れ、11月のアントワープ旅行ではナショナルスト、オランダ旅行ではバスが1時間遅れからの目の前でキャンセル、今回は爆弾にオーバーブッキングに、私は移動してはいけない運命なんですかね?!?!

というわけでもうまる1日ロンドンにいます。人生最後のロンドン滞在になるか。

間に合わないかも、でずっと心拍数高くて、
もう乗れない、てなった瞬間の心拍数高すぎて爆笑
そろそろ荷物はブリュッセルに着いたかなと思って
AirTag確認したら、なんとヒースローに置いてけぼり
遅れすぎてステータスがUnknownになっちゃった飛行機

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