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子どもの遊び相手をする事が苦痛であるという話。

社会人になってからの十数年間、何度か転職はしたものの、私はずっと子どもと関わる仕事をしてきた。にも関わらず、子どもの遊び相手をする事が実は苦手なのだという事に自分で気付いたのは、子どもが生まれてからだ。

「これ、いつ終わるの??」と思うほどエンドレスリピートな遊びに付き合わされる事。「かあちゃんはコレやって!」「○○って言って!」等々遊び方を指示される事。なんの脈略も意図もなく、完全に子どもの想像力だけで展開される意味不明な行動。とにかく「見て!」「ねぇかあちゃん、見て!!」「みぃーてぇぇぇーーー!!!」のオンパレード。

こうなってくるともう、徐々に心が遠のいて行き、完全に心ここにあらずのオウム返しになってくる。(白目。)

コレ、客観的に見ていればものすごくおもしろいのだ。遊んでいる時のちょっとした発言や、思いもよらない発想に、「もしかしてウチの子天才なんじゃないか!!」と思う事もよくある。夫が家にいる時は、息子の行動や遊びを見てよく一緒に笑っている。しかし、ひとたびその相手をするのが自分だけになると、事態は変わってくる。

子育て支援センターや公園等で出会ったお母さんと少し話をする度によく聞く、「もぅ家にいられなくて…」という言葉。わかります。その気持ち、ものすごぉーくよくわかります…!!

子どもの事はかわいい。そこに嘘はない。しかし、かわいいことと、遊び相手をすることが苦痛であることは、全く別物なのだと思う。

やっかいなのは、自分の中で「相手をしてあげてないと…」という義務感と、そこにしんどさを感じているという罪悪感が混雑していることだ。
そこで、自分への備忘録も含めて、子どもの遊び相手をする時に少しでも気持ちを楽にするためのポイントを書いていきます。

 1 コレなら楽しめる!という遊びに持ち込む

私にとって一番苦手なのは『ごっこ遊び』だ。型がない、ゴールがない、終わりがない。もう、地獄だ。声が掛かっただけで逃げたくなる。

しかし、すべてにおいて苦手なワケではない。私の場合、絵本の読み聞かせ、触れ合い遊び、歌やダンス、ボール遊び等の型のあるわかりやすい遊びや、散歩、あるいは掃除や洗濯物干し等の家事を一緒にやる等の、私がやってあげなくても子どもが勝手に楽しみを見つけて遊ぶものであれば楽しめる。

苦手な遊びに誘われそうになったらすかさず「○○はどお?!」と、自分が得意な遊びに誘うのも一つの手だ。

 2 自分なりの楽しみ方を見つける

例えばお絵描きにしても、ムリして子どもの好みに合わせて描いてあげるのではなく、自分が描きたいものを描く。自動車ごっこなら乗り物同士を競争させてみたり、走るコースを作ってみたり。

先日は砂場遊びに誘われたので、私はひたすら穴掘りに集中した。砂場の一番底まで掘り、自分が満足の行くキレイな穴を掘る。掘り返した砂はそのまま山にして、トンネルを作った。

気が付くと私の方が夢中になって、砂場にヒザをついて素手で穴を掘っていた。
子どもは子どもで、「ココにせんろ つくる!」「ぶるどーざー で あな ほる!」と言ったりしながら楽しんでいた。

ムリして子どもに合わせようとする必要はないのだ。その代わり、こちらの側も変に主導したりやらせようとしてはいけない(それをすると今度は親がいなければ遊べなくなる)。

子ども同士の遊びを見ていても、一見一緒に遊んでいるように見えて、実はそれぞれ全く別の遊びをしているという事がよくある。一緒にいながらにして、それぞれがそれぞれの空想の中で遊んでいるのだ。それでいい。それでいいのだ。ムリして子どもに合わせてあげなくても、その場で親も一緒に楽しんでいるという状態に満足するものなのだと思う。

 3 オーバーリアクションで乗り切る

こちらが何か他のことをしたい時に限って『見て見て攻撃』が始まるものだ。そんな時には、とりあえず今やっていることを一旦すべて止めて、アメリカンになったつもりで、オーバーリアクションをする。「え?!それやったのダレ?もしかして〇〇ちゃん?!すごいじゃーん!!」とばかりに10倍くらい盛って褒める等、とにかく大げさに。

 4 短時間一発勝負!

それでもダメなら、腹を括って一緒に遊ぶ。遊ぶ時は、とにかく思い切り。大切なのは時間の長さではなく、密度だ。そして、自分が飽きたら逃げていい。

私のオススメは、『タイマー作戦』。誘われた遊びが「うわ、コレあかんやつや…」と思うものの場合、すかさずキッチンタイマー(外なら携帯のアラームでもいい)を5〜10分程でセットする。すると「この時間だけは集中するぞ!」という気持ちになれる上に、アラームが鳴ったら「あ!お仕事の時間だ!」等と言えば、わかりやすく抜けられる。なにより短間集中で遊ぶことで、こちらの「遊んであげなきゃ」という罪悪感はだいぶ減るように感じる。

* * *

以上。私なりのまとめでした。

ちなみに私は、子どもの遊び相手をすることは苦手でも、子どもが何かに夢中になって遊んでいる姿はとても好きだ。そして願わくば、自分の子どもには自分で自分の楽しみを見つけられる子になってほしいと思っている。だからこそ、遊び相手をすることが苦痛であることにずっと悩んでいた。正確には、今も解決したわけではなく、これから先も試行錯誤ではあるけれど。もし他にいいアイデアがある方がいたら、是非教えてください!(切実。)

※トップの画像は、我が家の『お米砂場』。これさえ出せば30分は持つ。



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