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サッカー選手の人生を決めるチャント

人生をかける瞬間がいつの時代にも存在している。
受験、就職、結婚。一般人ならこんなところだ。
だけどサッカー選手という生き物にとっての瞬間ってのは
一体全体、どれくらいあるものなのだろうかと思案する。
チャントができる瞬間なんてものも、そのひとつだろうか。
まあ選手にとっては自分でどうにもできないわけだけど。
それでも、そのチャントがひとり歩きすることだってあるし。
できれば自分の好みの歌になったほうがいいのかとか。
毎年この時期になるとそんなことを考えてしまう。

同様に木曜のウダウダでもそんな話で盛り上がった。
やっぱりチャントを作るというのは並大抵のことではない。
思いとか熱量とかが歌に吹き込まれていくわけだから。
「そんな思いや熱量が沢山集まりますように…」
終了間際には思わず口をついて出てしまった。
一人より二人、二人より三人のほうが、アイデアは出る。
そうやってチャントは応援歌の歴史になっていく。
コールリーダーを中心に今頃シャウトしてるんやろうな。
結構、開幕前のこのひとときが楽しいのは間違いない。

考えてみればあと一週間であっという間にJ1が開幕する。
年々ウィンターブレイクが短くなっている気がするな。
というか、もう正月三が日のウキウキ気分なんかも少ない。
一年通しての季節や行事がチャンポンになっている。
ましてや今年なんて元旦に日本代表戦なんやから。
これによってサッカー選手の人生観も変わったのかな。
そんな選手たちの後押しをできるチャントはほんま大事やな。
今年もインパクト絶大なチャントが生まれてほしいと思う。
選手のチャントだけでなくチームを鼓舞する応援も、
もっともっと入れ替わっていってもいいのかもしれない。
狼や誇りのように語り継がれていく応援歌もありなんやけど、
時代に即して変えていけるのもセレッソ大阪のいいところ。

そういや梅田の街をセレッソ大阪がジャックしているみたい。
ツッコミどころは長居スタジアム満員レベルではあるにせよ、
1994年から2023年に活躍した選手たちを見れるのはすごい。
実は、ぼくも少しだけ選手選びのサポートしたのだけれど、
選択なんて見る人によって違うのが当たり前なのである。
何も、インパクトを残すのは試合やゴールだけじゃない。
その選手が人生をかけて戦った1年だったかどうかで決まるのだ。
そう思うと、どの選手も本当に輝いているよなと感じる。
昔は、全選手にチャントなんて時代でもなかったのが悔やまれる。
これまでの全選手に作るとしたらどんな歌たちになるのだろうか。
そんなことを考えると夜も眠れなくなるので、やめとく。

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