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音楽をやる理由

こんばんは、うさです。

ブログを読んでくれている方は知っているかもしれませんが、私はコントラバスを弾きます。

※コントラバスは弦楽器で、チェロよりもひとまわり大きいやつです


なんでコントラバスに行き着いたのかは紆余曲折あるのですが、中学から始めた吹奏楽がきっかけになっています。


最近ブログのプロフィールをリライトして、その辺りのことを振り返る機会がありました。

そのなかで『私が音楽をやる理由』を何となく見つけられたような気がしたので、書き留めておこうと思います。


あの時のあの曲

忘れもしない中1の春。

テニス部に入るつもりで髪をバッサリ切った私だったのですが、何を思ったか吹奏楽部に入ることを決めました。



弱小吹奏楽部。

ピアノをずっとやってきた私は、一応楽器の上手い下手くらいは分かりました。

うちの中学の吹奏楽部は正直それほど上手くない。

人数も少ない。


新入生歓迎会で演奏を聴いたけど、全然入ろうと思いませんでした。


体育館を出る、その時までは。


1年生が体育館に入るときも出るときも、吹奏楽部は演奏してくれました。


退場する時の曲は、

GLAYの『Way of Difference』。


別にGLAYが好きとかそういう訳ではありませんでした。



ただただ胸がぎゅっとなるような何とも言えない気持ちになったのです。



演奏は、やはりそれほど上手くはありませんでした。

でも体育館を出るとき、私は『よし、吹奏楽部に入ろう!』と決断したのでした。


同じ音楽は二度と聴けない

別にそれほど上手くなかった【あの演奏】がなければ私は吹奏楽部には入らなかったし、今頃全く違う人生を歩んでいたでしょう。


では【あの演奏】の何が私の心を動かしたのか。


あれは多分、演奏以外の色んなものよって作られた音楽だったのだと思うのです。


音楽、それも生の演奏というのは二度と同じ条件で聴くことはありません。


・演奏者

・観客 

・演奏者のコンディションやメンタル

・観客のコンディションやメンタル

・場所

・時代

ちょっと挙げただけでも、これほど色んな要素がその時の音楽を左右します。

これらが全く同じになる演奏が二度行われるということはほぼ不可能なのです。


何がどうとは上手く言えませんが、あの時のあの曲が、あの時の私にピタリとはまったのでしょう。


時々Twitterでも、『今の時代のバンドの音楽は、今生きている私たちしか生で聴くことは出来ない。だからライブ行こうぜ。』みたいなツイートを見かけます。

これは本当にそうで、同じアーティストの同じ曲でさえ、今年のライブと来年のライブでは全然別のものなんです。


そして、その唯一無二の音楽が時として人生を変えることさえある。

だからこそ音楽は面白い。


なぜ音楽を続けるのか

なぜ音楽を続けるのか。

何が楽しくてやっているのか。

何のためにやっているのか。


長くやっていると、ふとこんなことを考えるときがあります。

でも、私は明確な答えがずっと見つけられずにいました。


『楽しいから』

『楽器が好きだから』

『いつか、完全に納得のいく演奏が出来るまで続ける』


どれも正解のような気もするし、でも何だかしっくりこないような。


しかし、吹奏楽を始めたきっかけについて書いていて思ったのです。


『自分の演奏で、あの時の胸がぎゅっとなるような気持ちにはまだなっていない』


私の心を揺さぶった何か。

今でもはっきり思い出せるあの感覚を、自分自身の演奏で味わったことはまだ無いのです。



あの感覚を再び感じることができたらその時私は音楽を辞めるのか。

それとも、その感覚の虜になっていくのか。

どうなるのかは自分でも分かりません。



ただ、あの感覚を忘れることができずに今までやってきたというのは自分の中で結構しっくり来ました。


まぁ、別に音楽をやるのに大した理由なんてなくても構わないとも思うんですけどね(笑)


私は理由があって、それを言語化できているほうがより打ち込めそうなので。


以上『うさが音楽をやる理由』でした。

ちゃんちゃん。

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