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53歳から始める鉄拳8 その1

鉄拳8を買った。

もうね、スト6なんか全然やってないんですよ。なんでこんなにやらなくなったのか? スト5はあんなに長いことあーだこーだ勝てねーふざけんなとか文句を言いながらも続けていたのに、スト6は実にまああっさりと手を付けなくなったのか?

自分でもよく分からないのだが、なんかスト6って、「練習すれば勝てるようになる」っていうイメージが全然湧かないのである。個人的にコンボとか連携とかを練習するのは苦にならないのだが、スト6ってなんか何をどうすれば強くなれるっていう導線がぜんぜん分からないんですよ。

対空だのコンボだの連携だのあれこれ練習して、いざ対戦するじゃないですか? そーすっとケンの龍尾脚だの迅雷脚だのに延々と固められたり、画面端で延々と投げ続けられたり、DJのジャンプ攻撃を落とせないままラッシュでボコボコにされたり、JPには触れることもできずにギッタギタにされたり、春麗の弾をどうにもできずにあっつーまに画面端に追い込まれてあーもすーもできずに完敗したり。

戦ってるというよりハラスメントされてるって感じばかりで、「よっしゃ次だ次!」ってならずに「まーたこれかよ。もういいや」ってなっちゃって、頑張ろうというモチベーションが保てないんですよ。

いや皆さんの言いたいことも分かりますよ? あれでしょ? 「自分の努力不足を棚に上げてスト6批判するんじゃねーよ」って感じでしょ? 分かります。私も自分の専門分野に素人が参入してきて、「練習する意味がわかんねーんすよ。俺もう抜けていいっすか?」とかほざいたらそりゃブチ切れしますからね。「お前なんぞもう来なくていい! 好きにしろ!」ってなもんですよええ。

だからこれはあくまでも、私個人はスト6にとって不適合者である、というだけの話で、今現にスト6を楽しんでいる諸兄には何の文句もないということを分かっていただきたい。太古の昔から格ゲーを引っ張ってきたカプコン様謹製の最新作に、そこらをうろついている反射神経の衰えた無様なおっさんが愚痴を漏らしているだけということなのだ。

ただねー。これ大事な要素だと思うんですけど、やっぱキャラに魅力を感じられないんですよね。魅力どころかムカつく奴ばっかですよ。ブランカのパリィモーションとか、あれ、人をムカつかせるためだけにあんな絵面にしてるとしか思えない。開発陣の正気を疑います。DJのニヤケヅラとか腹の微妙なタプり具合とかもムカつく。同じ腹のタプリでもチアコトリならかわいいのに、DJだとあんなにムカつくってのは、まあある意味キャラデザの勝利とも言えますけど。JPの勝利画面で「顔踏んじゃうよーっと、なーんちゃって踏みませんでした!」みたいなアレも、何の意味があってあんな演出なのか意図を聞きたいです。ふんでないからセーフってか? セーフじゃないでしょ。そもそも人様の顔の上をまたぐなって話ですよ。

あと新キャラのアキって何だよ(哲学)。あんな顔と髪型のキャラ出しちゃダメだろ。いやまあ顔のことを言うのは失礼だとは思いますよ。アキだって好き好んであんな顔に生まれたわけじゃないから。でも髪型は自分で選んだんだよなあ!? 美容院で「こういうふうにしてください」ってシイタケの写真を見せたんだよなあ!? お前どういう人生歩んでたらあの顔であの髪型を選ぶ羽目になるんだよ。シイタケの写真見せられた美容院の人の気持ちを考えてみろよ。

だから鉄拳8ではリリを選んだ。

唐突に鉄拳の話になって驚かれたかとも思うが、もしあなたがトラックに轢かれて死んだ後に女神様がやってきて「あなたは手違いで死んでしまいましたので格闘スキルを与えて別の世界に転生させてあげます。ついてはボディを選べますがどれにしますか?」となったとする。

選択肢は以下だ。

女神様「毒が使えます」
女神様「歴史を感じさせられます」
女神様「ヒップホップ流忍術が使えます」
女神様「モナコ出身の格闘令嬢です」

あなたならどれを選ぶ、って話ですよ。

そんでまあ、鉄拳シリーズなんだが、私が最後に遊んだ鉄拳は3である。初代プレステで遊んだ。当時は友達もたくさんいたので、彼らと夜な夜な対戦して遊んだ。全員適当勢だったので、シリアスな対戦というより、「自分が覚えたコンボをどんだけ披露できるか」みたいなユルイ対戦だったが、当時はそれはそれで楽しかったものだ。

しかし、プレステの鉄拳3って1998年なのね。とんでもねー昔だ。

私はゲームは基本的にPCでしか遊ばないので、今回もSteam版を購入した。デモ版でいちおう私のPCでもそれなりに動くことは確かめてあったので、まあ製品版でも何とかなるだろうと深く考えずに購入したのだが、いざ始めてみると画面がめったやたらと滲んで見えるのには閉口した。滲みすぎてコップの向こうを見ているような画面なのだ。

どうも、スペックに応じて描画設定を自動調整してくれているのだが、その中のレンダリングスケールが悪さをしているようだった。要するに、「おめーのPCはへっぽこだから、描画は実画面の1/4でやるわ。そんでそれを拡大して映すからそれで我慢しとけ」ってことらしい。

それはいくらなんでもあんまりだ、ということで、レンダリングスケールは100に強制変更して、その他アンチエイリアスやテクスチャやシャドウや背景などを軒並み「低」にした。

これでもまあFPSは60安定なので、ところどころ絵がしょぼい感じもするが、まあクッキリ映っているのでよしとしよう。

ちなみに私のPCはCPUはRyzen 5 5600でビデオカードはメルカリで買ったGTX1070である。ビデオカードがいかにもしょぼいのだが、数年前からビデオカードの値段が馬鹿みたいに高いので買う気がしないのである。昔の相場観だと、RTX3060あたりが2.5万円ぐらいな感覚なのだが、4~5万するってんだから恐ろしい。

まあでもGTX1070でもフルHDの60FPSぐらいならまだイケるので、もうしばらくはがんばってもらおうと思う。

そんでリリで少し練習をした。

鉄拳のコンボはスト6とは大きく違い、そのほとんどは空中コンボである。相手を何らかの技で浮かせ、浮いている間にボコボコにしてやろうという悪逆非道なコンボである。鉄拳3の頃の私のイメージは「右アッパーで浮かせてワンツーで拾って3~4連の連携を叩き込む」といったものだったが、鉄拳8でもまあそんなに大きく変わってはいなかった。

リリというキャラが初めてだし、鉄拳も25年ぶりということで、どうなることかと少し心配していたが、とりあえず初日の1時間ほどでプラクティスのコンボチャレンジを8までクリアすることができた。

練習していて思ったのは、「コンボに使うパーツは共通パーツが結構あるのではないか」ということである。状況に応じていろいろなつなぎ方をする必要があるようではあるが、ずらずら並んでいるコンボチャレンジの一連の流れを見ても、出だしが違うだけで後半はいっしょ、みたいなものもあるようだ。複雑なように見えて、よく使う連携を組み合わせていくだけでいいのかもしれない。

それにしても鉄拳のコンボはボタンをポンポンタイミングよく押すだけでいいから楽ちんだ。レバーも前とか後ろとか下とかだけですむから慌ただしくなくてよい。

それに、なんといっても、リリは美しい。さすが令嬢だ。今どき「令嬢」なんつー言葉はAVのジャンル検索でぐらいしかお目にかからないが、まあ野生児や無法者みたいなキャラよりはご令嬢のほうが動かし甲斐がある。

音声が英語なのが少し残念だが、これならやる気も出るというものだ。

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