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【広告主・代理店必見!】弊社の運用から見えたiOSアップデートによるFacebook広告への実影響


【初めに】

今年の4月27日頃にiphoneのiOS14.5のアップデートが実装されました。このニュースにweb広告界隈は震撼しましたね。弊社でもiOS14.5アップデートのお問い合わせが殺到しました。
このアップデートから早2カ月経ちましたが、今ではiOS15の話が出てきています(時の流れが早い…!)。

アップル、iOS15を発表。“6年前のiPhone”までサポート対象になった背景
https://news.yahoo.co.jp/articles/63a9926a39c7ab32dee7dc70abd6c55a8f2c3129

このnoteでは今回のiOSアップデートの概要と実影響を実況していきたいと思います。
その他、「これもアップデートの影響では?」みたいな現象があったら、リプ・DMでお待ちしてますww

【iOSの概要】

数年前からAppleの個人情報の取得に厳しい傾向にありましたが、今回のiOS14のアップデートにより本格的に個人情報の取得・web広告の計測が難しくなりました。
アップデートにより、APP Store で公開されてる Facebook アプリなどは、Apple からトラッキングの許可をユーザーに求める必要が出てきます。これによってユーザーが許可オプトイン)か拒否オプトアウト)を行い、オプトアウトされてしまうと、web広告の強みであったリターゲティング・CVの計測が出来なくなります。つまり、これまで自社サイトに訪れた人に対して、後日他サイト閲覧中に自社サイトの広告の配信(リターゲティング)をするということが出来ていましたが、今回のアップデートによりユーザーがオプトアウトした際にリターゲティングが不可能になりました。それに加え、iOSにおいてどのような性別・時間帯でCVが取れたのかという情報も取得できなくなりました。
弊社のアカウントでもPC・アンドロイドでも計測は出来ても、iOSのCV計測が出来なくなってきています。

【iOS14アップデートによるAppleの対応】

①アプリが取得するプライバシーラベルの義務化
全てのアプリは、アプリのデータに関する方針についてAppleの「APPstoreconnect」を通じて提示する必要があります。
Appleが導入すると発表したプライバシーラベルは、アプリが収集するユーザーデータの種類、データを収集する目的、ユーザーの匿名化などについて明示するものです。ユーザーはApp Storeの製品ページに表示されるプライバシーラベルを見ることで、アプリをダウンロードする前にプライバシーに関する詳細な情報を知ることができます。Appleは開発者に対し、App Store上で公開しているアプリについてプライバシーラベルを提出するよう義務づけました。

➁トラッキングの透明性に関するオプトイン設定画面(ATT)義務化
Appleストアで公開されているFacebookなどのアプリはAppleのATTを通じて、サードパーティのアプリとウェブサイトにおけるトラッキングの許可を利用者に求める必要があります。

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オプトイン設定画面(ATT)義務化によって上記のようなトラッキング許可画面が表示され、"はい"を選べばオプトイン、"いいえ"を選べばオプトアウトになります。オプトインしたユーザーにはアップデート前とほぼ変わらない状態ですが、オプトアウトしたユーザーにはターゲティング出来なくなります。
アメリカの本土のユーザー情報によると96%の人がアプリ追跡を無効にしているとニュースで発表されていました。

米国iOS 14.5ユーザーの96%がアプリ追跡を無効にしたとの調査結果
https://japanese.engadget.com/us-ios145-tracking-optout-045013066.html

【Facebookの対応】

①ドメインごとに8件のイベント制限
各ドメインでコンバージョンの最適化に使用できるコンバージョンイベントが8件に制限されます。代理店を複数使っているといった場合にはイベントタグが8件以上埋め込まれている可能性があり注意が必要です。下記はイメージ図です。

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➁28日間のアトリビューションの廃止

➤28日間の廃止に伴い、アトリビューションは最大で7日間に変更されました。今までアトリビューション8~28日間で計測されていたCVは今後計測できなくなります。


これらによってⅠ.ターゲットの制限Ⅱ.獲得できるCV数に影響が起きます。

【iOS14の影響~弊社の運用に起こった悲劇~】

①プラットフォーム別や性別、年齢ごとのCV詳細
これまではCVした人の性別・年齢・居住地などの属性が管理画面上に表示されていました。しかし、iOSアップデートにより属性の数値は表示されず、『その他』にこれらの情報が一緒くたにされています。

キャプチャ



➁ドメイン認証・合算イベント設定を行わないと配信できない
以前まではドメイン認証・合算イベント設定を行わなくても配信出来ており、合算イベント設定を行えばメリットがある程度でした。ですがiOSアップデートにより合算イベント設定を行わなければ配信出来ない状況になっています。弊社の場合、合算イベントを実行しないとコンバージョンイベントが「ランディングページビュー」しか選択できない状態になってます。

《通常》

通常版


《ドメイン認証・合算イベントを行わなかった場合》

広告セットがなんか変

従来、iOSアップデートではターゲティングの制限・CVの減少が起こるとされていましたが、iOS対策をしないとそもそも配信できないという状況になっています。

【iOS14に対する必須対策】

ここではiOS14に対する現在出来る対策をご紹介します。
下記はiOSアップデートに関して現時点で出来る対策一覧です。
①ドメイン認証
➁合算イベント(イベントを8件に絞る)
➂手動詳細マッチングの実装
④コンバージョンAPIの実装


特に①ドメイン認証➁合算イベントは行わないと広告の配信が止まるそもそも配信できないといった影響が起こっています。そのため必須対策になります。
➂手動詳細マッチングを行うと、ユーザー情報と計測タグで取得した情報をFacebookへ送信できます。そのため、アトリビューションされるコンバージョン(間接コンバージョン)を増やすことが可能になります。iOSの影響に伴い、収集可能なユーザー情報が制限なされ、最適化が進みずらくなってしまいます。上記を防ぐため、詳細マッチングを行うことで、WEBお問合せフォームの内容をFacebook上でメールアドレスなどの情報をマッチングし、計測ができていなかったユーザーを計測を可能にすることができます。その結果、広告の効果が向上していきます。
具体的な詳細マッチングの効果としては(1)広告がコンバージョン獲得に与えた影響を把握することができる(2)カスタムオーディエンスの規模を拡大する(3)コンバージョン単価の削減に繋がるといった事が挙げられます。

④コンバージョンAPIは、主要なウェブイベントやオフラインイベントおよび顧客のアクションを自分のサーバーからFacebookのサーバーに直接共有するためのFacebookビジネスツールです。コンバージョンAPIはFacebookピクセルと連携して機能し、Facebook広告キャンペーンのパフォーマンスや効果測定を改善するのに役立ちます。
コンバージョンAPIの目的は主に「顧客の行動」、「ターゲット測定の最適化」になります。
「顧客の行動」は例えば、遅延値、ユーザースコア、を共有しFacebookの他のビジネスツールでの最適化に使用できます。これにより、カスタマージャーニー全体の可視化を進めることができます。
「ターゲット測定の最適化」によって情報の正確性を向上させます。
こちらのメリットとしては大きく下記に点です。


①計測できる数が増えるので、実数値との乖離が少なる点
➁上記①に伴い最適化がより進みやすくなる点


FB管理画面では、アトリビューション期間が7日になったことや、合算イベント設定により、優先順位が上のピクセルが優先されます。つまり、CVが重複した場合(間接CVなど)2位以下のピクセルのCV数が減少する場合があります。コンバージョンAPIを導入すれば、CV重複・アトリビューションが7日以上たった後のCVなどの漏れが防げるなどといった利点があります。



iOS14.5アップデートの対策については以前NOTEに書いたので気になる方はチェックしてみてください。

【Facebook社公認!iOS14対策資料👇】
https://note.com/cessgumo_fb_ad/n/n351e42035963

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