儚い



正解のない日々を泳ぐ
あふれる不安をやりすごす
終わりのないこの時間と
終わりのあるその鼓動
どこにいるのかわからないな

先の見えない現実に焦る
明日のことは忘れて飛び出した
足りない言葉も持っていこう
満たされない心も忘れずに

今がすりぬけていく
儚さなんて誰も教えてくれなかった
いつか君がいなくなっても
生きる力はちゃんと連れていくね

いつか終わってしまうなら
せめて今だけ隣にいて
忘れられなくなるくらい
失っていくこの瞬間を
一緒に生きてよ

夜を走る列車
増える空き缶、変わる日付
商店街のすみっこ
夜の公園はいつも優しい

弱さの手をひく強ささえ
身を寄せ合って台無しにした
傷ついた分だけ傷つけてた
僕らずっと同じ場所で息をした

答えなんてなくていい
きっと迷い続けるから
儚いこの瞬間を
はじまってから失うまで
一緒に生きてよ

隣にいるのは君がいい

いつかなくしてしまうのなら
このときめきは忘れたくない
君がいることがこんなにも
尊いことだったなんて知らなかったよ




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