みなさん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの
肥田木義信です。

「給与ファクタリング」
という言葉をご存じでしょうか？

SNS上で個人間融資として、
「簡単な手続きで目先のお金を調達できる」
「個人間なので、借金ではない」
と紹介されている事もあります。

しかし、給与ファクタリングは
違法なヤミ金業者が関わっていることもあり
要注意です。

今回は、給与ファクタリングについて
お話していきたいと思います。

ファクタリングとは？

ファクタリングとは、債権を買い取ってもらい現金を調達する方法です。

例えば、Aさんが1カ月後にBさんから30万円を受け取る事のできる権利をもっているとします。

この、AさんがBさんに対して持っている権利を債権といいます。

例を挙げると、
・AさんがBさんにお金を貸して1カ月後に返済してもらえる権利。
・AさんがBさんに物やサービスを提供して、その対価を支払ってもらえる権利等です。

AさんがBさんに対してもっている30万円の債権を、Cさんが29万円で買い取ります。

Cさんは、1カ月後Bさんへ直接30万円を請求する事が出来ます。

Aさんは1ヵ月の時間を待たずに、
すぐに必要な資金が手に入り、

Cさんには、
1万円の手数料が手に入るという仕組みです。

ファクタリング自体は、
違法となるものではありません。

ビジネスの世界では、債権の早期現金化の手段として利用されています。

給与ファクタリングとは？

給与ファクタリングとは、給与を受け取る権利を債権としたファクタリングです。

Aさんの給与30万円を受け取る権利を、
Bさんに29万円で売却し現金化

給与が入ってきたら、
AさんからBさんへ30万円の支払い。

Bさんは1万円の手数料を得る事ができる
という仕組みです。

給与ファクタリングの問題点

給与ファクタリングの仕組み自体は、
問題ありません。

但し、
給与ファクタリングは貸金業に当たる為、
貸金業登録をする必要があります。

しかしながら、
貸金業登録をしていないヤミ金業者が、

SNS等を利用して、
違法な給与ファクタリングを
行っているケースが度々あります。

ヤミ金業者の場合、
・法外な手数料の請求
・悪質な取り立て
・勤務先への嫌がらせの連絡
という言う様なトラブル事例が
国民生活センターに寄せられてます。

「SNS上の個人間融資」
という安易な誘いには要注意です。

資産形成において重要な考え方

給与ファクタリングに関わらず、
目先の欲望に流されて、

お金を借りて利息を支払う行為は、
資産形成においては大敵です。

利息は
「支払うものではなく、受け取るもの」
資産形成において重要な考え方です。

只、長い人生において、どうしてもお金に困る事もあると思います。

そういう時は、
緊急小口資金や総合支援資金
等の無利息又は低金利の公的貸付を利用する事を検討してみましょう。

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それでは、今回も最後まで読んで頂いてありがとうございます。
引続きどうぞ宜しくお願い致します。