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庭にみとれてしまう年代

年齢を重ねたからなのだろうか。
それとも環境のせい?
若い頃にはそれほど関心のなかったお花や樹木の美しさに惹かれてしまう。
植物たちが表現している色や香りや形…。
そして、先週まで綺麗な色で咲き誇っていた花が色褪せて散っていき、アスファルトに落ちている様をみて、命までも見せてもらっている。
昔、話題になった本『葉っぱのフレディ』をふと思い出したり。
んー、年令のせいかもしれないな。

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以前、病院の空調がきいた中で朝から夜まで仕事をしていた頃には、四季を感じるアンテナが錆びていた。
今は、職場までの通勤路や仕事は、自転車で移動する機会が多く、五感をフルに使って四季を感じる毎日。人間らしい生活かもしれない。

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職場までの通勤路は、以前は、違う道を通っていた。
ぷくぷくした三毛猫が住宅街をのそのそとパトロールしているのが見えたので、つられてその脇道に入った。
私は、猫を見ると直ぐについて行ってしまう。
ここを通ったらまた猫に会えたりして〜と思いながら通勤路を変更した。

その道に変更してから、お気に入りの庭をみつけた。
ナチュラルな庭が好きで毎朝そこを通るのが楽しみになった。今は、バラやハーブがたくさん。
どの季節も様々なお花で楽しませてくれる。
嬉しい事にそのお隣のお宅もセンスのいい寄せ植えとオシャレなハーブが沢山ある庭。
この2軒の庭をみながら自転車を不自然なくらいゆっくり走らせる。

その数軒先にも白いアーチにピンクのかわいいバラのある庭があり、その庭の初老のご主人は、咲いたばかりのバラをいろんな角度から嬉しそうに写真を撮っていらっしゃった。
こんな感じでお花好きな人達が住むエリアに癒されながら通勤!

私は、植物が好きなのに自分が育てると何故か枯らしてしまう。自分では育てられないからこそ、植物が生き生きとして喜んでいる庭をみると見ているだけで嬉しくなってしまう。

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先日、訪問先の高齢のおばあちゃんのお宅の庭がとても手入れされていた。本当にお花が好きなのねぇと伝わってきた。
丁寧に植えてあり、周りに葉っぱも落ちていないくらい手入れされている。腰痛を抱えながら大変だろうと思う。
「ホースで水を撒くとお花が可哀想だからじょうろを使って水やりしているの」と。
お花を愛する人ってこういうことなのねと思う。

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花が沢山植えてあるお家には泥棒が入りにくいという話を聞いたことがある。
花を植えることは、防犯に繋がるようだ。
これから悪いことをしようとしている人も綺麗なものを見ると、自分の中に在る良心が咎めてしまうという心理。

どうやら
泥棒も花の魔力にやられてしまうらしい。
わかる気がする。

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きっと私も残りの人生の時間を意識する年代になったのだろうと思う。
色んな感覚は鈍っていく中でも森羅万象に於ける感覚は、研ぎ澄まされていくような気がする。



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