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01留年は放浪の始まり

大学三年生になる春、私の人生における一つの転機が訪れました。

高校を卒業し、進学した宮崎大学での日々は、新しい発見と成長の時期でした。大学二年生になったその年、宮崎大学付属の住吉牧場での住み込み体験が始まりました。この牧場での一年間は、後に私の人生に大きな影響を与えることになります。牧場での寮生活は、まるで小説の一ページのような豊かなエピソードで溢れていましたが、その話はまた別の機会に詳しく語ることにして、この物語は牧場を離れるところから始まります。

私は幼い頃から抱いていた夢、ヨーロッパを放浪する旅に出る決意を固めました。学生生活をしていたため、所有する物はそれほど多くありませんでしたが、荷物を整理し、一旦長崎にある実家へと送りました。牧場での生活から離れるのは心苦しかったですが、新たな目標、ヨーロッパへの渡航に向けて心を新たにしました。

実家に戻り、母に「子供の頃、外国に行きたいと言ったら、大学に入ったら行ってもいいと言ってくれたよね。だから、行ってくる」と告げると、母は仰天しました。彼女は、小学生の時にそんな約束をしたことをすっかり忘れていたようで、「何を考えているのかしら」と苦笑いしました。しかし、私が旅行の計画を詳しく説明すると、反対はせずに同意してくれました。出発が「明後日」と聞いて、母はさすがに驚きましたが、出発準備が整っていることを知り、了承せざるを得ない様子でした。

家族は皆、私の決断に驚きましたが、最終的には支持してくれました。家族と離れる寂しさはありましたが、すでに航空チケットを手配していた私は、もはや引き返すことはできませんでした。この時、私は自分自身を奮い立たせ、新たな一歩を踏み出す勇気を持ちました。

【補足情報:海外旅行の必需品】 海外旅行には、快適で安全な旅を保証するいくつかの必需品があります。まず、パスポートやビザといった身分証明書は必携です。また、国際クレジットカードや少量の現地通貨も持っていくと安心です。さらに、変圧器やプラグアダプターは、電子機器を使用する際に欠かせません。健康保険証や旅行保険の証書も持参し、万が一の時のために準備をしておくことが重要です。最後に、必要最低限の薬と、緊急時に役立つ連絡先リストを持っていくと、より安心して旅行を楽しむことができます。これらの準備を整えることで、海外旅行をより安全で快適なものにすることができます。

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