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C07農場で働く前のゆったり日:カンタベリー

カンタベリーでの2日目は、快晴とまではいかないものの、穏やかな朝でした。宿泊先のB&B(ベッド&ブレックファスト)でイギリス式の朝食を楽しみ、紅茶を飲みながらゆっくりと過ごしました。今晩も同じ場所に泊まるため、カンタベリー大寺院を訪ねることにしました。寺院は今まで見た教会と比べても独特な様式で、大きな四角い塔が左右に立ち、尖塔がそれを取り囲んでいます。その構造は、教会の権威を示すかのようで、イギリス国教会の存在感を示しています。寺院の内部は豪華な装飾に包まれ、奥には中庭もあり、まるでハリー・ポッターに出てくる魔法学校のようです。伝統を愛するイギリス人には魅力的に映る建物かもしれません。

翌朝には農場へ移動するため、無理せずに街をゆっくり観光しました。歩いていると良い匂いが漂ってきたので、その香りに誘われてパン屋さんへ。匂いの正体はミートパイで、中くらいのサイズを買いました。手に持ったずっしりとした感触に驚き、早速宿でナイフを入れてみると、中にはたっぷりの肉が詰まっています。ワインを片手にミートパイをおつまみに夕食を楽しみました。最近は携帯しやすいソーセージやサラミを食べていましたが、明日から定住者になることで、食にも余裕が出てきたのかもしれません。お腹いっぱいになるまで食べてもパイの半分しか食べられず、残りは翌日の夕食にとっておきました。新しい場所での生活への期待と不安が入り混じる夜でした。さあ、明日に備えて眠りにつきます。

【補足情報:ケント州について】 明日から働くリンゴ農園があるFavershamは、イギリス南東部のケント州にあります。ケント州は、「ガーデン・オブ・イングランド(イングランドの庭)」と称される自然豊かな地域です。特に有名なカンタベリー大聖堂をはじめ、壮大な歴史的建造物や美しい庭園、自然豊かな田園風景が魅力です。州都のメードストンにはショッピングエリアや博物館もあり、観光名所としても人気です。

Faversham(ファヴァシャム)は、ケント州にある歴史ある町で、ブリュワリーや蒸留所が点在し、地元産のビールやサイダーが楽しめます。また、周辺には果樹園や農園が広がり、季節のフルーツ狩りやマーケットで新鮮な地元食材が手に入ります。さらに、マーケットタウンとしても知られ、毎週開催されるマーケットでは、地元の工芸品や食品が豊富に揃っています。

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