初代ゲームボーイ(DMG-01)の液晶の縦ライン抜けを修理する

久しぶりに初代ゲームボーイ(DMG-01)について投稿したいと思います。

ゲームボーイが登場してから27年経ち、世界中で約1億2千台売れたヒット商品ですので、いずれも国内外の職人によって修理方法が確立されています。ゲームボーイの故障の原因を大まかに分けると以下の4点に絞ることができます。

* 電源が入らない
* ゲームが始まらない (Nintendo®︎で止まる)
* 液晶に縦ライン抜けが発生している
* 液晶に横ライン抜けが発生している

電源が入らないケースは、ほぼ「電源端子のサビ」が原因なので端子を薬品で溶かしたり紙やすりで削ると通電するようになります。またゲームが始まらないケースは、ソフトと本体の接触不良が原因ですので接点復活剤を振ることで改善するようになります。液晶の横ラインの抜けのケースの場合は諦めた方が良いでしょう。

本記事では「液晶に縦ライン抜けが発生している」問題に対応したいと思います。それ以外の点については後日修理方法をまとめて書きたいと思います。

縦ライン抜けとは

縦ライン抜けの現象にについて書いていきましょう。僕がレストアしたゲームボーイの状態です。経年劣化によって圧着された接点が剥がれてしまい、液晶の左右両方には何も表示されていないラインが発生しています。

経験上ゲームボーイの縦ライン抜けは、圧着している接点の剥がれやすい左右のどちらかで発生しているようです。中央部分では発生しているケースはいままで見たことがありません。

初代ゲームボーイの液晶の構造について

ゲームボーイの液晶について簡単に説明を書きます。

ゲームボーイの液晶には「反射型STN液晶」が使われています。反射型液晶はどういう仕組みで表示させているかというと、銀色のフィルムで光を反射させて、茶色のシートで偏光させています。

外部から光を取り入れて反射板で光を反射させています。適切な角度で光を入れないと液晶の表示が見えなくなることは、皆さんの少年少女時代の記憶に残っているかもしれません。光のない布団の中では懐中電灯を持ち込んだりしてゲームボーイで遊んでいましたね。

突然ですが、初代ゲームボーイの型番はDMG-01で、DMGはDot Matrix Gameの略と言われています。つまり、ゲームボーイの画面はドットのマトリクスで形成されています。

ゲームボーイは、縦のラインと横のラインを表示する2枚の液晶を重ねて、ゲームの画面を表示させています。

赤丸と紫丸で囲っているのが、ケーブルと液晶が接続されている部分です。 赤丸の部分が破損すると液晶の横ラインが抜けます。紫丸の部分が破損すると液晶の縦ラインが抜けます。

前述した通り、縦ライン抜けに関してはハーネスに強度があるため、ドライヤーやはんだごてで温めることで修理することが可能ですが、横ライン抜けに関してはハーネスがぺらぺらのプラフィルムなので、簡単に破損してしまいます。縦ライン抜けは直せるけれど横ライン抜けの場合は諦めた方が良いというのはそのあたりの事情が背景にあります。

液晶の縦ライン抜けを修理する

コントラストを上げると明確にラインが抜けている部分がわかるようになります。左右に数ラインの抜けが確認できました。

熱したはんだごてで撫でているとライン抜けが徐々に治っていきます。

はんだごての熱で溶かした接着剤が冷えて固まるのを待ちます。綺麗に治りました。この時は初めてライン抜けを修理したこともあって、不慣れ上に時間がかかってしまい液晶を支える白色のプラ部分を溶かしてしまいました。

以上で初代ゲームボーイの縦ライン抜けの修理方法の紹介は終了です。

今後もnoteでゲームボーイやゲームボーイアドバンスの修理や改造情報を提供していくニッチな存在になれればと思います。これからもよろしくお願いいたします。

この記事は、昔はてなブログで書いた「ゲームボーイ(DMG-01)の液晶の縦ライン抜けを解決する」 の内容をリライトしたのものです。

私のブログ「酢ろぐ!」には、この他にも「ゲームボーイの修理・レストア」に関するTipsを書いています。もしゲームボーイの修理や改造について興味のお持ちの方はブログの方もご覧ください!

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