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2023/9/18劇場版シティーハンター「天使の涙」上映後舞台挨拶(バルト9) 13:50の回

【注】上映後の舞台挨拶なのでネタバレあり

※メモを元に記憶で書いているので正確でないところや、私が意訳してるところ多数有ります。

登壇(敬称略):神谷明/こだま兼嗣/むとうやすゆき/小形尚弘/若林豪(司会)

自己紹介

※名前略
神谷さん:CHANCEの口上部分を披露
こだま監督:前回に引き続きもっこり総監督
むとうさん:初めての参加となります。
小形さん:2代目もっこりプロデューサー

トーク内容

神谷さん:今回各所の舞台挨拶でこだま監督から色々な話を聞いた。
今回その裏にいる方に改めてお話を聞けるのが楽しみ。

若林さん:今回初めてシティーハンターに参加されてどんな印象ですか?

むとうさん:歴史のある作品で、レジェンドもたくさんいらっしゃって緊張したし、難しかったが楽しかった。

若林さん:何故今回むとうさんに脚本を依頼したのですか?

小形さん:ガンダムUCやハサウェイのようなシリアス路線はもちろん、意外と戦国BASARAなどのコメディもいけるのでお願いした。脚本をお願いするにあたりアニメシリーズ、新宿プライベート・アイズすべて渡した。
ちゃんとこれらを血肉にしてくれるタイプ。また、セリフにブレがないから安心。

こだま監督:(原作やアニメシリーズ)すべて観てくれたから説明が要らなかったから助かった。
ピラルクーとエスパーダの「覚えてろよ!」のくだりが面白く、キャラをそこから膨らませた。
シティーハンターはもう引退、やりたいことはやり尽くして自身もアイディアがもう枯渇したと思っていたが脚本を読んで楽しくて結局がっつり関わることになった。

むとうさん:アニメシリーズを見ていて、モブキャラの「覚えてろよ!」という台詞を聞いて何で覚えてろよと言うんだろうと思ったのがきっかけ。ただ獠がツッコむのはもう新宿プライベート・アイズで既にやってたので
ピラルクーに突っ込ませた。
手当のシーンもあまり敵役にそういうシーンが無いので入れた。

神谷さん:あまりないから良かった。

むとうさん:こだま監督がそれを気に入って、寿司食べたいも追加した。
親しみのあるキャラクターにした。

神谷さん:ラーメン食べるシーン、面白かった。アフレコのときに実際ラーメンを食べてた。頬張りすぎてNGで最後は適度な量を口に入れてOKだった。スープ飲みすぎて吹いてた笑

若林さん:アンジーのポジションが最初ピラルクーだった。
むとうさんが最初の打ち合わせで女性でいきませんか?と提案した。

むとうさん:海原の登場、ピンの男性キャラクターに思うところがあって…
海原に心酔するキャラクターに男性はちょっと…そこで、女性にして依頼人として登場させることにした。

若林さん:初の打ち合わせでその提案をされたのでとても印象的だった。

小形さん:シナリオは喧嘩間際で組み立てた。特に獠とアンジーの結末は議論になった。

こだま監督:この形しか取れなかった。そうでないと話として成り立たなかった。(アンジーの死を偽装するなど)海原は出し抜けない。それをやってしまうと海原が弱く見えてしまう。
海原を圧倒的な、脅威の存在として描くためにも、ああするしかなかった。

神谷さん:伊倉さんが、香が料理のシーンでお父さんのことをちゃんと聴いてアンジーのこと助けられなかったのかと言っていたのが印象的だった。

若林さん:料理のシーンは「獠は死なないわ」というのも重要なシーンで、ラストの獠の台詞「俺は、死なない」がそれを受けている。

こだま監督:助けられなかったのか、という思いは伊倉さんというか、香の気持ち。伊倉は年々「香化」している。アフレコをしていてもそこに香が居ると思う。

むとうさん:香としてそこまで考えてもらっているのが脚本家として嬉しい。今回、原作やアニメシリーズ、宝塚版まで全部観た上で書いた。
完結編だと思っていたら、海原が出るけどオリジナルと聞かされ、そして新しい獠と海原の因縁を作らなきゃいけないので今回の話になった。実はCAT'S EYEにADM(エンジェルダスト)がゾルティック社にあることをリークしたのは海原。それが分かる台詞は今回カットされている。アンジーの正体が分かっていても「もっこり」言って獠は本心をなかなか言わない。でも獠の中ではどうすればいいのか、アンジーを救う方法をずっと考え、悩んでいた。
冴子に電話で話したことが本音→「誰かがそう仕向けているのなら乗るしかない。だが、思い通りの結末にはさせない」
(※誰かというのが海原ということも獠は分かっている。)
アンジーは強くて、その上でADMを打ってもうどうしようもなかった。

観る人の分、その人の中に獠と香はいる。「来るな!」と言われても割って入るのが香だと思う人もいることは重々承知の上の脚本。このあたりは激論になった。

小形さん:新宿プライベート・アイズはシティーハンターらしいシティーハンター。それをまた繰り返すのは難しい。新宿プライベート・アイズでやり尽くしてしまった。
今回もっとシリアスにも出来たがシティーハンターのバランスとしてギャグが無いと獠の格好良さに繋がらない。

こだま監督:シティーハンターというのはシリアスにもギャグを入れる。シリアスだけならシティーハンターでなくていい。
ギャグとシリアスを分けて前半にありったけのギャグを入れた。

若林さん:海原を描くにあたって気をつけたことは?

むとうさん:獠への執着を入れた。
ラストの墓場のシーンはプロットの時点で(珍しく)台詞まで入れていた。それをこだま監督が気に入って、そのシーンに向かってストーリーを構成していった。

小形さん:白いスニーカーは本来(この場で)NGですがお台場のアレ(ガンダムUC)のスニーカー履いてきました。
バナージ・リンクス役の内山昂輝さんにオファーしたとき、シティーハンターの新役ですか?と聞かれた笑
収録も一瞬で終わってしまい、(TV版の)使い回しでいいのに…と言った内山さんに今のが欲しいといって何とか録らせてもらった。
ゴジラのようなコラボを入れたくて、サンライズだからガンダムと若林さんから言われた。最初から狙っていた訳ではなくお台場のロケハンで偶然にも当てはまった。

むとうさん:そこに、丁度いい落とすという台詞があったので当て込んだ。

若林さん:竹内一義監督はイメージボードをたくさん用意してくれた。
地図や写真をむとうさんに渡していた。ロケハンにはむとうさんも同行した。

むとうさん:(ロケハン同行)こういうのはあまりない。たくさん地図や写真イメージボードがあったけど使われたのは一部だった。

(好きなシーン)観覧車で香が飛んで来るところが好き。

神谷さん:ここは来ないだろうと思ったら香が笑

むとうさん:香の跳躍力笑。伊倉さんは香は何も出来ないと言っていたが能力者だと思う笑。
アンジーも冴羽さんより強いのね、となる笑

神谷さん:伊倉さんもきっとどこかで聞いている笑

最後に

ご来場いただきありがとうございました。
皆さんの応援あってこその今作。応援を続けていただき僕も「アレ」を実現したい。(※大阪の舞台挨拶に因んで)
何度も観ていただいた方も多いようですが一人でも多くの方に感想を伝えて劇場に連れて来てもらえばと思います。
これからも応援よろしくお願いします。

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