当事者は息子

脱毛症の当事者は、私ではなく息子です。

息子は、もうあきらめています。

そりゃ仕方がないと思ってます。

病気を治してくれる担当のお医者【様】が、治るかわからんて言ってるんだから絶望しても仕方がありません。

2015年夏に、小5の息子は自分の熱い思いを私に打ち明けてくれました。

『良い予感がする。俺の髪の毛がまた生えてくる』 と。

そしてちゃんと生えてきたのに、【再発】した。

自分の体に、自分の気持ちに、裏切られてしまった。

そして【再発】のたびに悪化していく。

なんなの、この病気!!

憎くて憎くて仕方がない!!!

髪が無い状態を受け入れて生きていくということは、すごい事だと思ってます。

日々、見た目の部分で人の何倍も、気を使ったり頑張って生きている。

でも、そのうちその頑張ってることさえ普通になってしまう。

ちょいちょい嫌な気分にさせられる。


今日は、『生えなくてもいい』 って言ったけど、

先日は、『そりゃできたら生えてきて欲しい』 と言った。

髪の回復を望むことで、私を困らせたくないと思っているのかもしれない。

髪が無いことで愚痴を吐くのを我慢しているかもしれない。

すっごく気を使う子です。

私は気持ちに寄り添うことはできても息子をコントロールすることは

できません。

ただ、息子の中に宿る【自然治癒力】というものをこの一年間で見ている以上は、

これからも信じ、髪を取り戻すことを私はあきらめない。

と、ここまで書いてきたような内容のことを伝えました。どこまで気持ちが伝わっているかは、わかりませんが、その後すぐに不貞腐れて寝てしまいました。

画像1


画像は、たまたま今日、庭で発見した狂い咲きの紫陽花です。

花が終わった時に、来年まで見れないなぁと思ってましたが、

しなやかに強く咲いてました。平然と。

当たり前って、なんですか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?