とある地方都市に主を失ったゴミ屋敷があった。屋敷の主、倉石 二兎(くらいし にと)が屋敷内で謎の死を遂げたためか、倉石の死後、屋敷に近寄る人間は誰もいなかった。
探索者たちは友人の小金 稼(こがね かせぐ)に頼まれ、件の屋敷の掃除を手伝うこととなる。埃だらけの屋敷の中を掃除し、頼まれた分の仕事を終えその日は解散となった。その翌日以降探索者たちは奇妙な悪夢に苦しめられることとなる。
実は、件の屋敷には倉石が魔道書(恐らくは超断片的な『アル・アジフ―アラブの書』)を利用して召喚した塵人間が潜んでいたのだ。倉石が塵人間を召喚し、何をしようとしていたのかは今や誰にも分からない。召喚された塵人間は召喚者の倉石に取り憑き、そのまま死に追いやった。その後、暗いゴミ屋敷の中で次なる犠牲者を待っていたのだ。そして、塵人間は屋敷を掃除するために訪れた探索者と金井の体内へと侵入することに成功する。塵人間は夢を通して探索者の精神を攻撃し、やがては死に至らしめる。探索者は探索者同様、悪夢に苦しむ金井と自身の共通点から、ゴミ屋敷に悪夢の原因があることを突き止める。探索者が塵人間から逃れるためには屋敷のどこかにある魔道書を見つけ出し、塵人間をドリームランドへと帰さなければならない。