【全文無料】四肢をもがれたモルト王が完全復活するまで
こんにちは。キイチと申します。デュエプレチームABYSSに所属しております。とても良いチームです。揉め事が無いし、居心地がとてもいい。メンバーの皆さんに感謝。話を戻しますが、僕はモルトNEXTカップは両ディヴィジョンとも最高レート1550くらいでした。つまり、そんなに強いプレイヤーじゃないです。
(追記)このデッキでさっき8連勝しました。ガチのおもろデッキです。強いだけじゃなくておもろいのが良い。
(更に追記)ヘルボロフカップ2日目にて、ABYSSのチームメイトであるあんたこさんがこのリストでマスター到達してくださいました! 本当にありがとうございます!
しかし、モルト王を誰より練ってきた自信はあります。その点はご安心ください。
皆さんご存じの通り、2/22のメンテナンスに伴い、《怒英雄 ガイムソウ》の能力が調整され、モルト王というデッキタイプは、壊滅的な被害を受けました。
今回の記事では、ガイムソウナーフ後のモルト王のデッキとして、全く現環境に存在しない「火の子不採用デアリ型モルト王」を紹介したいと思います。
当方、それなりの実績を持ったアマチュア小説家であるため、文章の面白さには自信があります。読み物として完成度の高い記事になっているかと思いますので、是非最後までご覧いただければ幸いです。また、騙されたと思ってこのデッキを回してみてください。びっくりしますよ。あと、誰かこのデッキの実績を作ってください。お願いします。
それでは、前置きはこれくらいにして、本文に参りましょう。
デッキリスト
デッキリストです。メインデッキ40枚の内《連唱 フェアリー・ダブルライフ》《永遠の悪魔龍 デッド・リュウセイ》《偽りの王 ヴィルヘルム》各4枚が確定枠で、デッキのコンセプトです。その他のカードについては、環境や好みに合わせて調整してください。
デッキコンセプト
このデッキのコンセプトですが、3-5-8のマナカーブで《デッド・リュウセイ》を召喚し、豊富な確定除去とリソース回復能力で《ヴィル》《モルト王》《ドラゴ大王》《VAN》の着地を目指す、といったものです。
ガイムソウナーフ前、サインシューゲイザーが環境トップで、黒単が今より数を減らしていた頃の僕なりのモルト王の結論は、以下のリストであると考えています。
このリストの強みは、7マナの動きとして《ガイムソウ》から《ヴィル》《ハリケーン》《モルト王》といった広い選択肢にアクセスできる点です。受け札やサーチカードを積む枠もあり、比較的デッキ強度の高いデッキだったと自負しております。
しかし《ガイムソウ》の能力調整により、このデッキは崩壊しました。まず《火の子》の強みが半減しました。《ガイムソウ》召喚時に火文明以外のカードをマナゾーンに置くことは許されない為、5ターン目に単色マナとして《火の子》をチャージする事が出来なくなりました。
また《ライフプラン・チャージャー》の採用も厳しくなり、構築の自由度が著しく落ちました。
結果、多くのモルト王使いは、似たようなデッキにたどり着くことになります。
このデッキリスト、皆さんはどう思いますか?
僕は、全くワクワクしません。クソです。俺たちが愛したモルト王は、こんな閉塞感の中に在るデッキじゃなかったはずです。
という事で、僕は旅に出ました。長い長い旅の末、冒頭のデッキにたどり着きました。
1枚ずつ採用理由を考えていく前に、デッキ単位での変化について少しだけお話ししたいと思います。《ガイムソウ》ナーフと同時に、モルト王にとってかなりの逆風になったのが《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》です。
このカード1枚で、モルト王は止まります。《無敵剣 プロト・ギガハート》を装備していようと、マナ送りを置換できないので、意味がありません。
そうなると《ガイムソウ》からヴィルを使いまわしたい所ですが、《ガイムソウ》はナーフを受けています。クソです。
と、いうことで、ガイムソウ非採用型モルト王の開拓が進められました。
その結果、《火の子》を不採用にし、全く異なるリソース源を手にする形で、モルト王は進化しました。
それでは、具体的な採用カードを一枚ずつ、役割順に見ていきましょう。
採用カード(初動枠)
霞み妖精ジャスミン
このデッキは、3-5-8のマナカーブで《デッド・リュウセイ》を召喚することを序盤の目標としています。初動のマナブーストは、9~10枚が適正枚数でしょう。今回は《ジャスミン》二枚、《ジョニーウォーカー》四枚、《声援》四枚の計十枚を採用しました。《ダブルライフ》が引けない場合、ブーストを計三回打つ必要があるため、これ以上は減らせません。
《ガイムソウ》を採用していないため、それほど火文明の枚数を多く取る必要はありませんが、《モルト王》召喚時に火文明マナが五枚必要な点、《バニ銀》を採用している点を加味し、上記の枚数に落ち着きました。
さて、シールドトリガーを持ち、速攻対策になる《ライフ》ではなく《ジャスミン》を採用している理由ですが、《デッド・リュウセイ》との強烈なシナジーにあります。
首尾よく3-5-8で《リュウセイ》を召喚できたとして、このとき、自分のリソースはほぼ尽きており、トップに願いを託すことが多々あります。デュエルマスターズに限らず、多くのカードゲームでは「デッキトップがあのカードなら勝てる…!」といった場面が一定数存在します。
このとき、トップが《フェアリー・ライフ》だった場合、何もできず相手にターンを返してしまうことになります。しかし、このデッキでは、《ジャスミン》をプレイした場合、《リュウセイ》の能力と合わせて、「2コス1ブースト1ドロー」という最強のアドバンテージを獲得することができます。これが、皆さんの想像の五億倍強いです。デドダムもびっくりのアドの取り方です。はい。なので、《ライフ》ではなく《ジャスミン》を採用しましょう。
爆砕面 ジョニーウォーカー
赤い《ジャスミン》です。もう言うこと無いです。《リュウセイ》が場に居るとき、相手の2000以下を破壊出来れば、2ドローできます。2コス2ドローしながら相手クリーチャー一体破壊出来るカードが、弱い訳ないですよね。四枚確定です。
翔天と天恵の声援
ロビー、猫、テスタを焼けます。ジャスミンと差し替えてもいいと思います。ただ、墓地ソースやUK、サインシューゲイザーに対してプレイできるかどうかが勝負の分かれ目になるので、僕は四枚採用しています。
採用カード(デッキコンセプト、中盤の動き枠)
連唱 フェアリー・ダブルライフ
このデッキが成立する理由です。従来のモルト王の強みである「5ターン目から使いまわせるヴィルヘルム」を、「5ターン目にデッド・リュウセイ、6ターン目にヴィルヘルム」で疑似的に再現することができます。
また新能力リサイクルも使い勝手がよく、3-5-8-10で《大王》や《モルト王》、《ヴィルヘルム》に繋げる動きも強力です。リサイクルは、手札が減らないのが強い。
二枚目以降が腐る、終盤に引いたときが弱い、という弱点もありますが、それを差し引いても四枚採用して問題ないかと思います。
これは体感ベースの話なのですが、このカードがあると、黒単への勝率が上がります。(このデッキ、黒単は有利対面です)
永遠の悪魔龍 デッド・リュウセイ
このデッキが成立する理由その2です。必ず四枚採用しましょう。
「バトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを一体破壊する」 この一文が、本当に強い。デュエルマスターズというゲーム、確定除去をなめてはいけません。また、そのまま場に残り続ければ、《ヴィル》《ジャスミン》《ジョニー》らと強烈なシナジーを形成し、かなりの手札リソースを稼いでくれます。ドロー効果は重複するため、二体建つとさらに強いです。
《ヴィル》でマナを伸ばし、《リュウセイ》で手札を整えた後は、好きなカードでフィニッシュしてください。
このデッキ、モルト王が実は二枚しか入ってないので、デッキ名は「デアリデッド・リュウセイ」かもしれません。それくらい強いカードです。(半分はダブルライフのおかげ)
なお、闇文明の枚数ですが、《リュウセイ》と《ヴィル》の八枚で十分です。《ガチンコ・ジョーカー》や《偽りの王 カンタービレ》《偽りの王 モーツァルト》の採用も検討されますが、ここでは不採用とさせていただきます。心配性の方は採用しても全く問題ないと思います。
偽りの王 ヴィルヘルム
もう説明不要だと思います。強いカードです。《リュウセイ》との相性は抜群ですし、単体で使ってももちろん強いです。
ガイムソウナーフによりかなり弱体化したカードですが、七割くらいは力を取り戻したんじゃないかと思ってます。
採用カード(フィニッシャー枠)
ライフプラン・チャージャー
このデッキにおけるこのカードは、フィニッシャーの役割を果たします。ゲーム後半、手札とマナが豊富になってきたタイミングで《VAN》や《大王》、《モルト王》とくっつけて使います。
4マナのタイミングで打つこともありますが、繋がるクリーチャーカードがないので、あんまり強くないです。そのため、採用枚数も控えめです。ただ、《ダブルライフ》がないときは、ブーストと《ライフプラン》で頑張って《リュウセイ》や《ヴィル》に繋げましょう。
グローバル・ナビゲーション
受け札兼フィニッシャーです。ライフプランと役割が似てますね。マナに落ちたでっかいクリーチャーをこれで拾って投げましょう。《ライフプラン》と《グローバル》が、《大王》や《VAN》の採用枚数を1枚にできている理由です。このデッキ、かなり山が掘れます。《グローバル》があれば自分の動きの柔軟性が上がります。
勿論受け札としても優秀です。手打ちも強い。役割が多いカードっていいですよね。
龍世界 ドラゴ大王
相手とリソース差をつけた後、完全に蓋をするのに使います。出せば勝ちの対面は多いですし、そうでなくても動きを制限できる場合があります。《ライフプラン》《グローバル》があるので、1枚採用でもかなり高い確率で触ることが出来ます。
二刀龍覇 グレンモルト「王」
採用理由の半分は愛です。
ただ、黒単相手に出せれば勝ち確定なので、今の環境なら枚数増やしても良いと思います。天門等の対面でも重宝するので、十分採用価値はあります。ガチで組むなら、《ローゼス》とかに入れ替えた方がいいかもしれないです。スタン落ちしてなかったら絶対《ウェディング》になってたと思います。
このデッキの肝は《ダブルライフ》《デッド・リュウセイ》《ヴィル》の三枚なので、正直他のカードでも良いです。僕はモルト王が好きなので二枚採用してます。
「修羅」の頂 VAN・ベートーベン
《大王》と役割は同じです。効くデッキは正反対です。もう言う事無いですね。《ライフプラン》と《グローバル》で拾って投げましょう。盾落ちは諦め。
採用カード(受け札)
スーパー炎獄スクラッパー
受け札は、正直どれ採用しても良いです。赤単が一定数環境に存在するので、僕は《炎獄》を採用してます。《モルト王》と《バニ銀》の関係があるので、赤単色がいいですかね。
でも、別にデーモンハンドでもいいですよ。デスハンズが来たらそれになるかもしれません。
英雄奥義 バーニング銀河
赤に寄せる理由になるカードです。マナが伸びるので、赤25枚でも結構武装を達成できます。武装達成時の性能は折り紙付きです。武装未達成でも相手のフォートレスに触れる唯一のカードなので、四枚採用でいいでしょう。
採用カード(メタ枠)
悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス
環境に対するメタ枠です。あと、即時打点です。割とどのデッキにも刺さります。二枚採用しておくと、かなり時間を稼げます。いぶし銀。
8の動きとしての5,6枚目としての意味合いもありますね。環境によって差し替えるカードだと思います。ただ、今はこのカードが強すぎる。刺さらない対面を探す方が難しい。
まとめ
以上40枚が、メインデッキです。超次元は、適当にやってください。モルト王2枚しか入ってないので、好みのカードを入れて頂いて構いません。今は、ほとんどリストの8枚で確定かと思います。
さて、ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。モルト王を復活させることが原点でしたが、《ダブルライフ》+《デッド・リュウセイ》というかなり拡張性も強度もあるデッキタイプを提唱できたのではないでしょうか。
何かご質問等ございましたら、僕のXにお願いします。
また、この記事が面白いと思っていただけたら、是非このデッキを回してみてください。そして実績を残してください。お願いします。
それでは、この辺りでお別れとさせていただきたいと思います。なお、投げ銭として300円を設定させていただいております。売り上げの三分の二は前回同様能登に寄付させていただきます。
それでは、ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。
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