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春ニットを買った!


少し前にふと目についた春物のニットを買った。
春物のニットを購入するのは10年ぶりくらい。


キチっと揃った機械編みの目が並んでて
袖には模様編みがしてあるのを見てたら
幼い頃の楽しい思い出が溢れてきた!


ルームシェアしてる従妹の母は
若い頃に機械編みの先生をしていた。
祖母の家に預けられてた時のほとんどを
わたしは叔母と共に過ごしていた。


なんでもいいからお手伝いをして
「ちあき!助かるわあ!ありがとう!」って
褒めてもらえることがとにかく嬉しかった。

大きな毛糸の塊から毛糸玉を作るお手伝いや
編む段数を指折り数えながら計図を塗る作業、
"ここにおってもええのんや"と思わせてくれた。


おばあちゃんがしていた棒針編みとは違って
編み機にはアンテナみたいなのが立ってて
ジャーージャーーと本体を移動させれば
あっという間に一段二段とニットが出来ていく
模様編みは様々な器具を用いて作られていく。


そんな様子を少し後ろから
ちょこんと座って穏やかな日々を過ごしていた。


懐かしくて何だか嬉しくて泣いていた…。
「うちに来てもらってもいいかな?」って
ひと声かけてからレジに春ニットを伴った。


あの穏やかな日々はずっと続けることも出来たのに
わたしは自ら叔母との幸せな日々に終わりを告げた。

"大好きなおばちゃんに迷惑かけたくない"

あの時のわたしの選択肢を恨んでいると
絶対に自分を選んでくれると信じてたのにと
3才のわたしが突然現れた母と知らない男を
選んで去っていったことが悔しかったと…
叔母の口から聞いたのは、、、


叔母が突然この世を去る2週間くらい前のこと…。


ちょうど17年前の今くらいの季節。。。


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