18歳までの選択と経験

トラウマの一言

私がちょうど3年前くらい(高校2年生)の時に、勘違いしていた武器が一つある。それはリーダーシップだ。なにかとリーダー的な立場になることが多く、どこか『私はリーダーに向いている』と勘違いをしていた。そこで立候補したのが部活(吹奏楽)の副部長だった。


結論から言うと、私は顧問から
『あいつだったら、こんなことしないのにな』
と言われた。
あいつというのは、一緒に副部長を担当していた超優秀な尊敬している同級生だ。

なんでそんなことを言われたのか。少し長いが、ぜひ読んでみてほしい。

当時、副部長としての仕事はそう多くはなかった。しかし、私が仕事を忘れていたり、状況の把握ができていなかったり、結果としてもう一人の副部長がすべてをこなす状態に近かった。自分の中でも罪悪感はあり、先輩も私を使えないと認識していただろう。

いいことも言えない、単純な仕事もできない、顧問とのコミュニケーションもできない、思ったことを伝えられない

こんな感じで、私はどんどん『できない自分』を知ることになる。
あいにく、私は自己肯定感が高く、楽器の実力は、部の中でも優秀な方だと解釈をしていた。だからか、なかなか自己肯定感が罪悪感を下回ることはなかった。

しかし、どんどん何もできていないということに対して、考えるようになり、どんどん罪悪感と自己嫌悪に苛まれる日が続くようになった。当時は、成績や進路などに悩んでいたこともあり、精神面はとても脆かったんだと思う。

定期演奏会が近づいてきたある日、演奏会の演出について、先輩と同級生の副部長と話し、顧問に確認する必要があったため、私が確認しにいくと手を挙げて、顧問のいる部屋に向かった。

そこで、言われたのは、「これはおまえの仕事ではない」という全うな意見。演出係の人が確認すべきことを、副部長だからという変な理由で確認をしたことを、指摘された。確かにそうだ。間違いない。
そこはとても納得していた。しかしそのあと

ーあいつだったらこんなことしないと思うぞ

私の頭の中が一瞬でぐちゃぐちゃになった感覚が今でも忘れられない。自己嫌悪のスイッチをぐっと押された感覚。

「あなたはここに必要ない」と突きつけられた、そんな風に感じていた。

間違いなくこの瞬間からだと思う。
私は、この部活にも、世界にも社会にもいなくてもいい存在だと思うようになったのは。

家に帰ってからも涙が止まらず、次の日学校を欠席したのを覚えている。私なりの精一杯の逃げだった。そこから部活に行っても、誰と話していても、
「この人は、私が死んでもどうも思わないだろう」という前提で人と関わるようになった。小学校からの友人にさえ、そう思っているんだろうと思いながら、話すようになった。

自分なりにここから抜け出したくて、おかしくなったこともある。
変わりたくて、頑張って話の種をつくろうと自分から話すこともやってみたが、「宗教にでもはいったの?」と部活の同級生に言われたこともある。
何もかもうまくいかない。誰も自分を必要としていない。
いっそのこと消えたい。

おかげさまで、高校2年生(17歳)は演奏もうまくいかない、勉強もうまくいかない
何にも選ばれないし、得意なことが一つもない、何をしても評価されないことに対して、誰も私を必要としていないと解釈し、クラスでも部活でも孤立することを望んでいた。

そんなこんなで高校3年生になり、精神状態も安定したが、時々急に言葉がフラッシュバックして、泣き出して寝られない日が続くこともあった。

真剣に退部を考えたこともあったが、残念ながら、吹奏楽を手放すと本当になにもない人間になってしまうことは当時も理解していたので、どうしても退部はできなかった。

18歳になった頃には、部活は引退し、大学の推薦入試も終わり、3日後に結果発表という状態。無事、(自称)逆転合格をすることができ、18歳のスタートは、今までと裏腹に周りと差をつけられたという実感から自己肯定感が高い状態だった。

18歳までの期間でたくさんの選択が、経験が、一気に報われたような気がした。

実は今も、フラッシュバックが起こる。
泣いて、叫んで、寝られない

そんな日があるのが、私だ。ぶっちゃけもう慣れた。けど、大学1年生の18歳の私がたくさんの方と関わるチャンスをくれて、たくさんの人に助けられながら、生きている。
この感謝を、恩を、返せるような人間になりたいと思えている。

18歳までの経験が今の私を強くしていると思う。
そして、それだけ重要な選択や経験をする大切な時期だと思う。

20歳の私から届けたいもの

今回、縁があり、『CHOOSE YOUR LIFE'24 18歳の成人式』というイベントにスタッフとして携わらせていただく。

自分の選択が本当なのか、18歳は大人なのか子どもなのか
はたまた、成人に求められるものって何か

18歳になって大人の自覚をもってと言われても、じゃあ大人は大人という自覚をもっているのか?と問いたくなる。20歳になった今でも、社会の仕組みなんてよくわからないし、大人という言葉に対してわからないことの方が多い。

だから、私は伝えたい。
弱くてもありのままでいいと。不完全だから人生はおもしろいと。

会場に来てくれる18歳の方を誰一人取り残さず、笑顔と大人になることのワクワクを届けられるように努めます。


あなたが18歳のとき、何を考え、何を感じていました。








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