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2022年11月 出水のツル

鹿児島県出水市にツルを見に行きました。出水は世界最大のツルの越冬地となっており、ナベヅル、マナヅルを中心に毎年1万羽を超えるツルがやってきます。

早朝、ツルが飛び立つ様は圧巻です。出水ツル観察センターは、11月から3月までは早朝6時から屋上に上がれます。

ツル観察センターの北側の干拓地にある田んぼがねぐらになっており、水を張った水田にツルが集まります。ツルのネグラの周りは柵で覆われていて、農家の方以外が立ち入れないようにして、ツルが安心して過ごせる環境をつくっています。

東側の東干拓地も同様に柵で覆われていて、夜中に車のヘッドライトでツルがおびえないようにしているとのことです。

ディスプレイの様子。

ナベヅルは全体に黒っぽく首の白いツルです。ここでは一番数が多いツルです。



ナベヅルの幼鳥。茶色っぽい感じ。


やたらカラスが多いのですが、よく見ると見慣れない顔をしています。ミヤマガラスでした。


ナベヅルの親子。ツルは1羽から4羽で固まって生活しています。1羽は独身のツル、2羽は夫婦のツル。卵を2個生むらしく、3羽のグループは子が1羽、4羽のグループは子が2羽となります。



ミヤマガラスの飛翔。

オナガガモの群れ。マガモも混ざっていました。

マナヅル。

ナベヅル。

マナヅルの群れ。


夕景の中を飛ぶナベヅル。絵になります。



出水駅からツル観察センターまではタクシーで3000円余りの距離なのですが、出水市の補助があり1000円で移動できます。ツル観察センター近くにとった宿までがタクシーで1500円くらいかかりました。

ちょうど鳥インフルエンザがでたらしく、あちこちで消毒液の浸みた絨毯を踏まされたほか、車両の消毒も頻繁にありました。帰りの鹿児島空港の入り口にも消毒液の浸みた絨毯があり驚きました。

出水のツルは圧巻でしたが、越冬地が集中することには伝染病まん延時に種の存続にかかわるなどのリスクがあります。日本野鳥の会では越冬地分散のプロジェクトに取り組んでるとのことですが、なかなか思うようにいかないようです。


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