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『不都合な真実』アル・ゴア氏からの学び-わたしたちのライフスタイルと『気候変動』の関係。今わたしたちにできること。

10月2日~3日の二日間、映画『不都合な真実』主演/ノーベル平和賞受賞者であり元米副大統領であるアル・ゴア氏が立ち上げた、Climate Reality Projectの日本初開催となるLeadership Trainingに参加してきた。

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参加者は約800名で応募はその倍の1600名以上。国内外の気候変動関連の研究者や、今注目されているESG投資関連の金融関連企業、エネルギー関連企業、行政、興味関心のある学生や、業種にかかわらず個人の関心から私のように有休をとって参加している会社員など、18歳から86歳まで、様々な人たちが参加していた。

学んだことをすべて書くのは難しいので、ここでは大きな気付き2つに関して話していきたいと思う。

①わたしたちの『選択』の積み重ねと『気候変動』の深いつながり。
②『できることからやる』ことの重要性。


そもそも、『気候変動』って何なのか。

わたしたちのライフスタイルに深くかかわっている、しかし、あまりにも壮大に思えてしまう『気候変動』という問題。

地球上で生み出される温室効果ガスが地球の表面から外に出ていくはずだった熱を大気にためてしまい、地球がどんどん熱くなる。いわゆる『温暖化』、それが様々な異常気象を引き起こし、食・水・医療・経済、各方面の危機につながっている。
(異常気象による経済的損失は過去2年間だけで合計65兆円を超えるといわれている。)

最近、ここ日本全国でも甚大な被害が出ている豪雨。
小さいころに、『地震・雷・火事・親父』の順で世界には恐れるべきものがあると教えられたけど、もはや地震と雷の間に『雨』が入るのでは、と思うくらいの被害だ。

『地球温暖化』という言葉はなんだかみんな聞き飽きてしまったような。
10月に入ってもこんなに暑くても『今年は暑いねー早く涼しくならないかな。温暖化やばー』くらいの感覚の人が多いのではと思う。

『気候変動』が起こる仕組み

『気候変動』って、どうして起こるのだろうか。
全部は説明できないけど、自分なりのことばでまとめてみる。

==(めんどくさい人はここは読まなくていいです)==

大量にものが作られ、消費され、捨てられる

これが、特に19世紀の産業革命以降の人間の経済活動の主流。このモノを作ったり、動かしたり、燃やしたりする過程で、大量の温室効果ガスが排出される。

温室効果ガスによって地球にこもった熱は海から水分を蒸発させ、水分をたくさん含んだ大気から雲が発達する。そこから、台風・豪雨・ハリケーンなどの気象をもたらす。(これらの気象が世界各地で異常なレベルになっているのが最近。)

さらに熱くなった大気は陸からも水分を奪い、干ばつや山火事になる。
干ばつが起こることで穀物生産が困難になり、世界的に食料価格は高騰
また、干ばつや豪雨でそこに住めなくなった人たちは難民となり、移住を余儀なくされる状態まで起こっている。

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…と、長々と説明してきたけど、結局わたしたちにどう関わっていて、私たちにできることってなんなのか。

要するに、今の経済活動=ライフスタイルを(私たちが生きている間ですら)みんなが継続するのは不可能で、そういう経済活動のベースにはそのスタイルをよしとする私たち消費者の選択がある


わたしたちにできることとは。

それでは、私たちにできることってなんなのか。
きっと、一社会人として私たちのライフスタイルが持続可能な方向にシフトしていくように、『選択』するということではないだろうか。
どんな『選択』なのか。
シンプルに言うと、『大量生産・消費・廃棄からの脱却』を選択していくということではないかなと思う。

具体的にはどんなこと?
実はいろいろあるし、すでにみんな普段からやっているかもしれない。

・ペットボトルではなく、スタイリッシュなマイボトル
・レジ袋ではなく、おしゃれなエコバッグ
・プラスチックのスプーンと割りばしをコンビニでもらわず、お気に入りのマイ箸・マイスプーン
・コンビニ弁当ではなくて、体にも財布にも優しい手作り弁当か、イートインでごみ削減
・野菜や果物は、過剰包装されたものよりも、なるべく包装されていないものを選ぶ。
・食べ物は多く買いすぎず、食べられるだけ。残さない。

まだまだいろいろあるけど、すでにこれはやっているよっていう人も多いんじゃないかな。

わたしたちの『食』と『気候変動』

 
『食を通して、みんなが笑顔になれる場所を作る』
これが私の人生のテーマである。

ということで、『食』にフォーカスした時に、気候変動とどういう関係があるのか、そして私たちができることとは何なのかを、もう少しだけ説明したい。

聞いたことがある人もいるかもしれないけど、
動物性食品(特にお肉)の生産には、非常に多くのエネルギーを必要とする。
特に牛(肉牛、乳牛)は環境負荷が大きいといわれ、大豆などの植物性タンパク質の20倍の温室効果ガスを排出し、必要な土地も20倍と言われている。

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外食メディアのPR担当という立場もあるし、自分の身の回りの人で、それを職としている人も実際にいるから、とても複雑な気持ち。

私の周りにはベジタリアン(肉・魚を食べない)やビーガン(卵や乳製品を含め、動物性食品を一切食べない)の友達もいるし、自分自身もお肉は一人のご飯では食べない。

だけど、上に書いている通り、精肉関連で生計を立てている人もいて。
お肉好きな人は多いし、『100%良くない!食べない!』といってみんなができるわけないと正直思っている。
(決してビーガンのみんなを否定しているわけではなく、ビーガンの皆みたいにすぐできる人ばかりではないということを言っている。)

たしかに『お肉は野菜より環境負荷が大きい』は事実だけど、
例えば、遠い中南米から輸入されたかぼちゃ。
遠いところからかぼちゃを運ぶエネルギーは相当かかっている(いわゆるフードマイレージの考え方)。
となると、『野菜などの植物性食品のほうが絶対に環境負荷が低い』と一概にいえないのでは、と思う。

お肉は100%ダメ!といったところで、みんながみんなそれを受け入れるのは正直難しいのではとおもう。けど、量や頻度をちょっと控えめに調節したり、上で書いたみたいに、生産地を地場産・国産のものを選択したりするとかはきっとみんなやりやすい。

自分ルール。
キーワードは『無理なく、できる範囲で』

今回の研修を経て、私は自分のなかでルールを決めることにした。
①まず平日はミートフリーデーにする。
②国産の選択肢があったら、国産のものを選ぶ。
③会社で2リットルの水を買うのをやめて、マイボトル生活にする。

①に関しては、野菜のおいしい料理を極めていきたい!
そしてみんなにそのおいしさを料理を通して伝えていきたい♪

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②は、『良いものを選ぶ』余裕をもつことで、心も体も豊になりたい。
③に関しては、会社にウォーターサーバーがなくて今までこれだけはどうしても…と買ってしまっていたけど、お湯は出るので、日替わりで好きな紅茶葉で、お湯をたして、おいしく楽しく一日中水分補給をしていきたい。

色々工夫する方法を考えるのは、一見めんどくさいけど、やり始めるとたのしい。

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キーワードは、『無理なく、できる範囲で』
無理をしたら、続かないからね。

そして、私自身は、この『できる範囲』のことというのを、
よりたのしく、おしゃれに、おいしくできるということを伝えていく役割を担いたい。

最後に(一社肩入れするつもりはないんだけど)、
IKEAさんのこのCMが非常に印象的で、
皆が『自分のしていることも意外と地球のためになってたんだ。』って嬉しい気持ちになれるようなこういうきっかけづくりを自分もしていきたいなと思ったのでシェア。

『気候変動』って、あまりにも大きな問題で、自分ひとりの今その目の前の選択一つを変えたところで、何が変わるのって思ってしまうと思う。私もこれまで何度も無力感を感じて、その時はいいかってなってしまったことがある。

でも、その一つの、私たちの選択が重要なのだと思う。
何もしないで『変わらないでしょ』と諦めていることほど、かっこわるいことはない。
むしろ、かっこよくヒーローになれるチャンスである。


わたしはここで宣言をさせてもらえたこと、みんなに経験をシェアさせてもらえたことに感謝して、明日からもわくわくがんばっていく。


ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。(__)

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*大学時代から、フェイスブックにてまさきの挑戦や旅のレポートを記録していきましたが、令和元年以降のまさきの挑戦と日々の気づきはここのブログで更新していきたいと思います。

これから始める食堂について、地球のサステナビリティについて、旅する人生について、様々なトピックで記事を書いていく予定なので、気ままに読んでください。



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