すみれ

大好きなうさぴーへ

次に会ったら渡そうと思ってずっと忘れていたり偶然にしか会えなくて渡せていないものたちがあります。向こうが忘れたころに渡すことになりそうで、それでもちゃんと渡すことはあきらめたくないのです。コップの底に固まって残った牛乳のイメージです。肌身離さずお守りのように持ち歩いていたら、かえって偶然に会った時にも渡せなくなりそうで。

仮入部してくれていた新入生がひとり、辞退してしまいました。こういうのは良くないとわかっているのだけれど、なんとなく勝手に仲良くなれそうと思っていた子だったので残念です。私たちに対して新入生が多すぎて、定員が埋まっていたこともあってなんだか接し方が雑になってしまっていたようで、今更ながら後悔しています。みんなに聞こえるようにしゃべるのも時には大事だけれど、もっと目の中の黒目をちゃんと見て話しかけるような接し方をするべきだったな。これは完全に自分のためだけれど。入部してくれてからゆっくり、じゃ遅い子もいるのだから。風呂敷を広げすぎて一度指を触れることを許されたものを逃してしまうのは、良くないところです。今浮かんでいるのは、民を数で見る為政者の物語。

少し時間ができて、いろいろと迷う余裕ができたように思います。心躍ると同時に、久々のことで戸惑ってしまって、きっちりと決めてしまいたいと小さな声が言っております。去年の四月、入学したての時に言われて意味が分からなかった、忙しくしたくなってしまうという意味がようやっと理解できた気がします。共感したくはない、私の理想というか、憧れの正反対をいくようなやりかたなのでもうしばらく揺れていこうと思っています。単子葉類のツユクサ。

今期は、丁寧に生きたいな。ちゃんと寝れば一日がむしろ長くなるような気もします。割れてしまって放ってあるガラス細工ちゃんたちを修復したい。去年の3/15で止まっている日めくりカレンダーを、まためくれるくらいの。完全に自分のためだけの時間を作って、本を読んだりあてもない考え事をしたりしたい。嬉しい気もちは、ちゃんと伝えたい。でもまだ嬉しいというのでせいいっぱい。あと、若葉がやっぱり好きです。以上、頭から指先へ直通便でした。

2023/04/25

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