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ぶらぶらり

大好きなうさぴーへ

たまには旅行記みたいなことしてみます。今日は友達と一緒にStirlingに行く予定だったのですが、体調と天気が悪いとのことでなしになりました。前にもこんなことがあったので、珍しいことじゃないみたい。1人で行くことにしました。迷っていたら1時間に1本のバスを逃してしまって2時間弱しか向こうにいられなかったのですが、それでも満喫、無計画な私に合っていたというか、楽しい時間でした。

めぼしい観光スポットがお城しか見つからなかったのでとりあえずお城の方へ歩いていこうと思って、でも町に入ったらなんだかかわいいお店がたくさん並んでいて、お土産を探しながらぶらぶら足の向くまま気の向くままに歩いていたら小1時間経っていました。かわいいクリスマスリースのあるレトロなアーケードとか、クリスマスソングに合わせて店主のおばさんが口笛を吹いている赤茶色の光の小さなお店とか、ちっちゃい個展の寄せ集めみたいなところとか。いろんな顔が書いてある、帽子を目深にかぶったみたいなきのことか、片面が透明で押し花が入っているチェスの駒、頭と体がそれぞれ1つの石でできた人たちが寄り添う作品、海のような公園のような、きれいなグラデーションのピアス。結局大した物は買わず、今まで見た中で一番小さいタブレットを1つ買いました。あのお菓子、妙においしくて好きなんですけど、絶対にたくさん食べられるものでもたくさん食べておいしいものでもないので、小さければ小さいほどいいんです。それからお腹が空いたので、ちょうど近くにあったいい感じのパン屋さんに入りました。寮の周りはGreggsというチェーン以外のパン屋さんが本当にびっくりするくらいなくて、だから嬉しかったのです。リンゴの入ったスコーンをくださいといって、持ち帰りますといったらなんと電子レンジであっためましょうか、と聞かれました。ほかほかしたスコーンの紙袋を片手に、もうすっかり慣れっこになった赤信号横断をして、お城への道を調べて食べ歩き。ほんのりシナモンの香りもして、なによりそのあたたかさがおいしかったです。

商店街を出ると、静かな街並みの中を石畳が緩やかな上り坂になっています。教会の塔がどこからでも見えて、視線を下げるとレンガ造りの壁に白い窓が開いていて、青や赤の原色に近い色のドアが鮮やかです。白なんかが全然混じっていないのにちっともどぎつくないのは不思議です。でも最優秀賞は、窓いっぱいにサンタさんの後姿が書かれているお家かな。歩いていていやに立派な建物があると思ったら、ホテルでした。鈍色の空の下でも芝生が青々として、ちょっとした宮殿みたいでした。もう少しのぼると、old jailという看板が見えてきました。入ってみると閑散としていて、まっすぐの道を行く気にならずにすぐ右手の階段をのぼると駐車場でした。さらに奥にひっそりとした階段を見つけて降りていくと、建物の周りをぐるっと回ってもとのまっすぐの道に出ました。いかにも堅牢で、のっぺりと聳え立つなんてできるんだ、という感じ。裏手に”Stirling top value inside”とかかれ蔦におおわれた怪しげな木戸を発見したので、変な階段を行って良かったです。と思ったら、たまに写真を見返しながら書いているのですが、よく見たら多分”Sprinkler stop valve inside”ですね。蔦と視力のおかげで素敵な読み間違いをしてしまいましたね。中を覗いたらおひげの強面の看守、ではなくおひげの優しげなおじさんがいて、あ、お金かかるんですね、と言ったら丁寧に学生料金はいくらいくらですと教えてくれました。お礼を言って、少し歩くと今度は大きな墓地に出ました。よく考えたら結構怖いスポットばかりですね、そんなことなかったけれど。昨日もちょうど大きな墓地に行って、その時とまったく同じ感想を抱きました。高台にあるお墓の前に立つと、視界に墓石と空しか映らないのです。昨日たっぷりお墓というもののことは考えたので今日は申し訳ないけれどただ通り過ぎさせてもらって、丘にのぼって出口を確かめました。そうしたら意外とあっけなく、お城につきました。もう日が落ちかけていて時間もなかったのでチケットは買わずに、外から眺めるのみで引き返しました。入り口で案内している人に優しくSee you laterと言われてちょっと後ろめたい気持ちになりました。程よい傾斜の石畳の下り坂で、ニューバランスのスニーカーなのに良い革靴か何かみたいないい足音がしました。調べるとGoogle mapで帰りのバス停まで徒歩15分、発車時刻は16分後。小走りに急ぎながら、ピンクと灰色の縞模様の空とクリスマスの緑のライトがきれいでした。バス停についたらバスは全然いなくて、結局15分くらい待たされたんですけど、ハッピーに待ちましたよ。

というわけで今日のご飯は、朝はパン、昼は何もなかったのでスクランブルエッグとチーズの小さなサンドイッチとみかんを持っていって逃したバスの待ち時間で食べて、プラスあったかいスコーン。夜はカレーの残り半人前と、ネギと卵とチーズを炒めたものでした。適当ごはん。
BGMはといいますと、田舎の生活、うめぼし、愛のために、東京、虹、ジュビリー、グッドバイ、第一夜、バニーガール。

2023/12/23

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