見出し画像

【CHAT】"HeyJude"大規模だが大胆ではない(2023年オフ)

6月14日、レアル・マドリーは来シーズンのユニフォームを発表したやいなや、べリンガム加入を公にした。やっとである。

マドリー=ドルトムント間の公式発表に先立って、ドルトムント側は6月7日に彼の移籍に関して合意したことをホームページで報じた。

そこから公式発表のなかった1週間、マドリディスタはべリンガムではなく、1年前のトラウマとその張本人に踊らされていた。

簡単に言えば、SNSを通じてメディアがエンバペを話題の火種とし、ファンたちの血を中途半端に騒ぎ立たせ、本人が鎮火作業を行ったのである。
現在はある程度落ち着いているが、相変わらずの彼周辺の話は混沌としている。


さて、マドリーはべリンガムの加入により3年連続ヤングアダルトを獲得した。急転直下のカマヴィンガに始まり、本格的なカゼミロの後継者としてチュアメニを、そしてトレンドのべリンガムだ。

彼らとは対照的なモドリッチとクロースは、地元の隠れた名店を教えてくれるような上司であり、非常に悠然としている。毎年恒例の契約延長も、今年も問題なさそうだ。

というか、この2人は前者3名より元気かもしれない。
クロースは自身のポッドキャストで大胆な発言をし、プチ炎上した。その頃、37歳モドリッチはネーションズリーグ・オランダ戦で120分のフル出場。お互い活躍すべき場を理解しているとでも言おうか、モドリッチはピッチ上であり、クロースは自身の口である。


古称「バミューダトライアングル」のうち、2つの要素は突拍子もなく長寿であり、来季も彼らに頼りながらのシーズンになることは想像がつく。
おそらく、クラシコもチャンピオンズも、8番と10番が、ブラジルのマリオとルイージの後ろにいるだろう。

マドリーの伝統的な4-3-3システム上、現時点では3名の定員枠を、モドリッチ、クロース、バルベルデ、セバージョス、カマヴィンガ、チュアメニ、べリンガムの7名で回すことになる。

当たり前だが、誰かが選ばれると、誰かが外れる。カルロは、ジダンほど好き嫌いの振幅が大きくはないため、各プレーヤーの調子の良し悪しが最大のパラメータとなる。

昨季(21/22季)最大の話題であったカマヴィンガのラテラル化のようなイレギュラーのことがない限り、べリンガムはインテリオールだ。

昨季はW杯後からカルロ秘伝の「6番クロース」が復活し、バルベルデもウィングから帰ってきた。さらにフランガルシア加入により、カマヴィンガの中盤が戻ってくることを考慮すると、来季は中盤で毎試合異なる顔ぶれを見れるかもしれない。それほど飽和している。

大きな穴を掘ったところへ、同じ大きさの用材で埋めるのではなく、年単位の時間を掛けながら毎年メンテナンスを入れていく。大規模だが大胆ではなく、もはや緻密な世代交代ではなかろうか。
数年後聞かれるであろう、「三連覇トリオからの世代交代の仕方」という問の解答だろう。

それでもなお、センターフォワードは宙に浮いているが。