【2024年マーチS】印と全馬寸評

タイトルの通りマーチSの印と全馬寸評を書いていきます。


◎ブライアンセンス(⑫)
このメンバーなら頭ひとつ抜けて見える。
○ミトノオー(⑬)
自分の形に持ち込めれば。短縮は追い風。
▲ペイシャエス(⑭)
前走は負けても仕方がない。巻き返しは大いにある。
△キリンジ(⑪)
能力自体はやや疑問も、このメンバーなら。
☆ウェルカムニュース(④)
中心視は厳しいが、安定感は十分。

①ヴァルツァーシャルと②キタノリューオーは同じランクで、ペイシャエスとキリンジの間あたりの評価をしたい。⑦ゴールドハイアーはやや遅れで、点数次第で消し候補に。
穴狙いなら⑤⑥⑨が気になる。一頭だけ選ぶなら面白そうなのは⑨だ。

全馬寸評

①ヴァルツァーシャル

3勝クラスを勝ち上がって昨年初めに挑んだ初戦がOP2着も、そこから年末のリステッド2着までは入着なし。なかなか厳しいかと思いきや、年明け初戦の前走では同条件のOPを勝利。
昨年のこのレースは16着と大敗も、1800mの成績は2-2-0-2で、もう一つの敗戦も6着と酷い負け方ではない。
前走に関しては出脚が鈍くやや控える形から道中で少しずつ前へ。ラストは勢いよく抜け出すと後続の追走を振り切っての勝利。2着3着の勢いがよく、直線が長いコースでは危うかったかもしれない。とはいえ今回も舞台は同じ。長くいい脚を使えるタイプなので、ここも好走に期待。
時計や調教がなんともなのは気になる。圧倒的な本命とまではいかないだろう。

②キタノリューオー

前々走がヴァルツァーシャルに勝って1着、前走がヴァルツァーシャルの2着。前走に関しても相当な脚で上がってきており、もう少し前で競馬をしていればこちらが勝っていてもおかしくはなかったか。
全く同じ条件で1勝1敗なのでヴァルツァーシャルとこの馬は同じ評価にしたい。とにかく後ろからいい脚を使えるタイプなので、前が潰れる展開ならこちらがやや有利か。
こちらも時計や調教から光るものは感じず。他の馬との兼ね合いで。

③キタノビジョン

昨年のこのレースで3着も、そこから1年近く着外が続く。前走でどうにか3着だが、今月冒頭のレースで流石に間隔が詰まりすぎな印象。
調教でよく動けているので疲労自体はそこまで気にしなくて良いのかもしれないが、通算の成績まで見るとあまり食指が向かず。
57kgは流石に重すぎで、時計からも通算成績からもここは見送りで良いだろう。

④ウェルカムニュース

通算5-2-2-6で、京都1900mのOPで勝利している。昨年の東海S (G2) では4着と人気よりは走っていたが、前からはしっかり離されての入線であまり評価を上げられない。
前走は阪神2000mで連勝中の馬相手に同タイム2着とまずまず。相手はOP入り初戦とは言え勢いのある馬で、こちらは順当に評価したい。
目を見張るものはないが酷すぎる負け方もしない一頭で、相手として買うには悪くない。
気になるのは中山1800mという条件がどうか。距離自体は3-1-2-3でまずまず良好だが、前々走はこの条件で好位から伸びずに敗戦。流石に中心視はしづらい。
時計は悪くないが調教は維持といった印象。しっかり抑えつつも過信はしない姿勢で。

⑤ニューモニュメント

OPとリステッドでそれぞれ1勝。特にOPは昨年にこの条件で勝ったもので好感が持てる。
昨年前半はOP勝利から川崎記念3着といいスタートに見えたが、その後はなんとも。中京1800mのリステッドで3着があった以外は全て着外のままここまで来てしまっている。
前走神奈川記念は中央馬最下位の7着で流石に割り引かざるを得ない。これで58kgはハンデキャッパーの判断力にも疑問。得意な条件での巻き返しには期待したいが、優先度は低め。

⑥ラインオブソウル

通算4-1-2-12で今回が初の重賞。OP入り初戦の前走はスタートで不利があり、流石にここの12着を理由に割り引くのは気の毒な内容だった。距離も必ずしも合ったとは言えないだろう。
とは言え実績的にも時計的にもあまり魅力は感じず。54kgである程度有利とはいえ、ここで勝ち負けはどうか。走りから中山は悪くなさそうなので一変期待で複勝やワイドあたりは面白そうだが、流石にリスクの方が大きいか。

⑦ゴールドハイアー

2年前の年末に3勝クラスを勝つも、昨年は年末の3着が最高。やや苦しそうな成績に見えたが、年明けは同条件のOPを勝利。ほとんどヴァルツァーシャルと同じような流れでの出走に。実際、2走前のリステッドはキタノリューオー、ヴァルツァーシャルの3着である。
気になるのは前走が今月頭という点で、調教からも平行線といった印象。前走が鮮やか圧勝というわけでもないので若干気になる。とは言え中山で結果を出している馬。キタノリューオーとヴァルツァーシャルと同等か、やや下げた位置で評価しておきたい。

⑧ダノンブレッド

通算3-5-3-13で2連続7着の馬に54kgは流石に意味不明。距離成績は1-2-3-5と半分以上入着しているが、流石に時計は遅め。年明け初戦はこの条件でしっかりと負けており、どうにも買う理由は見当たらず。

⑨クリノドラゴン

2年前に浦和記念 (Jpn2)を勝つも、そこからは5戦連続で掲示板を外し続けている。浦和記念の前もシリウスS (G3) で4着からJBCクラシックで4着と好調だったので、浦和記念自体はフロックではないように思える。
時計的にも調教的にも悪くなさそうな一頭だからこそ、どうにか糸口を見つけたい。
以前のような末脚が出なくなっているので、中山で一転して前目の競馬にというパターンならあり得なくはないが、若手の鞍上にその思い切りがあるかどうか。重賞ウィナーということで負担も重めとやや厳しい印象だが、人気薄なら一応拾っても良い気はする。

⑩ホウオウルバン

昨年のこの時期にこの条件でヴァルツァーシャルを下して5勝目を上げてはいるが、そこから4走連続で掲示板を外している。昨年末はキタノリューオー、ヴァルツァーシャル、ゴールドハイアーで決まったレースを14着と大敗から、阪神1800mで最下位。いい頃は過ぎたと見るのが適当か。
この馬もここまで負けが続いて56kgと殆どハンデ面での有利もなし。流石に厳しいと見て良いだろう。強いて言えばこの季節に良績が多い馬なのでこの時期の出走で一発という可能性は皆無ではないが、優先度はかなり低い。

⑪キリンジ

通算2-3-0-6だが、兵庫CS (3歳Jpn2)、JDD (Jpn1)で2着と好走。中央ではシリウスS (G3) 12着に東海S (G2) 8着と苦しいが、前走の佐賀記念 (Jpn3) でも2着と好走。
やはり中央の重賞でどこまでかという点が焦点になる。距離で2-0-0-2と向かないこともなさそうだが、未勝利と1勝クラスの2勝なのでどこまで参考にするかはなんとも。
地方を使ってきているダート4歳世代の中央重賞での結果からも、兵庫CSやJDDの評価は正直なところ低め。一方の佐賀記念はノットゥルノの圧勝とは言え2着でもそこまで悪くない相手。今回も継続騎乗である程度期待はできそう。
ただし調教はなんとも。過信は禁物で、前走の結果で人気を上げるなら魅力は落ちる。

⑫ブライアンセンス

通算4-1-3-1で前走は初の着外ながら、東海S (G2) 4着の結果なら悪くはないだろう。終始外を回されてやや厳しい展開。馬場も影響があったのかもしれない。調教は順調そうで、コンビで2勝の鞍上との再タッグでリベンジと行きたい。57kgで済んだので、同じ斤量の馬の中では頭ひとつ抜けて見える。

⑬ミトノオー

通算4-1-1-3で、伏竜S (3歳OP)や兵庫CSの勝ち馬で、昨年末は浦和記念の2着もある。JDDではミックファイア、キリンジの3着だが、前述の通り、この世代のレベル感はかなり疑問。とは言え3歳時に1勝クラスとOPをこの条件で勝っている点は高評価だろう。
名古屋GP (Jpn2) の9着は気になるが、逃げ一杯の結果なら仕方ないか。短縮はプラスだろう。
他に勢いよく逃げたい馬がいないと考えれば、得意な形でレースを運んで押し切りは不可能ではない。57.5も許容範囲だろう。
距離は3-0-0-1と合いそうで、調教もまずまず。期待しても良さそうな雰囲気。

⑭ペイシャエス

ユニコーンS (3歳G3)と名古屋GP (Jpn2) の勝ち馬。JDDでノットゥルノの2着もあり、力は十分に感じる一頭。
前々走の白山大賞典 (Jpn3)は3着で、そこから約3ヶ月空いた復帰戦は6着。ヴァルツァーシャルらに下されてはいるが、復帰初戦の60kgはいくらなんでも気の毒で、ここを割引材料にするのは軽率すぎる。
距離は1-0-1-3でなんともだが、大敗はないので合わないこともなさそう。よく乗り込まれており、調整は順調そう。58kgも重すぎるということはなく、好走に期待。

馬券の組み立て

単勝

流石に⑫がいいだろう。⑫が2倍以上なら⑬も。2倍以下でも⑬のオッズ次第では買えるので、資金配分しつつ調整。

複勝

オッズ的にも⑫の一点勝負か。⑬が2倍半ば〜3倍まで見えていたら鞍替えもあり。

ワイド

⑫→①②④⑪⑬⑭で、安すぎるものは1点切っても良い。
高め狙いなら⑫→⑤⑥⑨や、縦目で狙って⑬→①②④⑪⑭も面白さはある。
⑨→⑫⑬⑭は信頼度こそ低いものの、3点で高めが狙えそう。

馬連

⑫→①②④⑤⑥⑨⑪⑬⑭を基準としつつ、⑤⑥⑨から削っていこう。④も削れないことはない。
こちらも⑨→⑫⑬⑭に面白さを感じる。少額で夢を見たいならここ。

馬単

馬連に準ずるが、⑬逃げ粘りも意識しての⑫⑬→①②④⑪⑬⑫⑭で12点も買えそうな予感。折り返し24点もオッズ次第で。④を削ると10点、折り返しても24点だが、できれば押さえておきたい。

枠連

①②⑦⑧でどうか。あまり付かない気はするが、これで外れるイメージもあまりない。

三連複

印5頭のボックス④⑪⑫⑬⑭にするか、印を回せなかった①②を入れて④を抜いた①②⑪⑫⑬⑭にするかはオッズを見つつ。
堅く決まると読むなら⑫→⑬⑭→①②④⑤⑥⑨⑪⑬⑭で15点もあり。オッズ的にはかなり安くなりそうだが、資金配分でトリガミを回避して。

三連単

⑫⑬→①②⑪⑫⑬⑭→①②④⑤⑥⑨⑪⑫⑬⑭
が理想だがやや広すぎるので
⑫⑬→⑪⑫⑬⑭→①②④⑤⑥⑨⑪⑫⑬⑭
まで落とすのもあり。さらに落とすなら
⑫⑬→⑪⑫⑬⑭→①②④⑪⑫⑬⑭
までか。
スタイルを変えるなら
⑫⑬→④⑪⑫⑬⑭→④⑪⑫⑬⑭
もありだが、①②を拾えないのはやや痛い。
上述の馬券を⑫の1頭固定にすれば安く済むが、気持ちよく逃げられた時がやや不安か。
⑫⑬→⑫⑬⇄①②④⑤⑥⑨⑪⑫⑬⑭は見た目の割に安くてお得。その割には高配当も狙えるだろう。
このメンバーなら①②④⑤⑥⑨⑪⑫⑬⑭のボックスでオッズを見て、高い順で幾つか拾うのも面白そうだ。

圧倒的な本命はいないので、三連単は少し厳しいか。3連複や馬単のマルチが経済的。


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