タイトルの通り皐月賞の印と全馬寸評を書いていきます。

印

◎コスモキュランダ(⑫)
前走を評価。騎手にも期待。
○レガレイラ(⑩)
牝馬でも見劣りせず。成長がカギ。
▲サンライズアース(⑮)
前走を評価。さらなる上積みなら勝ちも見える。
△ダノンデサイル(⑯)
勝ち負けは疑問だが能力は十分。
☆サンライズジパング(①)
ホープフルは順調さを欠いて3着。過小評価の今が狙い目。

⑭シンエンペラーはサンライズアースとダノンデサイルの間あたりを意識したい。
こちらも注目の⑧ジャンタルマンタルだが、こちらはダノンデサイルと同程度かやや下。今回は消しも視野に。
②メイショウタバルは好調維持が最低ラインで、疲労が残るようであれば消し。
大穴狙いなら⑱ウォーターリヒト。こちらも疲労感次第で消しだが、好調そうならヒモ荒れに期待。
同じく穴狙いなら④シリウスコルトも滑り込みまでは。
既にかなり手を広げているが、その他の馬については予算に応じて⑬⑥⑨⑰の順に抑えられると嬉しい。

全馬寸評

①サンライズジパング

ホープフルステークス3着、若駒S (L) 勝利からの参戦。JBC2歳優駿 (Jpn3) の2着でダートが主戦場かと思いきや、芝に戻しても好調を維持している。
ホープフルステークスに関しては明らかにラストで不利を受けており、この馬の能力を完全に出し切れたとは言えず。その分だけ脚色が鈍ったが、それでもよく粘っての3着。
前走は相手レベルこそ何ともだが、最後方から楽に勝ち切り。ホープフルで出せなかった能力をフルに発揮という形ではなかったが、芝でも問題なくやれるという点を示せたことが大きい。
右トモの違和感で弥生賞は回避になったが、影響は無さそうとのこと。それなら余裕を持ったローテーションで出走できることを歓迎したい。まだまだ底を見せていない一頭。上位勢と比べると人気を落としそうで、妙味はかなりありそう。

②メイショウタバル

毎日杯 (G3) の勝ち馬。シンザン記念 (G3) の勝ち馬ノーブルロジャーに6馬身差の快勝。ある程度スローで進んでいたにしても、逃げを選択して後続を突き放しての圧勝は驚き。これで3連勝での参戦になる。
逃げ一辺倒というわけではなく、未勝利戦を勝った際は控える形での競馬ができている。この未勝利では2000mだとやや長いと思いきや、最後で更に伸びての勝利。今回も距離延長が問題になることはないだろう。
能力面では評価したいが、臨戦過程は気になる。2ヶ月連続の出走から中2週とかなりの強行軍。1月も競争除外になっただけで追い切りは実施されており、年末にも使っているので休む間がない。
流石に疲労が残っていても不思議ではなく、軽めの調教で馬体もやや見劣りということなら消してもいいだろう。逆に好調維持、あるいは上向きということなら確実に押さえたい。

③エコロヴァルツ

朝日杯FSで2着、共同通信杯 (G3) で5着からの参戦。朝日杯では大外から猛然と迫っての2着だったが、前走に関しては見せ場なし。朝日杯組は全体的に怪しく、この馬の2着もどこまでの価値かは疑問。
前走で道中行きたがる場面があったことから、気性面でも課題がある一頭。2000mがこなせるようには思えず。ここは見送りで問題ないだろう。

④シリウスコルト

弥生賞 (G2) 3着で権利を得ての参戦。これまでとは一転して逃げを選択すると、なんとか粘っての入線。
ホープフルSでも上位勢には見劣りしつつ悪くない位置での6着。OPでは勝っているので中山2000m自体は向きそうな印象。
近3走ともに皐月賞でやる上ではかなり良い内容。勝ち負けまで行くにはどうにも決め手不足の印象だが、上積みがあればという形か。ハマれば好走も期待できる。

⑤ミスタージーティー

ホープフルステークスで5着、共同通信杯 (G3) で7着と来ての若葉S (L) 勝利で権利を得て出走。ホープフルSではスタートが決まらず後方から。最終直線も追い出しに苦労する様子があったが最後はよく伸びていた。
共同通信杯ではスタートの不利や展開面の不利があったとは言え、流石に負けすぎの印象。前走に関しても前目で競馬をできた点は評価したいが、レベルはそこまで。
基本的にG1でやれるほどの力はない印象で、ここは見送りとしたい。

⑥アレグロブリランテ

スプリングS (G2) 2着からの参戦。シックスペンスの圧勝という内容だったが、逃粘っての2着からある程度力は感じる。何よりも、前走では強烈な末脚で差し切られたルカランフィーストに1馬身先着できた点を評価したい。
中山で2戦連続の2着は好感が持てる。2走ともに勝ち馬が相当強い内容なので2着は仕方ないと見るか、それでも着差を考えると離されすぎており、能力面で見劣りと見るかが問題。
基本的には後者の姿勢で、特に前走は相当なスローペースだったことも考えるともう少し粘りたかったか。とは言え2走ともに3着馬をしっかり離せており、今回も粘っての入線は期待できそう。状態面は非常に良好との報せで、更なる上積みがあれば激走もあり得なくはない。

⑦ルカランフィースト

スプリングS (G2) で3着からの参戦。前々走では抜群の末脚で大外一気を決めるも、前走では末脚不発でどうにか3着。ペースの差がわかりやすく結果に影響した印象。
結果的に中山で1-0-1-0だが、内容的にこのコースが非常に合うとまでは言えない。
上位勢と比較して若干見劣りで、2000mがどうかもやや疑問。決して論外とまでは行かないが、頭数的にも見送りの形になるか。

⑧ジャンタルマンタル

デイリー杯2歳S (G2)、朝日杯FSの勝ち馬で、前走共同通信杯 (G3) はまさかの2着。序盤にやや引っかかるこの馬とスッと行かせた勝ち馬ジャスティンミラノの差が明暗を分けたか。
かなりスローな展開ではあったが、これが位置取り次第で届いていたかと言われると若干疑問。朝日杯FS組のその後の成績からも、この世代を背負って立つだけの勢いがあるかと言われると少し怪しく見えてきた。
朝日杯FSから共同通信杯まで、あまり馬体面での充実が見られなかった点もやや気掛かり。
ここは相手候補までが吉という印象で、相当な上積みがない限り勝ちは遠いだろう。

⑨アーバンシック

京成杯(G3) 2着からの参戦。出脚が今一つで後ろからの競馬。そこから少しずつ進出して、最後は勢いよく伸びるも2着まで。勝ち馬との差は位置取りの差もあったとは思うが、中山はこの馬にはやや合わないか。
その分だけ今回も割引にはなる。東京のような直線の長いコースの方が光るタイプに見え、今回よりはダービーで意識したい。相当余力があれば滑り込みを意識して抑えられると嬉しい程度。

⑩レガレイラ

ホープフルステークスの勝ち馬。出遅れて後方、最後は外を回しながらも圧倒的な末脚での完勝。着差以上の強さを見せた一頭。
アイビーSは3着。レース映像だけを見るとその後のホープフルSでの勝ちっぷりは想像できないが、これはペースの影響もあったか。上がり1位タイは勝ち馬と同様で、道中の位置取りが結果に出た形にも見える。新馬戦の勝ち方は鮮やかで、こちらの方がホープフルSのイメージに近いか。
皐月賞をしっかり勝ち切るイメージを掴むには、アイビーSを厳しい展開でも勝ち切る力があると嬉しかった。とはいえ凡走する馬が多い朝日杯組と打って変わって、ホープフル組は着実に結果を残している。そこを勝ち切った能力はしっかりと評価すべきだろう。
ルメール騎手の継続騎乗が理想ではあったが、北村騎手への乗り替わりで著しく成績を落とすことはないはず。スタートが改善されれば更なる上昇も見込める一頭だろう。
久々のレースという点は気になるので、馬体の充実度合いまでしっかり意識して。

⑪ホウオウプロサンゲ

若葉賞 (L) の2着で権利を得ての参戦。なんとか逃げ粘りつつもミスタージーティーに差される結果に。ペースの恩恵もありながらの2着にはあまり魅力を感じない。
ミスタージーティーの評価はあまり高くないので、必然的にこの馬についても疑問視。他に逃げたい馬もいる中でやりたい競馬をできるイメージもなく、ここは見送りとしたい。

⑫コスモキュランダ

弥生賞 (G2) の勝ち馬。出脚が付かずも道中しっかりと行かせての快勝。早めの仕掛けでシンエンペラーを追わせずという非常に良い勝ち方で、鞍上の采配も光るレースだった。
昨年の京都2歳Sでは8着だが、ここは負けて当然レベルの著しい不利があったので無視で良い。
近走の充実が著しい一頭で、中山1-2-0-1という点も嬉しい。キャリア序盤の敗戦よりも近走の充実ぶりを評価したい。
ゲートはやはり気になるところで、かなりメンバーが揃う以上は良いスタートを決めたいところ。これに関しては1ヶ月でどうにかなるとも思えず、その点はやや割引になるか。
間隔を詰めての出走も気になりはするが、過去にも9月10日に4着→9月30日に2着→10月29日に1着という形で結果を出せている。そこまで割り引く必要はないだろう。
鞍上はモレイラ騎手の予定。テン乗りでステレンボッシュを勝利に導いた名手なら何の不安もない。ここも好走に期待したい一頭だ。

⑬ジャスティンミラノ

共同通信杯 (G3) の勝ち馬。ペースの影響があるにしても、ジャンタルマンタル相手にあの勝ちっぷりは悪くないだろう。スタイルからして中山も合いそうで、舞台代わりは気にならない。
根本的なレースレベルについてはやや疑問。朝日杯FS組の成績の悪さからジャンタルマンタルを疑問視するという前提を置くとして、共同通信杯で下した馬のその後の戦績も芳しくない。
この馬をジャンタルマンタルより上の評価にするとしても、この馬自身に皐月賞を勝ち切るだけの力があるかと言われると半信半疑に。よくて相手までという姿勢で良いだろう。

⑭シンエンペラー

京都2歳S (G3) の勝ち馬で、ホープフルSの2着、弥生賞の2着と来ての参戦。
京都2歳Sは着差以上の内容。あまり良い出脚ではなく中団後方あたりを取りつつ、馬群の間から綺麗に伸びての快勝で、素質を感じさせるレース。
やはり近2走が焦点に。ホープフルSは正直なところ完敗だろう。好位からロスなく進出して、外から脅威的な末脚で迫るレガレイラに3/4馬身差はかなり痛い。
前走に関してはミルコ騎手の思い切った仕掛けに対して自分のペースで行った結果もあるとは思うが、伸びを欠いておりやや残念。皐月賞を意識しての仕上げだったとしても、もう少し前に迫って欲しかった。
血統的にも成績的にも素質は感じるが、現時点でG1を獲るだけの力があるかと言われると疑問に。結果論になってしまうが、あの内容なら弥生賞を使わずに、しっかりと乗り込んでの皐月賞の方が良かった気もしてしまう。
イメージとしてはコラソンビートに近く、勝ち切らないといけない場面での敗戦がどうにも不安。能力面では評価しつつも、買い目を検討する際はしっかりと着外まで意識したい。

⑮サンライズアース

新馬戦の勝利からホープフルステークスは取り消し。すみれS (L) を勝利しての参戦となる。
後方からの競馬になるも道中勢いよく行かせて先頭。そのまま綺麗に伸びての完勝だった。ミルコ・デムーロ騎手の思い切りにも脱帽だが、あの形で結果を残したこの馬の能力も評価したい。
恐らくは逃げたい一頭で、前走のようなスタートにならなければ。中山は合いそうで、ポジション争いで消耗しないかどうかが懸念点。輸送に関してはやってみないとわからないというところ。
新馬戦、すみれS共に馬体はもう一歩の印象。能力は高いはずなので、当日の仕上がり次第では高めに評価したい。

⑯ダノンデサイル

京成杯 (G3) の勝ち馬。出遅れて後ろからの競馬が響いた前々走の京都2歳S (G3) に対して、こちらは4-5番手をキープしての鮮やかな差し切り。
中山2000mでこれができれば、必然的に皐月賞に向けても期待が高まる。騎手コメントではまだまだこれからの馬ということで、約3ヶ月でどれだけ上積みがあるか。
なかなか横の比較はしづらい一頭だが、押さえておいて損はないだろう。

⑰ビザンチンドリーム

きさらぎ賞 (G3) の勝ち馬。圧勝の新馬戦から直行した前走きさらぎ賞は辛勝だが、内容を考えれば悪くない勝ち方。あまりロスなくインを突いたウォーターリヒトに対して、それより更に後ろから大外を回して抜群の伸び足。ここでも能力の高さを発揮した。
相手強化でも同じことを出来るか否かが全てだろう。下した馬のその後のキャリアはあまり芳しくない。中山というコースにこの馬の走りが合うかも疑問。初の輸送がどう響くかも懸念材料。
可能であれば拾いたい一頭だが、点数次第で消し候補に。

⑱ウォーターリヒト

シンザン記念 (G3) 3着、きさらぎ賞 (G3) 2着と来て前走スプリングS (G2) は9着。前走に関しては接触があり、尚且つ2着以降は一団となっての入線。明らかに前有利の展開もあり、着差ほどの割引は必要ない印象。
きさらぎ賞についてもほとんど差のない入線で、シンザン記念も最後方から外目を回してのアタマ差3着なら申し分ない。年明け以降は総じて悪くない成績のまま来れている。
前走の内容から人気をやや落としそうだが、能力的にはやれそうな一頭。2000mは未勝利勝ち上がりの距離なのでこなせると見て良い。
気になるのはローテーションで、昨年10月から毎月出走している。調教の動きや当日の馬体から疲労感を覚えるようであれば消しても良いだろう。

馬券の組み立て

単勝

⑫のみが基本だが、あまり人気しないようであれば⑩も。

複勝

⑩と⑫。

ワイド

⑩⑫⑭で抑えめ。
穴狙いなら他の馬券と組み合わせて⑩⑫→①④⑮⑱もあり。

馬連

⑩⑫⑭でしっかり。
穴狙いなら⑩⑫⑭→①⑮でシンプルに。
⑩→①②④⑧⑫⑭⑮⑯⑱もオッズ次第で。

馬単

⑩⑫⑭⑮で12点。
⑩⇄①②④⑧⑫⑭⑮⑯⑱なら付くものは相当つくか。

枠連

5枠→全でトリガミがなければ。5→5は不要か。

三連複

安牌：⑩⑫⑭⑮⑯ボックス (予算次第で⑧)
高め：①⑩⑫⑮⑯ボックス (予算次第で⑱)
フォーメーションA：⑩→⑫→①②④⑧⑭⑮⑯⑱(その他は印下部参照)
フォーメーションB：⑩⑫→⑩⑫⑭⑮→①②④⑧⑩⑫⑭⑮⑯⑱ (同上)

三連単

2頭軸：⑩⑫軸マルチで相手①②④⑧⑭⑮⑯⑱ (その他は印下部参照)
フォーメーションA：⑩⑫→⑧⑩⑫⑭⑮⑯→⑧⑩⑫⑭⑮⑯
フォーメーションB：⑩⑫→⑩⑫⑭⑮→①②④⑧⑩⑫⑭⑮⑯⑱ (同上)

綺麗に3連単を当てようという発想は夢を見過ぎな印象。三連複BOXで手広く拾うか。高めの馬連を狙うか。