見出し画像

3期生ライブ~4年振りのライブに対する熱量~

2021年5月9日。
乃木坂46の9周年を祝うライブの最後を任されたのは3期生。
奇しくもこのライブの4年前、2017年5月9日は、AiiAシアターで行われた3期生ライブの初日。
4年経ち、乃木坂46の柱となった彼女たち12人は最高のライブで乃木坂46・9周年のお祝いを締めくくりました。

1.ライブ内容について


セットリストは以下の通りでした。

影ナレ:久保史緒里、阪口珠美、中村麗乃
M0:overture
M1:三番目の風
M2:未来の答え
M3:トキトキメキメキ
M4:自分じゃない感じ
M5:僕の衝動
M6:毎日がBrand new day
M7:帰り道は遠回りしたくなる
M8:命は美しい
M9:My rule
M10:三角の空き地
M11:逃げ水
M12:不眠症
M13:サヨナラの意味
M14:ハルジオンが咲く頃
M15:白い雲に乗って
M16:ハウス!
M17:僕だけの光(アコースティックver.)
M18:僕が行かなきゃ誰が行くんだ
M19:言霊法
M20:平行線
M21:ロマンスのスタート
M22:Out of the blue
M23:アナスターシャ
M24:Against
M25:インフルエンサー
M26:シンクロニシティ
M27:きっかけ
M28:思い出ファースト
EN1:大人たちには指示されない(新3期生楽曲)
EN2:空扉
EN3:ガールズルール
アフター配信
M01:人なぜ走るのか
M02:人間という楽器

表題曲、
各期別曲、
アンダー楽曲、
5th birthday liveの思い出など、
盛りだくさんな楽曲内容でした。
この並びを見ているだけでもエモいです。

3期生ライブにおける私の注目点としては次の3つでしょうか。

(1)衣装コーナー
(2)1期生~4期生までの各期別の楽曲披露
(3)新しい3期生楽曲の披露

(1)衣装コーナー


まずは今回の3期生ライブの中でも大きな割合を占めた「衣装」のコーナー。

「自分を乃木坂46にしてくれるもの」
「自分が乃木坂46として前に進むための戦闘服」

とメンバーが語る乃木坂46の衣装。

前半は今までの乃木坂46を代表するような衣装をメンバーが纏ってのパフォーマンス。
そして後半は一人ひとり好きな衣装を着用してのパフォーマンスでした。

特に、一人ひとり好きな衣装を着るとなると、
それぞれの選び方に個性が出て面白いですね。

○乃木坂46としての思い出がつまった衣装。
○乃木坂46に入る前に憧れていた衣装。
○デザインや見た目が好きで着てみたかった衣装。

具体的に挙げると、

○初めて紅白歌合戦に出演した思い出深い衣装を選んだ伊藤理々杏
○加入前から憧れていて、ずっと着たいと思っていた衣装を選んだ吉田綾乃クリスティー
○普段の乃木坂46とは少し違う魅力が出せる衣装を選んだ中村麗乃。

ライブ中にもかかわらず、すぐ手が届くところに置いていた「だいたいぜんぶ展」で販売されていた本の衣装ページを眺めてしまいました。

そして、12種類の楽曲衣装が同時にステージで着用されていることってなかなか無いことです。
色も違えば形も違う。そもそも作る時のテーマが違う。
まさに「壮観」でした。

MV用、ライブ用、音楽番組用など、同じ楽曲でも複数の衣装があり、しかも着用する人数分の衣装がある。
それだけ衣装を作成する裏方さんの努力もあるわけです。
数多くの方の努力の上に乃木坂46の輝きが生まれているんだな、と改めて感じた時間でした。

ちなみに個人的な感想ですが、Route246の衣装を着た中村麗乃がカッコいいことこの上なかったです。
メンバーの誰かがMCで言っていましたが、楽曲の間奏で先頭を歩いていた中村麗乃は完全にランウェイを歩いていましたね。
グッズか何かでRoute246の衣装を着ていた中村麗乃はロング丈の衣装だった記憶があります。今回は堀未央奈さんのショート丈の衣装を着用したとのことで、見惚れてしまいました。

(2)1期生~4期生までの各期別の楽曲披露


続いて、1期生~4期生までの楽曲を披露したところですね。
「3期生ライブ」と銘打っていますので、3期生楽曲を全て披露するのはもちろんでしたが、それだけではなく他の期生が歌う楽曲も披露されました。

4期生楽曲である「Out of the blue」(センター:与田祐希)
2期生楽曲である「アナスターシャ」(センター:中村麗乃)
1期生楽曲である「Against」(Wセンター:岩本蓮加、阪口珠美)

3期生ライブって、センターの自由が意外ときかないんですよね。
3期生楽曲はもちろん、今では3期生がセンターの楽曲も多いですし、先輩が卒業して3期生メンバーがセンターを務めている楽曲もあります。

そんな中、期別曲はセンターを務めるメンバーの自由がきく楽曲。
その3曲についてはセンターの人選がぐぅの音も出ない布陣でした。

「Out of the blue」はサビでの特徴的な振り付けが可愛い楽曲で、センターには猫パンチが何ともかわいい与田祐希。
「アナスターシャ」は歌い出しの歌唱力もあり、この楽曲を何度もリピートするほど好きだという中村麗乃がセンター。
「Against」は、曲の通りカッコいいダンスが見せ場の曲でもあり、3期生でダンスと言えば浮かび上がる岩本蓮加と阪口珠美がWセンター。

個々の魅力を最も引き出したセンターの並びだと感じました。
期別曲ブロックは3期生の想いからセットリストに追加されたらしいですが、他の期に対するリスペクトと、それを披露する覚悟が備わったパフォーマンスだったと思います。

(3)新しい3期生楽曲の披露


最後に、何といっても新しい3期生楽曲の披露ですね。

タイトルは、「大人たちには指示されない」

センターを務めるのは岩本蓮加です。
そしてセンター横は大園桃子と中村麗乃という珍しい組み合わせ。
曲はめちゃくちゃカッコいいですね。
3期生ライブで一度聴いただけで「これは自分が好きになりそうな曲」と直感しました。
もはや、ピアノ(?)のみで始まるイントロを耳にした瞬間に電流が身体を走ったような衝撃を得ました。
今でもライブでの音楽とそのパフォーマンスは脳裏に焼き付いています。
おそらく、CDを買って曲を入れたら何度もリピートすることになるでしょう。

「ペーパーテストで評価されたくない」
「自分の道は自分で決める」

恋愛がテーマではなくこういう歌詞になるのは、乃木坂46の楽曲としては珍しい気がします。
そういった歌詞の曲で今や3期生唯一の高校生となった岩本蓮加がセンターを務めるのはピッタリだと思います。
ただ、岩本蓮加を含めフロントに立つ大園桃子・中村麗乃の3人は、数年前に「乃木坂工事中」で実施された「頭No王」において最後の方まで残っていたメンバーでもあるというのは狙ったのかはたまた偶然かでしょうか。個人的には気になるところです。

そして、1曲パフォーマンスするだけでもかなりハードなダンスに見えましたね。
実際、楽曲披露後のMCでは、メンバーの息が上がってなかなか話し始められないぐらいでした。
(そんな中、中村麗乃は表情を見る限りあまり息が上がっていませんでしたね。体力がすごいのかも。)

ちなみに、振り付けはCRE8BOYさんが担当されているようです。
テストの回答をしているような振り、前髪をチョキチョキする振り、センターをそれ以外の全員で囲って指を差す振り。
一度見ただけで印象に残るキャッチーな振り付けが多く、CRE8BOYさんっぽいな、と感じた人も多かったかもしれません。

CRE8BOYさんがTwitterで「少し難易度高めの振付」と書かれているぐらいの曲ですし、ライブでのパフォーマンスで魅せてこその楽曲になる気がします。
回数を重ねるごとにさらに洗練されたパフォーマンスになりそうなので、今から次にライブで観られる機会がいつになるのか楽しみです。

2.ライブ全体と3期生について


ここまでライブのセットリストについての感想を書いてきました。
ここからはライブ全体的な感想です。

ライブ全体を観て私が一番に思ったことは

「3期生だからこそできるエモさ」です。

AiiAシアターで行われた3期生ライブこそ当選しましたが、幸運にも「お見立て会」→「3人のプリンシパル」→大阪での3期生ライブ→「見殺し姫」と3期生単独での活動を見てきました。
(以下、自分の感想と推測が混ざります)

私が3期生に対して持っているイメージは、

・とにかく真面目で向上心が強い
・先輩に対するリスペクトが強い
・謙虚(というよりむしろ遜り過ぎ?)
・乃木坂ファンだった子が多い

でした。

乃木坂46に憧れて(もともと乃木坂46のファンで)入ってきた子も多く、しかも加入した2016年~3期生が活動に加わる2017年の乃木坂46は西野七瀬と白石麻衣がいて、新たなエースとして齋藤飛鳥が出てきた時期。憧れて見ていた存在と同じグループで活動することになるんだからリスペクトが強くなるのは仕方がないことだったと思います。
そして、「3人のプリンシパル」でも、良い意味でバチバチと競い合って高め合ってきた。
3期生たちの前には偉大な先輩方がいて、そこに対して自分たちはまだまだだ、目指すところはもっと先にある。
自分が持っていた3期生のイメージです。
すごく良いところばかりなんです。
ただ、個人的にはそういうところが3期生全体として好きになれなかったところでもありました。
あんまり「乃木坂46らしさ」とか考えなくていいし、もっと自分らしくやっている方が良いんじゃないかな、と。
そう思っていました。

「思っていました」と過去形にしたのは、今回のライブで印象が変わったということです。

ライブ前の「のぎおび」から3期生の熱量がすごく大きかったし、ライブ前の配信番組でもライブへの熱意は並々ならぬものがありましたよね。
そしてセットリストもエモさ全開で、パフォーマンスもバチバチに仕上がっていて、ライブの内容についての感想は上に書いた通りですね。
4年ぶりの3期生ライブでエモさを感じたのは、間違いなく3期生の成長があったからです。

○乃木坂46のセンターを務める
○ライブで中心的な立ち位置を経験する
○MCで全体を回す。

乃木坂46全体の活動で見ても3期生が中心に立つことが増えました。

個々の仕事を見ても、

○モデル
○ドラマ
○映画
○バラエティー
○舞台
などなど。

12人それぞれが乃木坂46のグループを飛び出しての仕事も増えています。

最初は先輩へのリスペクトが強く、先輩に支えられる立場だった3期生でしたが、自分たちが乃木坂46を支えて引っ張っていくという自覚とそれができるだけの実力や自信を身に付けていたんだと感じさせられたライブでした。

自覚・実力・自信を持った3期生に、乃木坂46のファンだった視点が加わるんですから、観ている側の感情が湧き上がるライブにならないはずがありませんよね。

3期生ライブが最高のライブになるのは必然だったわけです。

そして、この3期生ライブを通して、遅ればせながら自分の3期生という箱としての好きが急上昇しました。
ただ、思い返してみると、昨年末に行われたアンダーライブの記事の中でも3期生の存在感が増していることを書いていました。

私が持っている3期生に対する印象が最近になって変化しつつあったところ、今回のライブが完全に印象を動かす決定打となりました。
今更ではありますが、3期生の強さを感じることができました。

偶然ではありますが、これから観に行く予定を立ててチケットを取っている舞台は3期生の誰かが出演するものばかりだったりしています。

これからの乃木坂46を作っていく中心として、3期生の12人にはさらに期待したいと思います。


なお、今回の見出し画像は中村麗乃さんのブログの画像を使用させていただいております。


この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?