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PJC 2024 予選2日目最終マッチの安地について

2024/02/17 からPJC 2024の予選が2日間行われました。
この予選の中で、2日目の最終マップのErangelでMylta Powerが最終安地になるすごい偏った安地になりました。

個人配信等を見ていると、Mylta Power寄りの安地が想定できていたチームがいました。
ランドレシオからある程度予想できそうですし、他の大会の配信を見ているときに似たようなことがあった、スクリムやランク等で自分が経験した。など経験からくる予想もできそうです。

個人的にも気になったので、今回のこの安地がどれだけ予想可能だったのか試しに検証してみました。


PJC 2024 予選2日目(2024/02/18)の最終マッチ

航路と安地はこのような形でした。

マップ全体

フェーズ1の安地の部分から拡大した画像がこちらです。

フェーズ1安地周辺

改めて安地を見ると、フェーズ1が右により、フェーズ2も右、フェーズ3も右によっているすごい安地の移動になっています。
流石にフェーズ1が表示された段階で最終安地の予想は難しそうですが、フェーズ2ぐらいからは陸地の面積が狭いので、このあとのランドレシオが入ったフェーズ4ぐらいは予想できそうです。

安地のデータから検証

フェーズ1から予想できる安地はあるのか?

競技シーンとランクマッチの設定をあわせていく。という方針を信じでランクマッチのデータから検証していきます。

こちらが最終マッチのフェーズ1の安地中心とほぼ同様で、赤丸の範囲に入るフェーズ1の安地は似た安地。という前提でデータを集めて、緑の点が最終に近いフェーズ8の安地中心になります。

似たようなフェーズ1の安地の時のフェーズ8中心

フェーズ1の段階でフェーズ8の安地中心はそれなりに散らばっているので、この段階でMylta Powerによる。という予想は難しそうですが、データ件数が少ない中でもなんとなく、この辺りになりやすい?みたいな雰囲気はありそうです。

次はフェーズ1の段階でランドレシオが入ったフェーズ4の安地中心を見てみましょう

似たようなフェーズ1の安地の時のフェーズ4中心

さすがにフェーズ1の段階で安地を予想するのは難しそうです。

フェーズ2から予想できる安地はあるのか?

今回のフェーズ2からフェーズ8の安地中心

似たようなフェーズ2の安地の時のフェーズ8中心

流石に偏った特殊なフェーズ2安地だったので件数が少なすぎて判断できません。
まぁこんな特殊な安地のときだとMilta Powerのフェーズ8安地になりやすい。という判断にするのもありなのかもしれません。

データが少なすぎたのでフェーズ7にしてみましたが、あまり状況は変わらなそうです。

似たようなフェーズ2の安地の時のフェーズ7中心

次はフェーズ2の段階でランドレシオが入ったフェーズ4はどうでしょうか

似たようなフェーズ2の安地の時のフェーズ4中心

フェーズ4中心では水が入らない。ということを考慮して、この段階でMylta Powerによるな。っていう判断をしても良さそうですが、右端や左端の場合でフェーズ5の安地だとこのような形になるので、Mylta Powerのどの辺りに移動するのかの判断は難しそうです。

左端
右端

フェーズ4から予想できる安地はあるのか?

続いて、フェーズ2の段階でランドレシオを考慮してMylta Powerが中心付近になると想定して、フェーズ8に偏りがあるのかを検証します。

似たようなフェーズ4の安地の時のフェーズ8中心

これを見ると、フェーズ4の段階でMylta Power中がフェーズ8の中心になることが多そうですが、今回の予選2日目の最終マッチはMylta Powerの右下端だったので、この予想通りではいかなかったようです。

最終マッチの安地

まとめ

今回のようにある程度Erangelの偏った安置の場合は、海が入ることが多いのでフェーズ2ぐらいでなんとなくフェーズ4は推測が出来そうです。
このあたりを選手は今までの経験だったり、これだけ海が入れば条件が絞られるので予想は立てやすそうです。
それでもフェーズ4がわかったとしても、その後の最終フェーズの予想が確実な訳ではないので、どうしても運になります。
しかもフェーズ4以降になると、スペースも減ってくるので安地の中心付近とか関係なく、斜線を切れる場所、斜線を通しやすい場所などには他のチームが入っていたりするので、単純に中心付近に移動するのも難しく、それまでに有利なポジションを取れるのか。どこにどのチームがいるのを把握できているのかが重要になりそうです。


日頃選手たちはPUBGをプレイしたり他リージョンなどの大会動画を見ながらこうやって知識を積んでいるのでしょう。
それでも安地の予想は確実ではないので、索敵、銃声、キルログ等を判断しつつ、総合的に考えて移動を決めていると思います。

4人の選手がどれだけの安地を経験したことがあるのか知識の違いもあるので、知識を共有しつつチームがまとまった動きをするのは難しそうです。
長年同じチームだったりすると、お互いの考え方を理解して阿吽の呼吸が出来るのかもしれませんが、新たなチームだったりするとお互いの考え方を理解できるまでは、一つ一つ丁寧なコミュニケーションが重要になることが多そうなので、この辺りのコミュニケーションをしっかり出来るチームは強い。と思います。
今回のように安地の経験値を共有するのはすごく難しいので、ひたすらデータを集めて座学として気になる部分をみんなで検証してみる。みたいな共有はあっても面白いのかもしれません。


ゲームでも仕事でもチームで行うことが多い世の中なので、こういった大会に出場して本気で取り組む行為はすごく経験になるんだろうな。と思います。
ゲームが上手い人は、ゲームを楽しんでいるように見えますが、一つ一つのプレイで「こうしたから勝てた」、「こうしたから負けた」というのを経験として蓄積していってうまくなっているんだろうな。と思いますし、チームプレイのゲームだと、お互いの報告の仕方や意図を汲む力などゲーム以外でも重要な経験を積んでいるので、何にでも役に立ちそうな気がします。

競技シーンに挑んでいる人たちのプレイ一つ一つでどういうことを考えているのかいつか聞いてみたいものです。

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