ChatGPTの新機能(2023年9月)で中古市場への出品広告をちゃちゃっと書いてくれた。その問題点は・・・
ChatGPTでは2023年9月末のバージョンアップで新機能が加わりました。主な新機能は以下の通りのようです。
新たに音声と画像認識機能を導入
これにより、ユーザーはAIとのより直感的なインタラクションが可能となった
ChatGPTはテキストだけでなく、自分のAIの声で物語を語ったり、写真の中の物事を解析する新能力を持つようになった
新しいブラウジング機能「Browse with Bing*」が導入され、2021年以降のウェブ情報も取り込めるようになった
ユーザーはチャット履歴をオフにして、どの会話をモデルのトレーニングに使用するか選ぶことができるようになった
これを簡単に解説したニューヨークタイムスの記事で、例として画像の判定機能を使ってできることが3件出ています。
簡単にまとめたのが以下の画像です。(画像:New York Times)
左から順に、
引き出しから見つけた招待不明の物体が何であるかを判定してもらう
スマホで撮った写真を元にFacebookの中古市場であるマーケットプレイスに出すテキストを作成してもらう
新聞の一面にある画像を基に何の記事であるかをまとめてもらう
などという、結構驚くような作業をしてくれています。
このうちFacebookのマーケットプレイスに出品する広告テキストの作成というのに非常に興味があったので(どんくらい、やってくれるのかね?)、とりあえずいらなくなった中古のWifiルーターを例にしてどんな感じか実験してみました。
スマホでこのルーターの写真を下記のように3つ撮ってスマホ上のChatGPTに
「Facebookのマーケットプレイスに出す広告を作ってください」(英語で・・・)
とお願いすると以下のようなドラフトが瞬時に出てきました。
ChatGPTから出力されたドラフト:
Sure, I can help with that. Here's a draft for a Facebook Marketplace ad:
Title: NETGEAR AC750 Wireless Dual Band Gigabit Router (Model: R6050)
Description: Up for sale is a NETGEAR AC750 Dual Band Gigabit Router. This router offers fast WiFi speeds with dual-band technology. It's perfect for homes with multiple devices.
Dual-Band WiFi: 2.4 GHz & 5 GHz
Gigabit Ethernet ports for fast wired connections
Model: R6050
Power: 12V—1.5A
Factory Restore Settings Button available
Designed by NETGEAR in California
Made in China
The router is in good condition and works perfectly. All antennas and power cables included. Grab a deal on this reliable router for improved home connectivity!
Price: [Enter your desired price here]
Location: [Enter your location here]
Condition: Used - Good
ここで上記の広告文を読んで、問題点に築かれた方はいるでしょうか?
文章の部分を直訳するとこんな感じ。
長期は機械翻訳だけど、英語の原文もトーンとしてはだいたいこんな感じです。
私が思うに、これはまさに巷によくある広告文になってしまっているので、そこに問題があるかなと思ってます。
中古品の売買だと、わたし的には、そのものの描写だけ、正直に確実に記してあって、そこで買い手が自分で判断ができるものが好ましいです。
一方、ChatGPTさんが作った文章は、
って、まさに広告調ですよね。思うに元のトレーニングデータがいかにも売り込み的な文章から入ってきてるのでそういう語調になるんでしょうね。
で、買う側はこういった売り込み的な文章は嫌になるほど見ているので、これを見てもあまりクリックする気にならないのではないでしょうか。
見た方は、
「売り付けられようとしている」
というネガティブな反応を生成しがちだ、と思ったのでした。
さて、それでも今後もChatGPT使うか?ということですが、もちろん使います。上記の広告の文章を自分で一からタイプしているのよりはずっと早いです。
で、今回の印象としては今のところ、「私の職がなくなる!」というよりも仕事のめんどいところをちゃちゃっとやってくれてまずドラフト作りはあっという間に終わる。
その後で、「でも中古市場に出す文章は広告調に見えないほうがいいよね」という、ChatGPTさんは今のところしてくれない自己判断をして修正する。(この、「このほうがいいよね」の部分がまだ、「AIに仕事を乗っ取られない」判断の部分)
という利点の方が、「うそつき!」の部分を差し引いてもかなり大きいような気がします。
(」ちなみに新しい文章を取り込める「Browse with Bing」機能はなぜか数日前からうまく作動しなくなり、今日時点ではメニューからなくなってしまっていて、なかなか気分的なアップダウンが激しいChatGPTさんではありま)す。)
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