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更生させる側の人間は平凡な生き方をしてきた人の方が向いている!?

1、「人を更生させたい」

 警察や福祉の世界に身を置くと必ず

「更生させたい」

との思いを持ってその仕事を選ぶ人がいます。


 例えば警察なら

「自分が昔不良少年だったから、不良少年を更生させたい」



 例えば福祉なら

「自分が昔神経症で苦しんだから、カウンセラーになりたい」


 大いに素晴らしい動機だと思います。

 素晴らしいとは思いますが、私が知る限りではそのような

「昔自分がそうだったから」

を動機にする人は更生員には向いていません。


 私が知る範囲では、向いている人は一人もいません。



2、何故経験者が更生員に向かないのか?

 何故か?

 彼らは自分自身が経験してきているので、表面的な初期の浅い部分では

「そうだよねぇ」

と共感できます。

 しかし、更に深い部分に至るとある感情が芽生えるようです。


 それはプライドです。

 更生をさせるために相手を受容(受け入れる)ことは絶対条件です。


 しかし、更生員も経験者のため必ずこのようなことを言います。

「その程度で」

と。


 実際に私が見聞きしたモノを紹介します。


不良少年更生をしたいと言っていた警察官。

「その程度のお遊びのような田舎のグループで粋がってんじゃねぇよ。本当に命のやり取りをするようなグループとやりあってから意見しろ!」


 精神疾患で苦しむ人のために何かしたいと言っていたカウンセラー。

「その程度の症状で苦しいとか甘えですよね。私の時はもっと酷くて」


 これらは経験者だったからこそ出てくる邪魔なプライドです。



3、プライドに気付かない

 このような言動をしている更生員の多くは、自分でそのプライドに気付いていません。


 私に相談してきた更生員全員が

「自分は経験者だから理解してあげられてるのに、何で誰も更生させてあげられないんだろう?」

と言っていました。


 これでは相手を受け入れているとは言えませんし、こんな更生員を信用することなんてできませんよね。


 自分の経験から更生員を目指す場合、まずは自分の中にあるプライドに気付くこと。

 これが最初なんだと思います。



4、最後に

 このようなことが発生し得るため、案外何の波風もなく生きてきた人の方が更生には向いていたりします。


 昨今では警察官も、カウンセラーも人気のある職業ですから、目指す人は是非頭の片隅に入れておいて欲しいかなと思います。



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