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チンク? ー日本人が間違えやすい英語の発音(11)

今回も「間違えやすい」英語の発音シリーズです。

これまで述べ約8000人の方とレッスンをしていく中で、こちらの指摘もかなり多いです。

これまでのシリーズはこちら


think 動詞)考える の発音間違い


thの音はカタカナでは書けないのですが、

間違った発音として、

 シンク

と発音する人はこれまでも多かったと思いますが、

最近気になるのはこの単語を

 チンク

と発音する人が少なからずいることです。


最初は、中学生、高校生の皆さんだったので

「もしかしたら学校教育で チンク に変わったのかしら?」

と思うようになったほどです。


先日、大人の方もいらしたので、あらためてどうしてなのかなぁと
考えております。


音声学から見た違い


正しい発音は

 th[θ]

です。舌の先で上の歯の下側に触れて出す音で、カタカナでは書き表せません。

もし、シ と発音するならば、「摩擦音(まさつおん)」

歯と歯の隙間から空気を出して作る音です。

ですが、 チ は 「破擦音(はさつおん)」

破裂音(パピプやタテト)と摩擦音(サシス)の合体です。

正しい th[θ] も摩擦音です。

上の歯と舌の隙間から空気を出して作る音です。


シは同じ摩擦音ですから近いといえば近いですが、

チは破擦音で、音声学では違う音です。

ですので、チンク はかなり元の音から離れた感じがします。


通じるように発音しよう


think を シンク と発音すると

sink 動詞)沈む という単語と間違われる可能性が


think を チンク と発音すると

chink 名詞)隙間 という単語と間違われる可能性があります。


ネイティブのような発音を目指しましょう、とは言いません。
他の単語と間違う可能性があると、聞いている人に「本当はなんていいたいのかな?」と負担をかけることになります。

他の単語と間違いそうな単語については、できるだけ違いをつけて発音してみましょう!



今日もよくある読み間違いについて書いてみました。

私に関わる全ての人に元気と勇気を!
そしてその人の変化を有形無形で応援していきます!!!

日本語にはない音を出すのは難しいですが、日本語の音に寄せてしまうと聞き手が別の単語と混同してしまうこともあるのだ、と心にとめておくとよいのでは~ というお話でした。
ちか (2024.3.27)

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