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9.最後の日々 その13

なかやまの荷物を届けにいったのが10月くらいで、その後の11月、なかやまは鍵を返しにうちに来た。
俺はいなかったのだが、鍵を返してくれるなら、あとは適当にどうぞ。と言っておいていた。

11月は俺となかやまの誕生月だった。

俺はプレゼントを用意し、部屋を飾り付けしておいて出勤した。プレゼントは200枚の写真を保管できるアルバム3冊だ。

産みたい子供の数は3人に減ってしまったが、その人数分のアルバムをプレゼントした。

誕生日おめでとう。
3人の子供とたくさん思い出ができますように!

と、置き手紙をしておいた。

LINEでは、喧嘩して鶴見に帰った時に一緒にいてくれた友達(以下Hさん)とうちに来たと言っていた。

警戒…?笑

俺が家に帰ると、なかやまはやっぱりいなくて、手紙の返事はなかったが、全部持って帰ってくれていた。

そのままなかやまは友達の家に泊まった。

翌日、俺となかやまが出会った職場で飲み会があるから、ちょっときなよ。となかやまから連絡があった。俺は酒の弱いなかやまにウコンの力を買っていき、渡してすぐに帰ろうとした。

が、Hさんが止める。
「いやいやいやいや、ちょっと座っていきなよ!」
俺「えー…」そう言われると思ってなくて頭が真っ白になった。が、頑なにここにいたくない理由もない。
H「まあまあ笑」

俺は座った笑

俺「俺、もう会わないと思ってたよ笑」
なかやま「うん笑 うちも」
俺「今好きなやつとはうまくいきそうなん?」

とか、辛くなることもなく、興味で聞いた。

そんな話ばかり。

もちろん誕生日の話は特になかった。

最後にいつもの川崎駅でふざけて、なかやまが改札を通り抜けるのを見送った。

それが最後だったかな。
あんまり、覚えてないけど。

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