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年金の繰上げ・繰下げ受給について考える

自分の年金受給について、考える人はどのくらいいるのでしょうか。
年金がいくらもらえるのか、年金が増える方法はないのか、考える人も多いと思います。
ここ数日、年金の繰上げ・繰下げ受給について考えていました。

現在30代の私が年金を受給するころには、この繰上げ・繰下げ受給の制度自体がどうなっていくのかはわからないです。
父母が年金受給の年齢になり、この制度についてよく調べてみました。
よりよい方法で受給してほしいと考えたからです。
FP3級に合格し多少なりとも知識が増えたので、より詳しくなるために知識を深めることにしました。

母はまだ受給する年齢ではないので、いつ受給するのがいいのかベストな選択をするために、調べることにしました。
結論、母は老齢基礎年金を数年、繰下げ受給することに決めました。

年金の受給開始時期については、さまざまな見解があるため、参考程度に個人で判断していただければと考えます。

年金の繰上げ受給


繰上げ受給とは

老齢基礎年金・老齢厚生年金は、原則として65歳から受け取ることができますが、希望すれば60歳から65歳になるまでの間に繰り上げて受け取ることができます。ただし、繰上げ受給の請求をした時点に応じて年金が減額され、その減額率は一生変わりません。
なお、原則として老齢基礎年金と老齢厚生年金は同時に繰上げ請求をする必要があります。

減額率(最大24%)= 0.4%※ × 繰上げ請求月から65歳に達する日の前月までの月数
※ 昭和37年4月1日以前生まれの方の減額率は、0.5%(最大30%)となります。

引用 日本年金機構 繰上げ受給のページ ↓

メリット

・早く年金を受給可能

デメリット

・減額された金額が一生涯続く
・長生きした場合、損をする可能性がある

私見

繰上げ受給について、60歳以降働けずに貯蓄もない人にとっては、とてもいい制度だと思います。
たた、個人的には「年金制度は長生きリスクに備える保険」と考えていますので、可能であれば繰上げ受給はしない方がいいと思います。

年金の繰下げ受給


繰下げ受給とは

老齢基礎年金・老齢厚生年金は、65歳で受け取らずに66歳以降75歳までの間で繰り下げて増額した年金を受け取ることができます。繰り下げた期間によって年金額が増額され、その増額率は一生変わりません。なお、老齢基礎年金と老齢厚生年金は別々に繰り下げすることができます。
また、特別支給の老齢厚生年金は「繰下げ制度」はありません。特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢に達したときは速やかに請求が必要です。

増額率(最大84%) = 0.7% × 65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数

引用 日本年金機構 繰下げ受給のページ ↓

メリット

・増額された金額が一生涯続く

デメリット

・損益分岐点の年齢まで生きないと総額で損することになる
・受給する年金額により、社会保険料が増える可能性がある

私見

繰上げ受給の時にも話した通り、「年金制度は長生きリスクに備える保険」と私は考えています。長生きリスクを想定したときにより多くの金額を受給できるのはとてもいいことだと思っております。60歳以降、働き続けていくことが可能な人、もしくは貯蓄を切り崩しても問題ない人であれば、年金を繰下げ受給することは賢い選択肢の一つだと思います。


まとめ


現在は65歳から年金を受給する人が大半を占めているという実情があるようです。
自分自身の資産や月々の必要生活費などを考慮し、よりベストなタイミングで受け取ることができるので、繰上げ・繰下げ受給はとてもいい制度だと思います。
特に、繰下げ受給のいいところは、必要になったタイミングで受給開始可能なところです。
困ったタイミングで受給開始も可能なため、自分の必要なタイミングで受給するということも検討してみてはいかがでしょうか。
私が受給するころにはどうなっているかは不明ですが、繰下げ受給できるように、自分自身もより一層資産形成に励みたいと思います。

FP3級の勉強をきっかけに年金についてより考えるようになったので、FPの勉強をしてよかったと思いました。FPに限らず、これからもお金に関する勉強を続けていきたいです。

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