ウエストランドが好き その理由を語る②
What we play is life.
-Louis Armstrong
熱いジャズに心奪われるのは、本気でぶつかり、その日しか存在しないアドリブをかましてくるから。ジャズって奏でているその人自身なんだよ。
人間がみえる漫才に惹かれるのもジャズに通ずるかも。
そんなことを思ったのがM-1 2022
M-1の漫才レベルが高過ぎて、漫才が作品としての完成度を求められている気がしていた。私ニワカだけどさ、そんな空気を感じたんだよね、わかんねぇけど。
伏線回収好きだし面白いし大笑いしてるけど、結局惹かれる漫才は、ネタの構成じゃない別の部分だった。
コロナ禍以降のM-1は惹かれる漫才が多い。我流バカを突き通したマヂラブと王道バカを突き通した錦鯉がチャンピオンに選ばれてて、嬉しかった。やっぱ最終的には芯の強い本気のバカが強いのかも。いや我流も王道も芯の強さをもっている人にしかできない。だから惹かれるんだなぁ。
そんなことを感じてからの2022のM-1。
ウエストランドが決勝に出て嬉しかった!わくわくしながらウエストランドの出番を待っていたよ。まさかのラスト。2020と一緒。前回は出順がねぇ、と言われていたからドキドキしたけど、なんかイケる気がした。なんとなくね。
その直感は当たった。
やばい!皆の心に刺さりまくり!今、この時にしかできない井口さんの叫び!熱い!情熱爆発!客席も爆発してるような。とにかくキターーっ!それ言っちゃダメなヤツをお笑いにしててすごーー!
随所に本気の人間をぶつけてきたから、ウエストランドの漫才に惹かれた。
その熱さにちょっと心地良い音色が重なっているではないですか。前回、あまり印象がなかった相方・河本太の「違います」の諫め台詞だ。クイズ出題者は回答者に対して静かに繰り返し「違う」と相手を諫めようとしている。井口さんの本気の叫びをとりあえず諫めているだけって感じが良い。河本さんの台詞のおかげでウエストランド漫才に程よいちょいマイルドさが加わって観やすくなっている。大吉先生の講評に何度も肯いてしまった。
コント大好きだけど
私にとっての漫才の良さは、ジャズのようにその場でしか味わえない笑いがあること。その日の空気でできあがる面白さ。人間味が乗っかった漫才の方が惹かれるんだなぁ。
爆笑問題がまさにそれな気がする。
爆笑問題の後継者はウエストランド!!
間違いなく、ウエストランドがあの場を自分達のお笑いゾーンに引きずり込んでいた。
凄い。あそこまで刺すのはもうかっこいいレベル。やられた。まじでやられた。
そして完全にソルジャーになった。YouTube登録ってあんまり好きじゃないけど、ぶちラジを登録した。
このぶちラジ登録が、更にウエストランドを好きになるきっかけとなるとは。
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