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言葉を紡ぐ。 "Live by intuition and consciousness."

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十三夜の物語

広い広い宇宙。 その宇宙を造られた神様は、 数億年に一度、ある儀式を行なっていた。 儀式の名は、「散」と言った。 その儀式の時がくると、 神様は宇宙にあるすべての星をその手に集め、 そして再び宇宙空間に一斉に解き放った。 これまでの宇宙が一度壊され、新しくつくり変えられる儀式だった。 ⭐︎ 神様はもうすぐ、再びその儀式を行おうとしているところだった。 しかし、1つ困っていることがあった。 星たちを放つときに必要な、「衝」という役割を果たす星が、まだ見つかっていない

    • 私のリミッターを外してくれた言葉

      2019年秋のこと。 その日はフラのレッスンに行ったあと、同じレッスンに通う1人の友だちとゆっくり話す休日を過ごした。そのとき私は頭がパンパンで考えがとっちらかっていたけれど、おかげで話し終わる頃にはいろいろなことが整理されて、心が落ち着いていた。 風の気持ち良い場所で何時間も話して、とてもたくさんの気づきを得たけれど、そのうちの1つが「リミッターを外すこと」だった。 その時私は、文章を書く力を活かして仕事ができないかと漠然と考えていたけれど、今よりもっと躊躇していて何

      • 自己否定してしまう人への特効薬! 「自分褒めワーク」

        自己否定、自分責めが止まらなくて苦しい…。そんな方はいらっしゃいますか? 今日はそんな方に向けて、最近私がハマっている「自分褒めワーク」についてご紹介します。 「自分褒めワーク」とは、その名の通り自分を褒めること。自分のいいところやできたことを、ひたすらノートや紙に書き出していきます。 とってもシンプル。でもこれが、効果絶大なんです。 私が「自分褒めワーク」を始めたきっかけは、自己否定が酷すぎて落ち込んでいたある日、 溺愛女子サロンで出会ったはるなちゃんのブログ記事を

        • 「自分軸」を探している人へのオススメ本

          今日は最近読んでいる本を紹介します。 「価値ある自分に出会う20の質問」 豊田祐輔 著 現代書林 私は「◯年後の自分の理想像」を描くのがとても苦手で、 今でもまだイメージ途中なのですが、 自分がどんな人生を歩んでいきたいのかイメージすることは、 自分のこれからの方向性を決めるためにはもちろん、 理想のパートナー像を描くためにも必要不可欠です。 そんな時、ある人のコーチングを受けて 進めてもらったのがこの本。 ここに書かれている20の質問を通して 「自分ダイヤモンド」

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          満開の桜の木の下で感じたこと

          「今年の桜はなんだか、見てもあんまりウキウキしないんだよなぁ。」 出張の帰り道、桜並木を一緒に歩きながら同僚が言った。 まさにその時、私も全く同じことを考えていたので驚いた。 曇り空と肌寒い気温が続いているせいかな、と思っていたけれど、 どうやらそればかりでもないらしい。 聞けば、その人は毎年桜の季節には、 少し離れたところに住むご家族と集まってお花見をするのだとか。 お子さん夫婦やお孫さんたちと集まる機会が減って、寂しそうだった。 昨年の今頃も、緊急事態宣言が出て大

          満開の桜の木の下で感じたこと

          本当の気持ちを伝えたら、怖いことが消えた話

          私は吉乃菜穂さん主宰のオンラインサロン、溺愛女子サロンに所属しています。 溺愛女子サロンでは月1回、オーナー菜穂さんによるワークショップが開催されるのですが、 毎回すごーーーく勉強になる大充実の内容で、 2時間のワークショップが終わるたびに新しい世界を知ったような感覚になります。 今日はそんなワークショップの中で、 3月の初めに行われた「言語化」をテーマにしたワークショップの気づきを書きます。 自分の中の「内なる言葉」を伝える方法言語化と言っても、初回となる今回は テ

          本当の気持ちを伝えたら、怖いことが消えた話

          「書くこと」について思い出した大切なこと

          オンラインサロンで出会ったまるちゃんと、「書くこと」について話した。 お互いライターや作家など、文章を書くことを生業としているわけではなく、 そうなるためにはどうしたらいいのかという情報を交換したり、好きな本の話をしたり…と、 ゆるく雑談するつもりだった。 が。 話は意外にも熱くなり、 30分ほどのつもりが2時間も話していた。 まるちゃんは私に、 「どうしてオンラインサロンで文章を書くようになったのか」を質問してくれたのだが、 それがきっかけとなって、 日々のさま

          「書くこと」について思い出した大切なこと

          心に被せた蓋をとる

          先日、映画『えんとつ町のプペル』の2回目の鑑賞に行って来ました。 (大いにネタバレしていますので、これから映画を観る方は読まれないことをお勧めします。) 2回目は前の席で見るといい、映画の中の町に没入できるから。という西野さんの発信を聞いていたので、最前列のチケットを予約して。アプリで副音声も聴きながら観ました。 副音声では、そのシーンに張られた伏線や、シーンが生まれるまでの経緯などが西野さんの声で語られるので、 物語の中に入り込むというよりは、ちょっと引いた目線で観る

          心に被せた蓋をとる

          10年前に書いた歌詞

          バンドをやっていた頃に自分で書いた詞のことを急に思い出して、 当時のHPを探したらその歌詞だけ載せていませんでした。 焦ったけれど記憶を頼りに書き出してみたら、 意外と覚えているもので。 この詞の中に出てくる海で、友だちと砂浜に寝転がって流れ星を見ていたときの光景もはっきりと思い出せました。 拙いし唐突なのですが、自分にとって大事なものなので、闇に消えてしまわないようにここに載せておきます。 ⚫︎⚫︎⚫︎のところだけどうしても思い出せないけれど、思い出すかいい言葉を見つけ

          10年前に書いた歌詞

          去りぎわの贈りもの

          空気の中にまだ少しだけ残っている夏が、 「やり残したことがあるなら、待っててあげるから今やりな!」 と言っているような夜だった。 9月も終わりに差し掛かったある日、家の前で、おかしなメンバーで手持ち花火をした。私と、両親と、中学生の姪とその友だち。 あまりにもイレギュラーなメンバーで唐突に始まった。しかもこうやって花火をするのは5年ぶり以上だったのではないか。 私はこのちょうど1週間前、全然違う場所である人からやりたいことを聞かれ、「花火大会に行きたい」と答えていた

          去りぎわの贈りもの

          瑞々しい感情を大切にする

          所属しているオンラインサロン、箕輪編集室で、ある方のインタビューの書き起こしを担当しました。 その方はかなりの大御所と言える存在なのですが、インタビュー音源を聞いていると印象的なことがありました。 それは、その方が感情を隠さずに伝えて下さっているということ。 インタビュー中、ご自身が気づかなかったことをインタビュアーの発言から気づく機会があった際、 インタビュアーに対して「恥ずかしい」も「驚いた」も「面白い」も、格好つけることなく伝えて下さっていました。 しかも、インタビ

          瑞々しい感情を大切にする

          見えないものたちからのメッセージ

          2016年12月のこと。 夜、駅前の藤棚の下を歩いていたら、冷えた空気の中、あちこちで莢がはじけて落ちてきた。 天然の爆竹のような、乾いた良い音。 見ると足元には、すでにたくさんの莢が積もっていた。 あまり意識していなかったけれど、1日前はおそらくそんなに積もっていなかった。だからきっとほとんどがその日の夕方から夜にかけて、気温が下がるのに従って弾けたんだろう。 とても良いタイミングに居合せることができた。 ☆ 以前、この藤棚の下を歩いていたらおもしろいことがあった。 当

          見えないものたちからのメッセージ

          マイ・ヒーロー

          横浜中華街で獅子舞を初めて見たのは、2016年の春節だった。 そのふわふわのたてがみも、瞬きする大きな目も、とても可愛いしどこかあたたかくてすっかり魅了された。 太鼓や銅鑼のリズムに乗せて華やかな獅子が舞う様子は、見ていて自然と心が沸き立った。 獅子は「紅包(ほんぱお)」と呼ばれる赤い祝儀袋の吊るされたお店を一軒一軒まわり、そのお店の商売繁盛を願って舞い、中にいるお店の人やお客さんを一人ずつ噛んでいく。そして、最後に入り口に吊るされた紅包を後ろ足で立ち上がってくわえ取る

          マイ・ヒーロー

          2016年の最後に得た大きな気づき

          2016年最後のフラレッスンでのこと。 最後に先生に頂いたアドバイスは、「肩がずっと緊張して上がっている」というものだった。 そうか、私の踊りにある硬さってここが原因だったのかと、自分史上最高の肩下げで臨んだところ、鏡に映った自分は首がとてもすっきりして、姿勢もぜんぜん違っていた。 そのあとごはんを食べている時も、ずっと力を抜いて肩を下げることを意識していたら、 なんだか急に「今に焦点が合う」感じが分かったような気がした。 風が通るようにふと、今の自分が感じているこ

          2016年の最後に得た大きな気づき