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千葉で一番高い山は東京スカイツリーよりも低い

って高校の生物教師が言ってた。

千葉県の最高峰は愛宕山、標高は408メートル。
東京スカイツリーは634メートル。

本当だった。


本日は「登山の日」らしい。


千葉県に山という山はない。

内房地域から見える山は富士山。天気が良ければそれこそスカイツリーも見える。


初めて長野県に行った時、はじめて「稜線」というものを意識した。空のフチをぐるっと取り囲む線。あの時初めて、「県民性ってあるんだろうな」と思ったことを覚えている。

低い建物の上はどこまでも空の町で、稜線に囲まれた土地で、雪に閉ざされた静けさの中で、同じような死生観を得るわけがない。と思った。


私は学校行事でしか登山をしたことがない。しかも登頂できたことがない。登山について勝たれることがない。


小学校・中学校で少年自然の家みたいなところに宿泊して、登山をさせられるのは全国的にあるんだろうか。

あれで頂上まで登れないほうの子ども。もしかしたら元気満点の少年時代を過ごした人は、そんな人間がいることを知らないかもしれない。

クラスごとに背の順に並んで出発したはずが、いつのまにかドンドコ列を遅れていって、気が付いたら各クラス合同の遅れてる子ども合同チームになっている。

だいたい副担任とか学年外の先生、養護の先生なんかが一緒。


そして頂上にはたどり着けず、先生方が予め目を付けていたであろう適当な開けた場所でお弁当を食べて、先に下りはじめる。(そしていつのまにか抜かれている)

山頂で撮る集合写真にはいない。

高いところは好きなのでちょっと惜しい気持ちだ。


一生で一度くらい富士山のてっぺんに登ってみたいものだった。無理そう。



そんな私でも、登頂したことのある山がある。

千葉県の南にある、「鋸山(のこぎりやま)」。標高329メートル。なんと今度は東京タワーよりちょっと低い。

調べたら日本百低山(?)に入っていて、その中でも一番低かった。

日和山(3メートル)に比べれば霞むものの、だいぶおトクな「登頂」体験みたいだ。


千葉県南部出身者は、学校行事で1回くらいは鋸山に登らされているじゃないだろうか。

山の中に突然現れるクソデカ観音像の前でクラスごとに並ばされたりしたんじゃないだろうか。

7SEEDSの世界観だったら感動してそう

鋸山山頂から見える景色はそこそこ眺めが良かったような気がする。海と民家しかないけど。

断崖絶壁を覗き込む「地獄覗き」が有名だけど、実は山頂的な場所から地獄覗きにいる人たちを見ることができる。「地獄覗き覗き」である。


実は鋸山は山頂までロープウェイが出ている。

登山はなかなか厳しいけれど、山頂まで行きたいときにはうってつけ。


富士山もいつか山頂までロープウェイが掛からないだろうか。


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