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酔った勢いで証明写真を撮る 4/19の日記

・会社の新入生歓迎会があった。ドデカいやつ。
200人の立食中華大パーティーだった。

立食パーティーの「さぁさぁご歓談ください!!」という空気が苦手だ。
ご歓談苦手だし中華モリモリ食べたいし。

同じように虚空を見つめている人にどうにか話しかけ、大したこともない話をフワフワ話してどうにか乗り切った。
話し相手がいなくたって堂々としていればいいのに、オドオドキョロキョロしてしまう自分が本当に情けない。
いつになったら誰とでも楽しそうに話を続けることができるのだろうか。

・「さぁ乗り切ったぞ」と風を切りながら夜道を歩く。
ご存知の通り酒が入ると歩きたくなってしまう性なので、いったん電車に乗ってどこかの乗り換えついでに歩くことに決めた。
会場から自宅までの路線図を見ると、既に歩いたことがある区間が多かった。どんだけ歩いてんだ。

色々悩んだが、表参道駅で降りて原宿方面に歩くことにした。
表参道-原宿間は未踏だった。
右にロエベ左にルイヴィトン、また右を見るとシャネルとハイブランドの応酬にブン殴られた気分になる。
あと表参道ヒルズが思ったより低いということを知った。六本木ヒルズ的なのを想像してた。

ハイブランドの往復ビンタを抜けるとオープンしたてのハラカドが見えたので思わず写真を撮る。
テレビで観るたびに「雨の日どうすんの?」とか思っていた場所だ。
都内に住んでいるとテレビで観た場所がそこらじゅうに溢れていてとても嬉しい。

原宿を抜け、代々木公園方面に向かう。
代々木第一体育館あたりから覗く渋谷の夜景がキレイだというのが発見だった。あの辺りから見える夜のスクランブルスクエアがとても好き。

耳では星野源がティファニーのイベントでのDJで流していた曲がひたすら鳴っている。
ヒップホップを中心にMJやプリンス、自身の曲などが織り交ぜられているから飽きなくてメチャクチャ良い。
洋楽メインの中でふいに流れてきた吉田美奈子の『頬に夜の灯り』が特にカッコよくてかなり衝撃的だった。1981年の楽曲だそう。
ジャパニーズシティポップにも手を出さなければ。

・代々木公園駅で電車に乗ることを決め、駅に向かう。
酒を飲んだ後に歩きまくって突然コーラが飲みたくなった。

歩く道の先を見るとナチュラルローソンがあったので、コーラを求めて駆け込んだ。
ドリンクの棚を何回見回してもコーラが見当たらない。
そんなに酔っ払った?と自分の視力を疑ったがどこにもコーラはない。コーラに近い甘い炭酸もない。

ナチュラルローソンはナチュラルだから刺激の強いコーラは置いてないのだろう!と自分に言い聞かせ店を出た。
後で調べたら伊良コーラを売っているという情報が出てきた。
そういうのじゃないんだよ!!!!!!
コカコーラを売ってくれ!!!!!!!

ふざけるなよ

・数日後にある資格試験の受験票に貼る証明写真を用意できていなかったことを思い出し、駅前の証明写真機の狭い空間に身体を押し込んだ。

冷静に考えたらヒゲも朝剃って半日以上経ってるし、歩きまくって髪は荒れているし、絶対このタイミングで撮るべきではない。
でも酒を飲んで中華を食って知らない道を歩いて、テンションがおかしくなっていたのだろう。

虚ろな目でモニターの奥を見つめてすぐに撮影は終わった。
自販機のようにストンとトレイに落ちる写真。
9人の私がこちらを見つめていた。
思ったより顔も髪も自然な感じで、何なら普段の写真よりけっこう良い。

酔って歩き回ることの楽しさの証明を思わぬ形で残すことができて嬉しかった。

脳内の引き出しが足りないので外付け脳みそとして活用しています。