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眠らない北海道 RISING SUN ROCK FESTIVAL2023 2日目と翌朝の日記

1日目の記事からだいぶ空けてしまいました。
お時間あればそっちから読んでね

サボっている間にまとめていただいてたみたい。
サボってたら前編だけまとめられちゃった

そんなこんなで2日目、8/12(土)。
金曜の終演後に風呂だ買い出しだ車でウロウロしていて、結局会場に戻ってきたのは午前4時過ぎだった。
午前3時にスーパーに寄って、おにぎりと惣菜を買って食べまくったのが大きなタイムロス。でもド深夜に車の灯りを頼りにおにぎり2つとモツ炒めを食べるのはなかなかエモだった。エモでありバカでもある。

北海道の明け方はさすがに涼しくて、空が明るいのも気にならずテントで一瞬で眠ることができた。
ようやくバテバテの身体を休めることができる――。

起床。午前7時。
わずか2時間半睡眠である。
もうテント内の気温が上がってきていて二度寝できる環境ではない。
テントを出ると、広大な敷地と青空が広がっていて気持ちよかったのを覚えている。
店によってはもう飲食販売を始めていて、私より早く起きた友人は既にビールを手にしていた。みんな元気!

拠点

ここから昼までの時間の使い方が難しかった。
ライブ自体は12時から始まるため、午前中は丸々何もない時間になる。
その後のライブを考えると動き回りたくはないし、かと言って暑くてテント内で寝たりもできない。
慣れている人はテントの横でバーベキューをしたりしていて、キャンプスキルの無さを痛感した。

午前中を乗り切り、go!go!vanillasで2日目スタート。
『エマ』『マジック』『平成ペイン』など一番ハマっていた頃の曲が多くて良かった。
3曲ともイントロが気持ちいいから眠気も吹き飛んだような気がする。

カネコアヤノも元気そうでなにより。
フジロックの荒れ狂う映像を見て心配だったが、北海道では笑顔を見せたりしていて安心した。なぜ親目線?
最後の曲のアウトロを7,8分鳴らしていてサニーデイサービス『セツナ』感があった。

お昼は念願の本場のスープカレー。
美味しかったけど1日目の夏野菜カレーの衝撃には勝てなかった。

¥1,200!ヒィ

2日間を通して観たいアーティストトップ3には入っていたiriだが、出るステージも始まる時間も勘違いしていて半分以上を見逃してしまった。
勘違いしていたステージから実際のステージまで15分歩く時の切なさよ、、
会場が広すぎるので勘違いにはご注意ください。

BABYMETALをちょっと観て拠点のテントに戻る。
と言ってもメインステージ目の前のテントエリアが抽選でとれたので、音はガンガンに聴くことができる。
そしてここで体力の限界。日が暮れて涼しくなったこともあり、メタルが目の前でズシズシ鳴り響くなかで小一時間眠ることに成功した。

「永ちゃんOAU観る~~~???」の声で目が覚める。
「観る!!!」と飛び起き、寝ぼけたまま15分歩く一番遠いステージへと向かった。
TOSHI-LOWさんがメインのグループだと思っていたが、メインでしゃべっていたのはマーティンという知らない外国の兄ちゃんだった。
空が暗くなっていく中でのアコースティックがとても気持ちいい。
大好きな『帰り道』も聴けて大満足。

ここでいったん銭湯へ移動。
作戦会議をした結果。深夜に行くよりこのタイミングのほうが混まないと判断したのだ。
21時台でまだ普通の銭湯もやっていたので、近くにあった"あけぼの湯"にイチかバチか飛び込んだ。

客はほとんどおらず貸切状態。
室温もお湯の温度も異様に高くて、ぬるい水風呂がちょうどよかった。
前日スーパー銭湯に3100円を払っていたが、あけぼの湯は480円。満足度としてはこっちのほうが高かったからやっぱり深夜料金許せない。

ベトベトの身体をさっぱりさせ、会場へ戻る。もうこの頃には涼しくなっていたから、会場でもかなり快適だった。

SUPER BEAVERも観たかったアーティストの1つ。
汗はかきたくないからスタンディングエリアには行かず、みんなでテントでまったりしながら前のテントの隙間から観ていた。
半分ぐらい聴いたところで脳がギブアップ。テントで横になった瞬間眠りについてしまった。
結局聴きたかった『らしさ』はやらなかったみたいなので、このタイミングで寝て正解だった。

1時間ほど眠り、Vaundyの始まりと同時に目が覚める。
ライブとしてのパワーが凄まじくてテントからぼんやり眺めていても圧倒された。
この日のお客さんの半分ぐらいはVaundyのグッズを身につけていて、スタンディングエリアもパンパンだった。
ベタだけど『怪獣の花唄』が特にパワフルで凄い。今の世代のトップに君臨する風格を感じさせるほどのパフォーマンス力。藤井風の『何なんw』を歌っていたのも貴重でよかった。

フェスの終わりが近づいていたため、Vaundyを横目に石狩鍋を買いに行った。
深夜2時の石狩鍋、染みるぞ~と思っていたが、作ってからだいぶ時間がたったであろう鍋の終盤みたいな見た目にガッカリ。
全部食べたが結果的にお腹を壊してしまい、生Vaundyが流れるトイレにしばらくこもっていた。
後日その店ではないけど食中毒が起こったニュースが出ていた。夜中までぶっ通しで売ってるからしょうがないけど困っちゃうね

そして私的には大トリ、ドレスコーズ!!!ようやく観れた!!!!
小学生の頃に聴いていたラジオに志摩さんが出ていて、楽曲もたくさん聴いていたけど観る機会がないまま10年以上経過していた。
全身ラメラメの衣装で挙動がいちいち艶かしくて、見た目的にはきれいなおばさんという印象だった。
近い時間にマカロニえんぴつの出番が控えていたこともあり、本当に若い人がいなかった。30代オーバーの皆様がゼロに近い体力を振り絞ってノリノリになっている光景が最高だった。

『ビューティフル』『愛に気をつけてね』を聴けて大満足の締めくくり。
途中で志摩さんが客席に飛び込み、オジオバたちのモッシュが起こっていたのも良かった。
東の空がオレンジに色づいてきたところでドレスコーズ終了。テントを片付けるため拠点へ急ぐ。

拠点に戻ると既にテントは片付いていて、こまごまとした物をまとめるだけの状態になっていた。
片付けながら目の前ではメインステージ大トリのマカロニえんぴつが2日間のライジングを締めくくっている。
彼らが大トリを務めることには賛否両論あったが、実際観るとかなり良かったと思う。若造の恋愛ソングという印象は強いけど、意外と曲ごとのジャンルの幅が広いから誰もが楽しめるバンドなのかもしれない。
『洗濯機と君とラジオ』『レモンパイ』が聴けて満足。
興味なさげにしていた友人たちも「『ヤングアダルト』だけは」「『リンジュー・ラブ』やってんじゃん」と別々の曲に思い入れがあったようだ。近いうちにマカロニえんぴつが天下獲るのかも?

そんなことを思いながら長い長い2日間のフェスが終了。
「キャンプスキルと道具が足りないね」とみんなで帰りの車内で反省した。テントスタイルで参加するフェスはキャンプスキルが快適さに直結することを学んだため、来年はフジロックに行くことになった。修行編への突入だ。

おつかれさまでした

帰りの飛行機までは時間があったため、苫小牧の市場まで移動し海鮮丼を食べた。
海鮮丼の具材をトレードしていたら、手を滑らせて丼を丸々テーブルにブチまけてしまった。3泊でトータル6時間しか寝ていないのだから仕方ない。
判断力も落ち切った私はすべて手で広い丼に載せ、何事もなかったように丼を平らげた。友人たちも同じ睡眠時間なので、私のハプニングにも海鮮丼の美味しさにも薄~いリアクションだったのを覚えている。

全部ぶちまけた

その後は空港に戻り、サッポロクラシックを飲みながら空港ド真ん中のソファで一時間以上くつろいでいた。
ウトウトしながら来年のフジロックの話をしたり、じいじと孫がお別れするシーンを遠目から眺めたりとても幸せな時間だった。

今回一緒に行った友人は皆フェスに慣れている人たちだったから、余計な気を遣うことがなくてとても良かった。ずっと全員で動くわけではなく各々が観たいアーティストを各々のタイミングで観に行ったり、お互いにオススメのアーティストを紹介してそれを観に行ったり柔軟な動きができてとても快適で楽しかった。
音楽の好みは全員微妙に違うけど世代は一緒だから、「今のコって何聴いてんだ?」という話で結論が出ないまま盛り上がったり、「あのアーティストはあの曲の頃までは好きだった」とめちゃくちゃ懐かしい曲名を出して共感しあったりできて最高。
一流のアーティストをいっぱい観られたのも楽しかったけど、大学生の頃のように同じ趣味を持つ人たちといっぱい話せたのが今回のフェスで何より楽しかったことかもしれない。

費用もそれなりにかかるから行くかどうかかなり迷っていたが、行って正解だった。貴重な経験ができた。
来年はフジロックに行くらしいので、洋楽とキャンプの勉強を少しずつしていくことにしよう。

帰りの飛行機で前の列と私の隣にイカした兄ちゃんたちが座っていたのだが、飛行機を降りた後にそれがLucky Kilimanjaroのメンバーであることに気づいた。
ラッキリ観たかったけど眠すぎてパスしちゃいましたごめんなさい!!!ホントは観たかったんです!!!!でも眠くて!!!!!

ラッキリに脳内で謝罪しながら帰路に就く。
楽しくもしんどく濃密な3泊4日は、私の人生においてもかなりエモめな夏の思い出となったのだった。

脳内の引き出しが足りないので外付け脳みそとして活用しています。