アベノ橋筋七丁目4番地    恩師orカカロット?

ぱよよんっん〜
新劇場版エヴァンゲリオン観て皆んなイッチゃてる!!↑↑(ナダル)
万年オナニーマシーンの皆さんとお久しぶりという事でしょう。否

今日のテーマは人間。

これはかなり重く複雑な話になりそうですね!??

小3の時にプロコ(トレーディングカード屋)で中学生と賭けデュエル(闇のゲーム。)を行って敗北。
俺は初期ブラックマジシャンを失い中学生は小学生をガチボコにした罪悪感からか印刷のクソ荒い(祭りの出店のハズレで貰ったのであろう)エグゾディアフルセットを俺に渡してきた。
帰り道に豪雨に会い浸水しペラペラになったエグゾディア達をホットカーペットで並べて温めて曲がってカチコチになった姿で泣いたあの時の感情に近い話をしよう。

初めて社会と繋がった感覚があったのは
高校生になったばかりの頃だった。
アルバイトを始めたのだ。
求人を友達と探していたら高校の近くの
ジャスコのにあるうどん屋(フードコート)
の求人が目に入った。

(時給830円。未経験歓迎!幅広い年齢のスタッフが仲良く働いています。)

なんてテンプレな広告文句だ。
金かけて広告載せてコレで良いのか?とは思いつつ応募してみる事に。
面接から1週間後返事が来た。

なんと!!友達も一緒に採用となり2人で同じ職場で働く事となったのだ!!

職場は気の強い下ヨシコの様な女店長が
牛耳っていて下ヨシコの親戚繋がりで働いているタイムボカンシリーズのボヤッキーみたいな男、岡平(27歳フリーター)
大学生の可愛いお姉さん(相武 紗季似)
ウララさん(専門学生。可愛い。ギャル。後に告られる)
イノウエさん(32歳?デブい。実家暮らしフリーター)
そして友達という面々で構成されていた。


初めてお金を貰って働く事に緊張しながらも
何とか徐々に慣れてきた矢先に一緒に採用された友達がバックレをかました。(出勤2日目)

何故だ?!?
友達もいる職場で何故バックレをかませるのか?!?
そしてその危険性を友達がいるから回避出来るのでは?という店長の予想を大きく上回る結果となった。
友達は元からポテンシャルが低く所謂出来ない奴だった為自分の出来なささを周りのせいにしてキレて辞めるという金正恩の粛清並の分からなさで辞めていった。

すっかり高校生1人になり気まずい中で
唯一の楽しい時間が年上のイノウエさんとの会話だった。
イノウエさんはデブで見るからに冴えない感じなのだが知性を感じさせる優しい男だったのだ。

イノウエさんはサブカルチャーに詳しく
当時高校生の自分からしたら新しい世界や発見ばかりでとてつもなく面白かった!!
もう毎日が楽しかった!

音楽の話やタモリ倶楽部の話。ジョジョの話や毎回会話すると芸人なのか?というくらいボケて笑わせてくれたのだ。
俺はイノウエさんが凄い面白くて優しくて
カッコ良い大人だと思い心から尊敬していた。(休憩時間にガンプラを買ってきて作ってくれた)

ある日俺は当時好きだったビートクルセイダーズをイノウエさんに聴いて欲しくて薦めてみた。暫くしてイノウエさんによっこんコレ見て!!といって渡されたのはビークルの出したばかりのアルバムpopdodだったのだ!!

高校生でバイト代も安い自分にとってはなかなかCDを買うお金が無かったのをイノウエさんは見越してさり気無くビークルのpopdodを貸してくれたのだ。(何て男前なんだ!!
私服はダサ過ぎてカブトムシみたいなダウンを着ていた)

イノウエさんありがとう!!!と心から叫び嬉し過ぎてますますイノウエさんの事が好きになった。そして楽しいバイトの時間を過ごして家に帰った所に自宅に一本の電話が掛かってきた。

(横田)
もしもし。横田ですが?

(イノウエ)
あっ!よっこん?俺!俺!イノウエやけど
よっこん携帯忘れてるから電話したんやけど

(横田)
アッ!忘れてました!明日高校の帰りしなに店寄るんで大丈夫っす〜!すんません〜!

(イノウエさん)
携帯無いと困るやろ?近く寄る予定あるし原チャで持っていってあげるわ!

なんとわざわざ気を利かしたイノウエさんが本当かどうかは定かではないが俺の実家の近くの友達の家に行く予定やからついでに携帯を届けてくれる事になった。(俺が女なら落ちている)

無事携帯を受け取り
次の日バイトに向かった自分は
昨日の出来事に感動してその事を下ヨシコや岡平に話したのだ。

てっきりイノウエさんの株も上がるし
やっぱり優しいなアイツは〜!って感じになると思っていたのだが下ヨシコと岡平は目を見合わせて何でアイツ横田君の住所知ってたん?!?と凄い剣幕で矢継ぎ早に昨日の電話のやり取りを俺に聞いてきたのだ。

それから数日、イノウエさんが今月で辞めるという事を知らされた。
あの日イノウエさんが俺の自宅に携帯を持って来てくれる時に俺の履歴書の住所を勝手に見て届けてくれたのだが
前々からイノウエさんの事をよく思っていなかった店長と岡平はこの事を絶好のチャンスと思い退職を迫ったのだ。
イノウエさんは辞めるまでいつもと変わらず優しかった。

当時は今ほど個人情報をトヤカクいう時代では無かったものの少しずつコンプライアンスが重視されてきている時代でもあったのだ。

俺は悔やんだ…
自分のせいで大好きなイノウエさんが辞める事。
自分が良かれと思って言ってしまったが為にイノウエさんに迷惑かけた事。
イノウエさんは親切に人のために良かれと思ってやってくれて俺自体も何も悪い気がしてないのに悪物にされた事。
大人の狡さ、汚さ、自分がダシに使われた感覚が許せなかった事。
本当に優しい人間が虐げられる世界が見えて無性に悲しくなった。


月日は過ぎ半年くらい経ったある日の昼間
バイトに行くまでにあるブックアイランドで時間を潰そうと中に入ると見覚えのある人が立ち読みしていた。

イノウエぇさん!!!!(心の中で叫んだ)
恐る恐る声を掛けようとしたのだが
何故だか声を掛けれなかった。
後ろめたさなのか、罪悪感なのか。
また声を掛けても優しく接してくれるのが分かってた分辛かったのだ。

今の歳になって分かる。

あの歳で実家に住み
フリーターのまま働きながら好きなものを貫いている事がどれだけ難しく世間から虐げられ辛いのかと。

世間的には良い歳して、たよんなくて冴えない太ったフリーターのオタクのオッサン。
それでも年下相手でも優しく面白く色々な事を教えてくれたイノウエさんを俺は今も大好きなままだ。


ビークルのSOLDIERS IN MY SOULを聴くたびに負けてたまるかと思い出す。

自分も優しい人間になっていたい。

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