空を飛ぶドローンも欲しいし，水中ドローンも欲しいとなるとそれぞれそれなりの値段がしますので，趣味でされる方はたいていどちらかを選ぶことになるのではないでしょうか。でももう迷わなくてよくなるかもしれません。中国で水空両用のドローンが開発されているようです。
　水空両用のドローンが完成すれば，これまで海中の探索をするには船で目的地まで移動し，水中ドローンを投入しなければならなかったのが，空中を移動しそのまま海中の探索をすることができるようになるので，沖合での活動はかなり省力化されるでしょう。
　しかし水空両用となると，どちらもそれなりの時間移動する必要がありますし，空気，液体のどちらかに合わせた流体設計ができなかったりして効率が悪かったりするのではないかと思います。実際，このドローンはバッテリーが課題となっており，移動中のエネルギーをセーブするために，コバンザメのように他の移動体に吸盤でくっついて移動することを検討しているようです。
　アイディアはとても面白いですが，空中でも水中でも他の移動体にくっつくというのはすごくハードルが高いでしょう。水空両用となって，どっちも買わなくてよくなるかもしれませんが，どっちも買えるくらいの金額のドローンが完成するかもしれません。