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【日刊ドローン情報 No.173】KDDIテクノロジー、AIでサビを自動検出・分析する技術を開発

 KDDIテクノロジーが,設備・施設点検を自動化する取り組みとして、AI画像認識技術を活用したサビの自動検出技術、濃さ(濃度)と腐食面積率を分析する技術を開発したそうです。
 設備のさびについては,現状,巡視点検する人の主観でさび具合の優劣が付けられています。この人の主観によって,さびがひどいか否かを判断し,補修塗装の計画が計上されており,補修時期の最適化が設備修繕計画上の課題となっています。人間の目は,かなり優れているので,人の目視での判断による補修塗装の周期は,AIによる判定とあまり変わらない可能性がありますが,一番重視されるのは,さびの状態を定量的に判定し,その補修時期を決定するということです。
 AIによるさびの自動検出技術により,さびの濃さと腐食面積率を分析できるということで,それらの指標が何%になったら塗装をする,という風に活用することで,補修塗装の周期を決定することが可能であり,設備管理業務の効率化が図られるでしょう。また,その実績をデータとして積み上げていくことで,補修塗装周期の最適化が可能となり,修繕費用を低減することにつながります。
 ドローンによる鉄塔の巡視点検が,実運用に入ろうとしていますが,本技術を用いることで,数万基ある鉄塔の塗装が1%でも効率化できれば,大きな修繕費用削減につながるので,実運用での実績を積み上げて,精度向上することを期待したいですね。

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